注文を取る段になってやはりと言おうか千里さんの遠慮が始まったんです。 「僕がお
誘いしたんですからどうぞ何か注文してやってください」 どんなに進めても頑なに首を横に振るだけなんです。 「どうしたもんかなあ、コーヒーはお嫌いなんですか?」 なんとしてもこの場に引き留めようと躍起になる司ですが、あまり強要すればかえって引かれるやもしれないのです。
店側はと言えば脇に立ち微笑ましそうに見守ってはくれているものの、一向に進めてくれる気配がないんです。
「わかりました。 確かに僕が悪うございました」 こんなところでこんなことを言い張ってる自分が自分に癪に障ったので頭を下げ、しかし美月ちゃんやお店との約束もあるものですから頼んでおいたものだけを出して頂くことにしたんです。
「うわあ~来た来た、お団子だ~ お母さんも食べよ」 美月ちゃん、目を輝かせ最初のひと串しに手を差し伸べました。 「これ美月、ちゃんとお礼を言いなさい」 チラリとコーヒーセットを目にし、その目を瞬時に脇に反らしてしまわれるに至ってお手上げ状態になってしまったんですが、
「お連れ様、器はこれと違いましたでしょうか? お気に召さないようでしたら別の物にお淹れしましょうか?」 この時になってコーヒーを運んできてくれた店員が千里さんにコーヒーを薦めてくれたんです。
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