入谷村の悪しき淫習 ~懲りない性分 ~
史帆さんもかつては着飾るとまではいかないものの化粧し、それなりの服に着替えはしましたが出かけるといえば良くて仕事程度でした。
それが今ではちょいとそこまでと言いつつ出かける先でさえ里を遥かに通り越し、目的も表向きは買い物と称する女磨きとなったのです。
昔のように豊作が人々の、特に女の心を豊かにするのではなく、いかに異性に声をかけてもらうかでその日の気分はおろか以降の生きざまさえ変わる。 史帆さん、そんな心理を持つようになっていったのです。
こうなると一事が万事漢のために磨きをかけるようになり、そのためだけの目的で働くようになり取り巻きの漢どもも女をカマス目的で蠢くようになっていったのです。
相手がそれ目的で声をかけてくれてると知っていながら最後まで付き合い、捨てられたら運が悪かったんだと諦め次を漁るようになっていったんです。
こうして付き合う相手がどんどん素行の悪い奴らに変わっていきました。
それでも自分にとって全く情報を持たない相手なら 「突き合って」 みてそこから先のことはなったらなったで考えようという風に、考えは元より生活自体までもが変わっていったのです。
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入谷村の悪しき淫習 ~意に染まぬ女 ~
認知が進んだかに思えた中組 (なかぐん) の長 長嶋定男さんの介護担当に当たった〇×ケアの本庄こず恵さんは認知の進行を止めようと見かけは非常に穏やかなれど、その実とても気性の荒い史帆さんを介護の補佐として、或いは性的対象として差し出したのです。
その定男さんにとって史帆さんは我が意どころか入谷村、いや周辺地区全般にとっても毛嫌いすべき女と映りました。
気持ちよくさせてくれる行為に溺れはしても相手に溺れるとか惚れるとかといった類の人間性を持ち合わせていないからです。
相手のことを慮ってオ〇ンコを差し出しているのではなく、自らの中の欲求の虫を諫める為にだけ行為に応じているのであって終わってみればあとくされなく右と左に別れられ、尾を引かない相手を最良と考えるような人情味などかけらも見いだせない女だったからです。
別段今は家計が疲弊しているわけでもないのに必要以上に相手からモノを引き出すことを快楽としている業突く張りが服を着て歩いているような女だったからです。
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入谷村の悪しき淫習 ~史帆さん、従順な牝犬になるため調教される ~
「おう、こず恵さんが来てくれたら元気百倍よ」
「そう、それは良かった。 ところでさあ、今日は後でお楽しみがあるから頑張ろうね」
こず恵さんはいつものように定男さんの寝間着とシーツを取り換え、清拭をしつつ入念に全身の状態を観察し、ついで何時ものようにチ〇ポの手入れを始めました。
「どう?定ちゃん。 ちょっとは勃ちそうな感覚戻ってきた?」
「うん、こず恵さんのアレを拝ませてもらうとな、何となく… な」
「そっかー なんとなくなんだ」
入浴介助で五右衛門風呂に浸かりながらケアマネの三木田聡子さんを交えた3人で乱交まがいの状態になってしまって以降、それ以上の刺激を与えてあげられずチン黙を守ってしままわれたんです。
今日とてこず恵さん、定男さんの清拭を終えると全身のここぞという場所に向かい性感マッサージを施しつつしっかりパンティをほんの僅かに脇にどかしワレメを魅せてあげパイでズッてあげてるんですが一向に硬くなりそうにないんです。
「定ちゃんってさあ、好きだった彼女っていた?」
「そうさなあ~ 尋常に通ってた時……」
認知症を発症すると記憶のある部分が抜け落ちるんですが
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入谷村の悪しき淫習 ~淋しさを一時でも忘れるための求めあい ~
その史帆さんとて今はもう親は亡く、伴侶であったご主人も亡くし天涯孤独の身、年齢こそ違えど淋しいには違いなかったのです。
しかも史帆さん、ひとりっ子に生まれさぞかしちやほやされたと思いきや親は本家という名に負け世間体を重んずるばかりで子育てには関心を寄せなかったのです。
生まれて初めて地元の人に本気で打擲され妙な気持が湧いてきたのは確かでした。 親が本気になって叱ってくれたとか褒めて教えてくれたことなかったからです。
末は良い婿を取って家を守ってくれたらそれでいい、農家の仕事なんか覚えなくていいと言われてきたからです。 生まれてこの方山間の孤立した集落に住み暮らしいながら自分のことを門外漢って感じてたからです。
こういった心境の変化はたとえプロとはいえ街でしか暮らしたことのないケアマネや介護士では推し量れないところがありました。
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入谷村の悪しき淫習 ~遥けき入谷村 ~
生活の基盤である生きて行くための根本 煮炊きを支える産業として炭焼きなるものが生まれ、しかも小さな河川に沿って延々と低い山が連なる入谷村はこの方面では最も環境の良い地とされていて先を争って人々が入植していったんです。
しかしながら一旦入植し暮らし始めてみるとなるほど、これまで住み暮らした家々とは違い炭焼き小屋では夏は良くても冬ともなれば山を下りねばとても暮らして行けなかったのです。 ちゃんとした自宅を持たねばならなかった。
そこでお隣同士、果ては村内全ての人々が寄り集まって大事業 (例えば自宅を建てる) に向かう時、いわゆる梃子 (てご 手だすけをする者) という習慣が始まったのです。
次男三男など財産分与にありつけなかった者共が放浪の果てに辿り着いたものだからいざ梃子 (てご 手だすけをする者) となると必要な技術はほぼ備わっているのです。
家を建てるにしろ道をつけるにしろこのことは実に便利に違いなかったのですが困りごともまた起き始めました。
土地の権利の問題です。 定住となると屋敷土地に田畑はひとくくりにして考えなくてはなりません。
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