「益一っつあんとこの嫁の気の強いこと」
「ほんにな~、よ~あげんとこ
肥担桶 (こえたご) 担いで通りんしゃる」
皆が感心するような崖っぷちの道を今日も重い
肥担桶 (こえたご) を担いで畑に向かう
マスヱさん。
切り立った崖を攀じ登った先に長嶋
益一さんと
マスヱさんの土地がありました。
村内の平らな土地は本家がほぼ握っているため分家として身を起こすには
未開の地を開墾するしかありません。
益一さん、生来のケチで通していましたが、嫁として嫁いで来た
マスヱさん、本家の立派さに目がくらんで嫁いで来たものの新婚当初から食うや食わずの生活を強いられ、何時しかご主人に負けず劣らずのケチになりました。
一見辛そうな素振りを見せるのも
マスヱさんの作戦だったのです。
空腹を水腹で我慢するのが常で
肥担桶 (こえたご) に畑に撒く水を汲んで上がるついでに自分もたらふく水を飲んで上がったものですから小用が近くなり、何時ものように畑に向かって肥やしとしてひりました。
辛い生活を乗り切ろうと頑張る、
野でひるなどなど、男衆にとって現実このようなことを目にすれば我こそはと思ってしまう最たるもの。 特にこの村の本来の姿を知らない魚売りの行商 荒川勘助 (通称
荒勘さん) はこのような様子を目の当たりにし獣道を頂上目指して追っかけて行きました。
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テーマ : 官能小説・エロノベル
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