裁判に持ち込まれるまでの間、
弁護士はそれなりに身元保証してくれそうな人物に向かってあれやこれやと世話を焼きます。 しかし一旦仮釈が決まったり判決が出て
保釈となった時は冷酷なようですが誰に対しても
行き先を一切連絡しません。
その影響は例えば千里さんの場合、千里さんの
拘留中司は無駄と分かっていても連日のように署に押しかけ面会を申し込まなきゃ状況把握は出来ないんです。
しかし不幸なことに事件発生後 司は美月ちゃんを連れ遠く離れた津和野に帰ってしまっています。
拘留されている署まで連日出て来いというのは酷です。 千里さんは状況が一変し仮釈されてしまっていましたが、そのことを遠く離れて暮らす司は知らなかったんです。
また、たとえ翌日でも良いので署に出向いたとして、果たして彼女の仮釈を署員が教えてくれるかと言うと、これがそうでもないんです。
面接を申し込んだとしても
拘留中なら 「該当しない」 と言われ仮釈なら 「認められません」 とでも言われるのが関の山なんですが、司はこの差を依然と同様 『門前払い』 と受け止めてしまったのです。
時として若い正義感に満ちた刑務官が窓口にいて 「何時とは言えませんがここにはいらっしゃいません」 とでも言ってくれたなら初めて仮釈なのか
拘置所に送致されたかを知ることが出来るのです。
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tag : 弁護士保釈行き先拘留拘置所に送致保釈金電話では無理底辺の生活空き家面影はすっかり消え失せ