送られてきたイケメン写真
いつもの通り、勤務中に空き間を使って出会い系にコンタクトをとっていた時
突然、自撮りのイケメン画像が送られてきた。
出会い系を使うと
実際とは違う画像を送り付けるヤツがいる。
だが、この画像だけは本物だと分かった。
こちらから再度送付要求を出すと、
場所をほんの少し移動した所から、直ぐに送り返してきてくれた。
佳子自身、したくて困っていた時期。 決まりだった。
コンタクトが取れた場所が、そのイケメンと出会うにはちょうど都合の良い位置関係にあった。
そう、男の住所が、今佳子が配送車で走っている、ほんの近くだった。
佳子は、それが仕事時間で、次の店舗の店長と約束があることなどすっかり忘れ、
夢中で車を男が指定してきた場所に向けた。
男はすぐに見つかった。
送られてきた写真とそのものの笑顔が、海岸線のある場所で待ち受けてくれていた。
一目で夢中になった佳子は、きわどいところまで許して次の約束を取り付け、
仕事に復帰した。
久しぶりに男の手を迎え入れ、触らせてもらえたことへの満足感。
キュンキュンした。
約束していた店長から罵倒されたが、
何故か平身低頭、素直に謝ることが出来た。
頭の中は、その男のことでいっぱいになった。
矢継ぎ早に男からの質問が携帯に向かって飛ぶ、
出会うまではもちろん、
出会った後は、それが運転中だろうと
懸命にメールを送ったし、送られてきたメールに返信した。
半分前を見、残り半分は携帯画面をにらみ返信を繰り返し、ながら運転した。
後続車に煽られ始め、仕方なく通行量が少ない、遠回りと知りながら脇道を選んで走った。
ほんの少しでも側道に余裕があると車を止め、
電話に切り替え、心にしみる声を聴いた。
メールや電話交換しながらも
誘いの言葉を待った。
待ち遠しくて仕方なかった。
待ち受け画面はもちろん彼の顔に交換し、
四六時中、その時を待った。
それがたとえ仕事が終わり、自宅にいたとしても、
すぐに駆け付けられるよう準備は整えておけるほどのめり込んでいった。
テーマ : 父親の面影を追い求め
ジャンル : アダルト