いいように利用され野良ネコのように捨てられて
久美が忠告したように桂子の恋は半年と持たなかった。最初の頃は連日のようにデートを繰り返していた桂子。食事代もホテル代もすべて桂子持ち、男は小遣いが少ないという理由でそれらを出し渋った。それでも出会いたい桂子は「立て替え」払いをした。小遣いが出たら払うという口約束で。ある日など、ホテルで十分楽しんで、出る段になって「立て替え」を要求してきた彼。つまるところ「お前の要求を満たしてやったんだから」払う意思はないと暗にほのめかした。桂子は心の中で「しまった!」と思った。身体を開いて半年、男はすっかり桂子に飽きてしまっていて、気づかないうちに久美の言った通りになってしまっていた。しかしもう身体も心も男なしでは明日もない。男がオンナ欲しさに体中をなめまわすように触ってくる心地よさが夜の昼も忘れられないでいた。自分は常に求められているんだと安心したかった。お金を出しさえすれば、まだ男は付き合ってくれている、が、桂子にだって小遣いの制限はある。家にあるありったけの貯金を下ろしたが、それでも足りなくて夫のまさかのために掛けておいた保険をも解約した。それはそうだ、時給700円やそこいらのパートの金で連日ホテル代・食事代と立て替えればいくらあっても足りない。夫との離婚も視野に入れた決断、休みの日にそうやって出来たお金を握って彼に、彼宅近くで固定のダイヤルを回した。当然出てくるのは奥さんとわかっていて、あえて入れた。関係を続けなければ職場や奥さんに・・・という意味を込め。
続く
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