長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第21話 Shyrock作
『後で分かったのですが、驚いたことに、その夜のことは彼が友達や友達の彼と予め打合せをして仕組んだ芝居だったんです。彼には以前からそのような願望があったようなのですが、私にはずっと隠していました。そのことが分かった時、正直私はぶち切れました。
でもぶち切れたのはその場限りでした(笑)その後、4人で遊びに行った帰りなどには時々交代プレイを愉しむようになりました。4人と言っても4Pではないんです。その時だけ相手を交換して、必ずお互いが見える場所で行なうんです。不思議なことにお互いに見えていることで安心感があるんです。
いつの頃からか私たちは4人での相手交換プレイを『クロス・ラヴ』と呼ぶようになりました。でも決して友達の彼のことを彼以上に好きになった訳じゃないですよ。友達の彼の事は好感は持っているし信頼もしてますが愛したりはしません。安心感の中から生まれる一種の割り切りと言えば良いのでしょうか。うまく説明できないけど。
不思議なことに『クロス・ラヴ』を経験してから、彼とエッチをした時以前より燃えるようになったんです。どうしてなのかは分かりません。もしかしたら嫉妬心が一種のエネルギーに姿を変えてエッチの時に激しく燃焼するのかも知れません。
テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト