長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第27話 Shyrock作
逗子、鎌倉、藤沢を通って、茅ヶ崎、平塚そして大磯へと足を伸ばした。
人気スポットとは言ってもさすがにこの時期は人影も少なく、磯釣りを楽しむ姿を疎らに目にする程度であった。
帰路に着き、ありさたちは夕食の食材を求めてスーパーに寄ることになった。
今夜はチーズフォンデュである。
陽が西に傾いた頃別荘に戻ったありさたちは早速料理の準備に取りかかった。
今夜は俊介と浩一も調理に参加している。
ふたりともチーズフォンデュとロストポテトを作るのは初めてだ。
浩一がフォンデュ用のグリュイエールチーズとエメンタールチーズを摩り下ろし始めた。
球が鍋の内側全体ににんにくを擦りつけている。
鍋にワインを入れて、中火で温めるのがコツだ。
沸とうする直前に火を止めて、浩一が切ったチーズを入れて、弱火でチーズが完全に溶けるまでゆっくりと混ぜながら加熱する。
向こうでは俊介がフランスパンを切っている。
ありさは水洗いしたじゃがいもとバターをフライパンで炒めている。
ありさは球の調理風景を見ながら微笑んだ。
ありさ「わ~い、鍋がぷくぷく言い始めてるぅ~」
球「にゃっ、美味しそうでしょう?」
球はコーンスターチをキルシュで溶き鍋に入れた。
浩一「おお、良い匂いがして来たね~」
俊介「ひゅ~、腹の虫が鳴って来た~。早く食べたいな~」
ありさはオーブンでチーズを焼いている。
ロスティポテトの方ももう直ぐでき上がりそうだ。
(チーン!)
ありさ「ポテトもでき上がったよお~」
チーズフォンデュとロストポテトができ上がり4人は食卓を囲んだ。
浩一「オレ、実はフォンデュって初めてなんだよ~。どんな味なのか楽しみだな~」
俊介「これって確かスイスの料理だろう?」
球「にゅう~、そうだよ、アルプスの少女ハイジが住んでるスイス~♪」
ありさ「アルプスの少女ハイジのお話、だ~い好き~」
俊介「このフォークって変な形だね?」
球「にゃっ、これはね、フォンデュフォークって言うのよ。使い方はこう」
球は俊介たちに説明しながら、フォンデュフォークでフランスパンを刺して、クルクルとチーズを絡めて口に運んだ。
浩一「うん!これはいける!」
ありさ「にゃう~ん♪美味ちいよお~」
俊介「これは温まるね~」
球「にゃっ、良かった~。みんな、喜んでくれて~」
フォンデュにはビールよりもワインが合う。
この後運転する予定もなかったので4人揃ってグラスを傾けた。
会話も大いに盛り上がり、いつの間にかワインボトルが3本空になっていた。
浩一「くほ~、もう腹がいっぱいだ~。もう入らないよ~」
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