阿部靖代先生のセクハラ課外授業 知佳作
「ほら雅和ちゃん、あんたも負けんと頑張りんさい」
どうせ簡単に顔を出しちゃうんだからと最初っからボタンをはずしチ〇ポを引っ張り出して何やら妙なものを塗りまくる薬種問屋の女将さん。
「女将さん、なぜ私にだけこんな目に合わせるんですか?」
「何もヘンなことしてしてないよ。 オットーもピン子たちっていう子作りには大変役に立つ霊験あらたかな品物なんだよ」
女将さん、面白さのあまり一歩も引かないんです。
「そんなこと言ったって私にはちゃんとした…」
「はいはい、ちゃんとしたご亭主のあるご婦人がお相手っていうんでしょ?」
この頃では堤先生のお相手が下薬研 (しもやげん) の加藤真紀さんってことぐらい比葡の里の連中ならだれでも知ってました。
知っててそれでも横恋慕する阿部先生と須恵乃さんの動向が興味の対象だったんです。
「阿部先生ったら堤先生のお顔に跨りしゃぶり上げたんだって? そんであんたは口の中に出してしまったのかい」
厳しくたしなめられ馬鹿正直に「はい」と応えると
「だから言わんこっちゃない、大体あんたはねえ」
女がその気になってんだからなんで蹴飛ばしてでも後ろからのしかからなかったのかと説教されたんです。
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女教師の陰湿な策略 知佳作
「ふん、なによ。 あんな山猿のどこがいいのよ」
一年生の授業が終わるのを待って生徒とふたり並んで仲良く校門を出ていく新米教師の姿を教室の窓から眺めながらポツリと毒づく女がいました。
六年生担任の阿部靖代先生 40歳その人でした。
教え子の母親の太ももの付け根に固執し始めたカタブツの堤雅和先生はそれ以前からず~っと先輩格でもある熟年女教師が秘かに狙っていたんです。
阿部先生は若かりし頃、それはそれは美人で育ちも良かったこともあり教育関係者のみならず一般の方々ともそれは派手に浮名を流してきましたが寄る年波には勝てずこの頃はとんとお声がかからなくなってたんです。
そんなド派手な女教師が以前から目を付けていたのが真紀さんとの一戦が初めてだったと言うカタブツの新米教師 堤雅和先生だったのです。
彼女は暇さえあれば堤先生の動向を探ろうとしました。
「ん!? まあいやらしい! ヘンタイだわ、あんなものを堤先生に渡すなんて!」
傍目には風邪気味で鼻をかんでいるように見えましたが…
阿部先生がこのように言うのも無理ありません。 みんなに隠れてブレザーの胸元から使用済みを出しては鼻に当てる堤雅和先生を見て、怒るのと同時に嫉妬してしまったのです。
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使用済みがもたらしてくれた喜怒哀楽 知佳作
「ちきしょう! 信じていたのに、真紀さんがあんな人だとは思わなかった」
いつものように公子ちゃんを下薬研 (しもやげん) に送っていこうとして街道で脇道から出てくる吉國議員と鉢合わせした先生。
谷に入って間もなく聞き覚えのある切なそうな声が漏れ聞こえていてしかも吉國議員はその方面から姿を現したのです。
恋人とか愛する人の間では後になってどのように取り繕ってももう元には戻れない過ちというのは往々にしてあるように聞き及びます。
「私は騙されんぞ~! あの声は確かに真紀さんに違いない」
その真紀さんは娘さんの担任である堤雅和先生に抱かれ彼のことを他の誰よりも好いてしました。 ご主人とは確かにご無沙汰中だったとはいえ彼とはサイズも具合もピッタリだったのです。
中山ヶ原で結ばれたとき真紀さんは雅和先生に自分の想いを込め使用済みを彼に逢えない時のためにと渡していました。
雅和先生は立場上、生徒さんのお母さんと妙な関係を続けるわけにはいかないことぐらいちゃんと理解できたからです。 だから先生も真紀さんが手渡してくれた使用済みを嗅いで躰を重ねるのを我慢してきたんです。
ところが真紀さん、いつの間にか雅和先生に隠れて他人棒を使っていたようなんです。
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藪の中で織りなされる人間模様 知佳作
「どうだい? 今でもまだあの先生が忘れられないか」
「ふふふ、あのセンコーにこの格好を見せてやりたいもんだ」
わざわざ脇道に反れ藪の中に分け入って乱交まがいのことをやる気など当初はなかった真紀さんでしたが、娘の担任教師とたった一度間違いを起こしただけで何処かに眠っていたであろうおぞましい血が暴れ出したのです。
「須恵乃のやつもあきれ顔で見てやがる、こいつは大したタマだぜ」
「へへへ、まったくだ。 儂なんか散々抜かれてもう空気も出やしない」
気持ちを上手く伝えられなかったことで荒れ、願っても願っても逢えなかったことで荒れ、居てもたってもいられなくなって恥を忍んで学校まで出かけ、それでも逢えなかったことで決定的に荒れ狂い、丁度その時言いよってくれた漢どもと妙な関係を結んでしまったのです。
「儂が下薬研 (しもやげん) に忍び込んだ折、夜も明けやらぬのにノコノコ何処かへ出ていきやがった」
「ということは、その頃にはもうこうなってたってことか」
「うむ、どうやらそうらしい」
須恵乃さんを押さえ込んでた連中まで加わってようやく天国まで送り届けることが出来たと見え真紀さん、藪の中でおとなしくなったのです。
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やたらと娘の担任の先生に逢いたがる人妻 知佳作
何しろ生計を立てる為一刻でも休むことが許されない最貧困の地である下薬研 (しもやげん) 、そこから比葡の里へ出かけるにしても手ぶらで、物見遊山でましてや女が自分勝手にホイホイと出かけるわけにはいきません。
さりとて逢いたさは募るばかり、が、薬草を担いで出かけようにも集落で算出する量には限りがあるんです。
真紀さんは峠の頂上で娘の公子ちゃんの担任の先生を振り切って家路に向かったとはいえそこは女、毎日のように娘を見送ってあの峠のところまで来てくれていると知っておればこそ逢いたくて、せめてお礼の一言も言いたくて心が千々に乱れました。
何度か手ぶらで下校する娘を迎えに峠までノコノコ出かけて行ったことがあります。 しかし夜道の峠で唇を交わし、その彼を振り切ってひとり峠を下って行っており先生の方がそこいらの事情を察し真紀さんの気配を感じると自分から身を引くよう後戻りされてしまってたんです。
「なんとかしないと… なんとかして里に向かわなくちゃ……」
この頃ではもうそれが口癖になってしまってたんです。
そうやって思いついたのが栽培ではなく、さりとて残り少ない領内の野生の薬種の採取でもない。 つまりよそ様の土地のものを採取する方法でした。
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