藪の中で織りなされる人間模様 知佳作
「どうだい? 今でもまだあの先生が忘れられないか」
「ふふふ、あのセンコーにこの格好を見せてやりたいもんだ」
わざわざ脇道に反れ藪の中に分け入って乱交まがいのことをやる気など当初はなかった真紀さんでしたが、娘の担任教師とたった一度間違いを起こしただけで何処かに眠っていたであろうおぞましい血が暴れ出したのです。
「須恵乃のやつもあきれ顔で見てやがる、こいつは大したタマだぜ」
「へへへ、まったくだ。 儂なんか散々抜かれてもう空気も出やしない」
気持ちを上手く伝えられなかったことで荒れ、願っても願っても逢えなかったことで荒れ、居てもたってもいられなくなって恥を忍んで学校まで出かけ、それでも逢えなかったことで決定的に荒れ狂い、丁度その時言いよってくれた漢どもと妙な関係を結んでしまったのです。
「儂が下薬研 (しもやげん) に忍び込んだ折、夜も明けやらぬのにノコノコ何処かへ出ていきやがった」
「ということは、その頃にはもうこうなってたってことか」
「うむ、どうやらそうらしい」
須恵乃さんを押さえ込んでた連中まで加わってようやく天国まで送り届けることが出来たと見え真紀さん、藪の中でおとなしくなったのです。
テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト
意に染まぬ女 知佳作
下組 (しもぐん) の中 (なか) 家に出入りする漢どもにとって史帆さんは反発はするものの凌辱の果てハメてやりさえすれば従順な女と映りました。
認知が進んだかに思えた中組 (なかぐん) の長 長嶋定男さんの介護担当に当たった〇×ケアの本庄こず恵さんは認知の進行を止めようと見かけは非常に穏やかなれど、その実とても気性の荒い史帆さんを介護の補佐として、或いは性的対象として差し出したのです。
その定男さんにとって史帆さんは我が意どころか入谷村、いや周辺地区全般にとっても毛嫌いすべき女と映りました。
気持ちよくさせてくれる行為に溺れはしても相手に溺れるとか惚れるとかといった類の人間性を持ち合わせていないからです。
相手のことを慮ってオ〇ンコを差し出しているのではなく、自らの中の欲求の虫を諫める為にだけ行為に応じているのであって終わってみればあとくされなく右と左に別れられ、尾を引かない相手を最良と考えるような人情味などかけらも見いだせない女だったからです。
別段今は家計が疲弊しているわけでもないのに必要以上に相手からモノを引き出すことを快楽としている業突く張りが服を着て歩いているような女だったからです。
テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト
嫉妬に狂う夫 知佳作
跡取りだの嫁を貰うだのと言われた時から漢にとって妻が唯一の穴であり浮気されては困るのに対し、何時かは嫁ぐためこの家を出るんだと言い聞かされた時から女にとっての穴はその他大勢の漢に味見していただくために使われる運命にあります。
離婚を切り出されたら仲人が立ってくれるまで独り、名誉だの家名だのを守るため孤立無援 マ〇を握り我慢しなきゃならない漢に対し、女は幾多の漢と婚前交渉をしつつ自分にとって好都合なマ〇を探そうとするものですから、まるでハエが食べ物にたかるが如く漢は寄り集まってくる、その漢どもに与えその中から欲しいときに使えるご都合主義で納得してくれる漢を、つまりマ〇を探すのです。
これが陰なる性の常識であるだけに女は浮気に対し無頓着になります。
テーマ : 官能小説・エロノベル
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人目も気にせず弾けたかった人妻の、他人棒への懇願フェラ 知佳作
何を信じようにも信じられる対象が思い浮かばず、ただひたすら世間から時さんの所業について迫られ逃げ回る日々。 見た目にも穏やかそうな性格に思われてるからでしょう。 取り立てにあって代々所有して来た土地も財産も全て裁判所を通じて差し押さえられ笑いたくも無いのに笑うことを強要される日々が続きました。 そして心が壊れたんです。
下薬研 (しもやげん) の莞爾さんに救われたような気がした小屋での一件も莞爾さんの妻 美澪さんの立ち働きで露と消えました。 あの木賃宿の女将が教えてくれた漢は仕事一筋に生きるもの、邪魔になるなら膿を抜けという教えを今度こそ忠実に守り莞爾さんをして敏江さんの躰欲しさのあまり入谷方面に向うということをさせなかったんです。
しかし一旦燃え上がった人妻の欲情の火がそう簡単に消えようはずがありません。 傍目にも漢を求め仮にも人妻が右往左往してしまう。 それは性欲旺盛な牡にとって心落ち着かざる光景でした。 ハメたくて日夜狂いまわったんです。
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悪夢の仕返し 知佳作
同じ集落内でならそれほど極端な扱いはされませんが村の外ではどんなことをされるのか分かったものじゃありません。 それでも今のような贅沢と言われる生活を維持していくにはどうしても村の外に稼ぎに出なければなりません。
春子さん、もしかしたら先だって淵に入り無理やり流したことでこの先子宝に恵まれないではないかと考え、それなら外に出て働かなくても良いじゃないかということになりパートを止めたんです。
休耕田にと御上から命じられほったらかしてあった田畑を暇を見つけて耕し始めました。 そうでもしないことには精神の安定が保てなくなったからでした。
風の音、小鳥のさえずり、川のせせらぎの中での農作業は幼い頃からやり慣れていたためそれほど苦になりませんでした。
工夫すれば自給自足生活で十分事足りるし、レジのようにお客様がつかえて焦る必要ないからかえって気が楽でした。
テーマ : 官能小説・エロノベル
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