長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第19話 Shyrock作
嗚咽に近い喘ぎ声が浴室に響き渡った時、ついに球はのぼりつめてしまった。
球が達したことを知った浩一もまた球の中で肉棒を激しく硬直させ痙攣とともに果ててしまった。
ありさと球それぞれのカップルは仲良く揃ってチェックインしたが、当然ながらチェックアウト時はめいめいに退出した。
外気はかなり冷え込んでいたが、球たちは腕を組み、ありさたちは手を繋ぎ、それぞれが道玄坂を下り渋谷駅へと向かっていった。
◇
いよいよ出発の大晦日を明日に控え、ありさと球は旅行の準備に余念がなかった。
女性の場合、旅行の準備は男性よりも時間が掛かってしまうことが多い。
衣装選びに頭を悩ませ、化粧道具等のアイテムにも入念なチェックを行なう。
特に下着選びともなると、彼女たちは真剣なまなざしで持参するものをチョイスする。
ありさと球は偶然にも時を同じくして下着の選択を行なっていた。
ありさ「にゃんにゃん~、オンゴサマー♪この下着って本当にいい感触だにゃあ~。俊介はこの下着をどんな風に触れてくるんだろうなあ?うっふ~ん、ワクワクしちゃう~」
ありさはガーゼ状の下着オンゴサマーを両手で掲げ嬉しそうに広げてみた。
ありさ「あんなことやこんなこと、いっぱいされるのかなあ?・・・やんやんやん~!」
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長編官能小説『クロス・ラヴ』 第13話 Shyrock作
浩一「本来はソープランド用でね、ソープ嬢がお客の大事な所を洗うためのものらしいんだ。ところが最近ではラブホにも置いているところが増えたって聞いたことがあるけど、実はオレ見るのは初めてなんだよ」
球「へ~、ソープランド用なんだ。じゃあ、わたしが浩一を洗ってあげなきゃ」
浩一「いや、賭けは球が勝ったから、オレが洗ってやるよ」
球「にゃは、うまい事言ちゃって~。本当はわたしをスケベ椅子に座らせたいんでしょ?」
浩一「ありゃ、ばれたか!」
球「浩一のエッチ~!」
浩一「チェッ、よく言うよ。本当は洗って欲しいくせに~」
球「そんなことないもん!」
浩一「まあその話は置いといて、とにかく早く脱いで脱いで。湯が冷めちゃうぞ~」
球「にゃっ♪それじゃ脱いでくるね。湯を合わせておいてね~」
球が脱いでいる間、浩一は湯に温もり寛いでいた。
昼間の試合で酷使した筋肉がほぐれていく気がする。
アスリートにとって風呂は最も手軽な疲労回復薬だ。
来週からいよいよリーグ戦が始まる。
しっかりと筋肉疲労は取っておかなければならない。
浴室は少し湯気でかすんできた。
ぼんやりと湯気にかすんだ浴室で美しいシルエットを眺めるのもいいものだ。
球はまだ20才だが年齢以上に色っぽさのある女性だ。
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入谷村の悪しき淫習 ~利用者さんの争奪戦 ~
どうしても変わる必要が生じる時があります。 それが介護度です。 重篤な介護度になるとより専門知識の豊富な介護士が、時には准看のような医療の専門職が交代し介護にあたることもありますが、この時も利用者さんには必ず事前に連絡し了解を得ます。
入谷村紙屋 (かみや) の長嶋定男さんは認知症の方としては珍しく介護士である本庄こず恵さんのお蔭で介護度が良い方に変更になりそうなのに何故かこず恵さんについては担当を外すと事前通告されたんです。
利用者さんとの関係が上手くいかない場合往々にしてこういった事が起こるんですが、今回の場合も先方様にはまさしくそのように思われたようでした。
つまり、寝ておられて自身で身動きできないような場合なら清拭などで重量物移動というのは非力な女性介護士は避けて通れますが半ば健常者となると移動支援が加わり入浴介助まで行うとなると体力に余程の自信が無ければ安全に支援を行えないからです。
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