芝山は周囲に捉えた獲物を見せつけ、そそり立つ男根を鼓舞しながら花芯に顔を埋めた
可愛いと可哀想を理解しているように思わせれば立派な人間に見えるというのか、実に不思議だ。
金魚を飼っていたが、飼育に行き詰って自然に返したく、水洗便所に流したというものがあるかと思えば、猫を飼ったが同じ理由で山中に放してやったというのもある。
いづれも自慢げにネットにその様子を動画をつけて書き込んであるらしい。
小学校低学年程度の知能さえあれば理解できると思うこの手の女は実に多い。
親も世間も試験を受けて高校・大学へと進めと言われたから、
本に書かれていた通り、言われるまま素直に従って進学し卒業したが、
社会の何たるかはさっぱり理解せずに育って、その低能さを自慢げに披露する典型のような話である。
ところがただひとつ、限定ではなく幅広く行われているものがある。
性だけは親にも世間にも影響を受けず、耳や目の感覚的学問に従って欲情の赴くままに自己判断で開発した結果、欲情すれば見境なく胤を求めたというもの。
金魚や猫の女の子だけがその部分でいえば非常識だったわけではない。
代議士であっても身分を忘れ、取り返しがつかないほど情欲にふけり、週刊誌にすっぱ抜かれると妙な受け答えをする。
そこに社会性など、全く育っていないが身体の内部だけは立派に育って人並みに欲情している。
弥生の場合がそうだった。
確かに親の進める通り受験戦争に勝って進学し続け最高学府は出た。
ところが大学など、必要な単位は過去の文章を丸写ししていれば卒業できる。
余暇の時間は高校時代と同様に化粧の類の見栄えを磨くことに専念した。
男の気を惹くための耳学も鍛えに鍛えたが、勇気がなくて、機会に恵まれず実践に至らなかっただけだった。
しかし、内面ではしっかり男狂いが始まっていたことになる。
睡魔が襲い、腹をすかせ、彷徨い歩くうちに食べ物の臭いに誘われ、吸い寄せられるように一軒の家に迷い込んだ。
住いしていた人の調理の腕が良かったわけではない。
実際はその逆で、鍋を焦げ付かせてしまい、しかもそのことに気づいてもいなかったほど武骨な男の住まいだった。
言い方を変えれば、野放図でゴミ屋敷一歩手前の家と表現した方が良かろう。
ところが社会性に、どちらかと言えば欠けている弥生にとってはこれが実に都合が良かった。
野良猫のように入り込んで食にありついても邪険に扱われることがなかったからである。
そればかりか住人は物珍しげに弥生を見、若い女と知って乞食同様のなりをした女に欲情した。
豊かな腰や胸に心を奪われた。
成り行きを見守ったのである。
逃げようと思えばいつでも玄関は開いていた。
命ぜられて掃除・洗濯をしなければならない厳格な様子もない。
それ以上に、あの木立の中で情事に燃えた弥生の性格を大歓迎するがごとくあけっぴろげだった。
迷い込んだ弥生は、手当たり次第にそこらあたりの食べ物を胃の腑に流し込んだ。
満足すると、手ごろな場所を見つけ、大胆にも寝入ってしまった。
気が付いた時には衣服の脇から男の手が忍びこんで、大事な部分を捏ね回しているところだった。
小さな路地を入ったところにある古びた一軒家で、玄関付近以外は隣の壁に囲まれていて覗き見などできない。
それであっても、その玄関をあけっぴろげた状態で弥生に向かってコトを始めていた。
男は弥生が熟睡していたのを幸いに、指先が秘部に触れる感覚と女の醸し出す芳香だけで自慰するつもりで触っていたようで、ズボンを膝まで下げ、剥き出しにした男根を懸命に扱いていたところで弥生は目を覚ました。
半ば朦朧として家に上がり込んで食べ物にありつき、食べ終わって寝てしまったわけで、今何が行われようとしているのか、しばらくは理解できずにいた。
「あの・・・ここはどこ?」
「どこってったって、覚えちゃいないのかい? ふらふらと上り込んでそこいらじゅうのもの食べてたのを」
「ごめんなさい、疲れてたし・・お腹がすいてて、よく覚えていませんでした。警察には言わないでね」
「別にあんたさえ言うこと聞いてくれたら警察になんか言わないよ」
「本当ですか?ありがとう、何でも言うこと聞きますから」
「なんでもったって・・・へへっ、ここんとこあんたみたいな別嬪さんにとんとお世話になったことがなくって・・・」
「あっ、お風呂に暫らく入ってなかったから・・・汚れちゃったわね」
お願いついでにお風呂かシャワーを使いたいと弥生は申し出た。
「ああっ、簡単なことだ。ちょっと待ってな」
芝山泰三は起き上がると風呂の準備にかかってくれた。弥生が逃げはしないかと見張りは怠りなく。
「な~に、あと30分もすれば風呂は沸くよ。待ってる間にちょいと先ほどのところをきれいに舐めさせてもらえないかな~」
「舐めるって、どこをですか」 正直舐められていた感覚がない。
「観音様に決まってるじゃないか。せっかくいい匂いがして蜜が溢れはじめたっていうのに、風呂で洗い流されたんじゃ泣くに泣けないよ」
強面だった芝山からこう言われ、やっと弥生の顔に笑みが戻った。
「そんなに良かったの?弥生のこと、好き?」
「ああっ、大好きだとも。毎日あんたの観音様が拝めたらどんなことでもしてやるよ」 正直なもので芝山の股間は勃起しっぱなしだった。
何日も路上をうろついて汗と埃にまみれきった服を、弥生は喜んで脱いだ。
芝山は畳の上に弥生を押し倒すと玄関に向かって股を大きく開かせ、周囲に捉えた獲物を見せつけそそり立つ男根を鼓舞しながら花芯に顔を埋めた。
クンニリングスが始まった。 「見られてる!」 羞恥が興奮に変わった。
興奮したオスに貫かれるかもしれないという、その衝撃が弥生を更に大胆にさせた。
下半身裸体の芝山の男根は弥生のワレメを口に含んだことで究極の硬度になって弥生の足をノックし弥生の欲情を促していた。
興奮し腹部に向かってヒクつくように跳ね上がる棹を、弥生は興味と欲望の入り混じった目で追い情交を想像した。
亀頭冠が異様に黒ずみ張って、弥生への欲望が真っ正直に募っていることがわかる。
芝山への期待が一気に膨らんだ。
恥骨のしゃくりが始まりワレメが徐々に上向いた。
芝山の舌と愛液が醸し出すビチャビチャという音が低く響き始めた。
「あっ、あん あああ・・・そこ!」
開放した場所で組み伏せる。あの木立の中で中島俊介に犯されたときと状況は同じだった。
周囲に弥生を組み伏せていることを見せびらかしながらも、決して譲らないという意思が見て取れた。
ワレメが放つ臭いと味で胤が満々と満たされ、行き場を子宮奥に求め流れ込むんだろう。
あれがこれからめり込んでくるんだと思うだけで身体がふわりと浮いたように感じた。
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