長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第32話 Shyrock作
ルームパンツの上をありさの白い手がゆっくりと這う。
浩一の股間はすでにもっこりと小高い丘の形状を呈している。
ありさは掌を数回旋回させた後、ゆっくりとルームパンツをずり下げた。
暗くてよく見えないが、感触でモノはすでに隆々と硬直しているのが分かる。
ありさはトランクスの前開き部分から怒張したモノを引きずり出した。
浩一「うっ・・・」
敏感になっているモノをありさに握られた浩一はかすかなうめき声をあげた。
ありさは肥大した幹の部分を握り締め慈しむようにして撫でた。
浩一「あ・・・ありさ・・・」
ありさ「にゃん?こうして触ってるだけでも感じるのお?」
浩一「う、うん・・・」
ありさ「じゃあ、ありさがもっと気持ちよくしてあげるぅ~」
ありさはそう言うといきなり屈みこんだ。
幹をしっかりと握り締めたまま、あんぐりと口を開き先端部分を含んでしまった。
浩一「うっ!」
長い髪がパラリと落ちてきて口淫の邪魔をする。
ありさは無意識のうちに空いている方の手で髪を後にかき上げた。
さりげないそんな仕草も男にとっては妙薬といえるのだが、暗いため惜しいかな浩一は気づかなかった。
(チュルチュルチュル・・・ペロペロペロ・・・)
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第31話 Shyrock作
相手が変わればキスの味も変わる。俊介は初めて交す球とのくちづけに新緑の息吹のような新鮮さを感じとった。
そしてくちづけは次第に官能の園へといざない、俊介の下半身は早くも変化の兆しを窺わせていた。
浩一とて同様であった。
最初は怒涛のようなありさのキスの前にたじろぐばかりであったが、次第にありさの唇に応じるまでになっていた。
ありさ(チュッ・・・)
浩一「う・・・だめだよ・・・ありさ・・・ううっ・・・」
ありさ「いいの(チュッ、チュッ・・・)」
浩一「・・・・・」
浩一はありさと唇を重ねているうちに次第にその気になってきたのか、上にいるありさの背中に手を廻すとぐっと抱き寄せた。
胸と胸とが重なり合う。
男と女とは不思議なもので、よほど嫌いな相手ではない限り一旦この体勢に填まれば開き直ってしまう傾向がある。
人間は理性という鎧を身にまとった生き物であるが、時には鎧を脱ぎ捨て本能丸出しになる場合がある。
最初、男性ふたりを挑発したのはありさであり球であった。
だが俊介と浩一もその危険で甘美な香りに誘発され次第に混融しようとしていた。
一方、俊介は覆い被さる球の胸に手を伸ばした。
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長編官能小説『クロス・ラヴ』 第28話 Shyrock作
作戦決行
俊介「ふぁあ~、飲み過ぎた~。うぃっ!」
ありさ「にゃんにゃん~、さあて、ぼちぼちお年玉コーナーに移ろうかなあ?」
浩一「え?お年玉って?」
俊介「何?ありさがオレ達にお年玉をくれるの?」
球「にゃっ、そうだよ~。ありさとわたしがふたりに素敵なお年玉を用意したの~。お楽しみに~♪」
浩一「な、なんだ!?もしかして、2人してテーブルの上で裸踊りをしてくれるとか!?」
俊介「おお!それいい、それいい!2人のストリップ見たいよ~!」
酒の勢いも手伝って俊介たちのテンションはかなり上がってる。
球は顔の前で人差し指を立て左右に振った。
球「ノンノン~♪それが違うんだな~。ありさ、じゃあ、始めようか?」
ありさ「にゃんにゃん~、あぁん、ドキドキするなあ~」
浩一「何だろうな~。そんなドキドキすることって?」
俊介「う~ん、早く知りたいな~」
球「にゅう、まだナイショだもんね~♪」
浩一「そんなに勿体ぶらないで何をするのか教えてよ」
ありさ「まだダメだよ~ん」
球「ありさ、じゃあ準備しようか?」
ありさ「にゃん!」
球「え~、それでは今から電気を消して真っ暗にしますが、殿方はしばらくお待ちのほどを~♪」
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第27話 Shyrock作
逗子、鎌倉、藤沢を通って、茅ヶ崎、平塚そして大磯へと足を伸ばした。
人気スポットとは言ってもさすがにこの時期は人影も少なく、磯釣りを楽しむ姿を疎らに目にする程度であった。
帰路に着き、ありさたちは夕食の食材を求めてスーパーに寄ることになった。
今夜はチーズフォンデュである。
陽が西に傾いた頃別荘に戻ったありさたちは早速料理の準備に取りかかった。
今夜は俊介と浩一も調理に参加している。
ふたりともチーズフォンデュとロストポテトを作るのは初めてだ。
浩一がフォンデュ用のグリュイエールチーズとエメンタールチーズを摩り下ろし始めた。
球が鍋の内側全体ににんにくを擦りつけている。
鍋にワインを入れて、中火で温めるのがコツだ。
沸とうする直前に火を止めて、浩一が切ったチーズを入れて、弱火でチーズが完全に溶けるまでゆっくりと混ぜながら加熱する。
向こうでは俊介がフランスパンを切っている。
ありさは水洗いしたじゃがいもとバターをフライパンで炒めている。
ありさは球の調理風景を見ながら微笑んだ。
ありさ「わ~い、鍋がぷくぷく言い始めてるぅ~」
球「にゃっ、美味しそうでしょう?」
球はコーンスターチをキルシュで溶き鍋に入れた。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第26話 Shyrock作
ありさたちは長い参道を歩き拝殿へと向かっていった。
拝殿に近づいた時、ふとありさが球に尋ねた。
ありさ「にゃん、球?どうやって拝むのが正しいのお?」
球「にゃ?う~んと、確かお母さんが『二礼三拍一礼』とか言ってたわ。2回お辞儀をして3回手を叩く。で、最後にもう1回礼をして終わり・・・だと思うよ。ねえ、浩一?」
浩一「へ~?球は良く知ってるね。オレそんな詳しく知らなかったよ」
俊介「いや、今は柏手は2回が一般的になっているみたいだよ」
球「あ、そう言えば、出雲大社に行った時、面白い話を聞いたよ。あそこは縁結びの神様なんだけど、独特の拝み方があってね、『しじゅうご縁がありますように・・・』と賽銭(さいせん)は45円なんだって。二礼四拝手一礼の拝み方で、柏手は『しあわせを願って4つ叩く』のが普通だって聞いたよ」
ありさ「へ~♪じゃあ、私、4回叩こう~っと」
俊介「ん?ありさ、お前、縁を願うってまだ他にも縁が欲しいのか?」
ありさ「違うよお。俊介となが~くなが~く縁があるようにお願いをするんだよお~」
浩一「はっはっは~、俊介、心配なのか?」
俊介「いや、そんなことはないんだけどさぁ」
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