惠の熱い言葉に応えるかのように、私は無意識のうちに惠の手を握り締めていました。
手は透き通るようにほの白く指は驚くほど華奢でした。
それに風呂上りだと言うのに、早くも冷たくなっていました。
「あ、
冷たい手……」
「うちの手、つめとおすやろ?心が冷たい証拠どすやろかぁ」
「ははははは~、そんな訳ないじゃないですか。面白いことを言う人だなあ」
私がそういった時、惠は突然私の胸にもたれてきました。
女性特有の甘い香りが匂い立ち、私はくらくらと目眩を起こしそうになりました。
「裕太はん……」
「惠……」
惠は
浴衣姿の私の胸に顔をうずめ、肩先に手を置き甘えたような仕草を見せました。
私はたまらなくなって、惠の頬に手を添え
唇を重ねました。
惠のほんのり温かい唇の感触が伝わってきました。
軽く合わせたつもりの唇が、いつのまにか強く吸い彼女を求めていました。
惠も拒むことなく、私のキスに応えてくれました。
私が舌を差し込むと、彼女も舌を絡めてきました。
「あぁぁ~……裕太はん……うちを愛しておくれやすぅ……」
「惠……あぁ、好きになりそうだ……」
(チュッ……チュッ……ムチュッ……)
唇を合わせながら、私の手は
浴衣の上から惠の胸元をまさぐっていました。
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