事件に発展したのは確かに鉈を持った男が千里さんを脅して犯そうと藤乃湯旅館の離れに押し込んだのが発端でした。 しかし通報者は有本千里の名と彼女の噂をよく耳にしていましたので
痴情のもつれと電話に向かって口走っていたんです。 然るに男を現行犯逮捕し署に連行し調べようにもどうしても
参考人として千里さんを召致せねばならなくなったんです。
不幸にもこの段階で千里さんは事件のことで男が取り調べ中に一体何をしゃべったか知りえません。 しかし警察としては調査がどこまで進んでいるかを知られないためにある程度可能性のありそうな事例を持ち出しと言いましょうかでっち上げ揺さぶりをかけてきます。 千里さんは事件の関係者からではなく房で知り得た感触のみ頼りに回答しなくちゃなりません。 恐怖感にさいなまされ、早く解き放って欲しいものだから必要ないことまで正直にしゃべっちゃうことだってあるんです。
被害者として
任意の取り調べに協力したはずなのに、いつの間にか加害者側 (別件逮捕) になってしまってたんです。
任意同行の要請が男が現行犯逮捕されてしばらく経って行われたのは調べていくうちに署として別件逮捕が妥当ではないかとの上層部の判断で召致を経て逮捕したからでした。
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