長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第27話 Shyrock作
逗子、鎌倉、藤沢を通って、茅ヶ崎、平塚そして大磯へと足を伸ばした。
人気スポットとは言ってもさすがにこの時期は人影も少なく、磯釣りを楽しむ姿を疎らに目にする程度であった。
帰路に着き、ありさたちは夕食の食材を求めてスーパーに寄ることになった。
今夜はチーズフォンデュである。
陽が西に傾いた頃別荘に戻ったありさたちは早速料理の準備に取りかかった。
今夜は俊介と浩一も調理に参加している。
ふたりともチーズフォンデュとロストポテトを作るのは初めてだ。
浩一がフォンデュ用のグリュイエールチーズとエメンタールチーズを摩り下ろし始めた。
球が鍋の内側全体ににんにくを擦りつけている。
鍋にワインを入れて、中火で温めるのがコツだ。
沸とうする直前に火を止めて、浩一が切ったチーズを入れて、弱火でチーズが完全に溶けるまでゆっくりと混ぜながら加熱する。
向こうでは俊介がフランスパンを切っている。
ありさは水洗いしたじゃがいもとバターをフライパンで炒めている。
ありさは球の調理風景を見ながら微笑んだ。
ありさ「わ~い、鍋がぷくぷく言い始めてるぅ~」
球「にゃっ、美味しそうでしょう?」
球はコーンスターチをキルシュで溶き鍋に入れた。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第26話 Shyrock作
ありさたちは長い参道を歩き拝殿へと向かっていった。
拝殿に近づいた時、ふとありさが球に尋ねた。
ありさ「にゃん、球?どうやって拝むのが正しいのお?」
球「にゃ?う~んと、確かお母さんが『二礼三拍一礼』とか言ってたわ。2回お辞儀をして3回手を叩く。で、最後にもう1回礼をして終わり・・・だと思うよ。ねえ、浩一?」
浩一「へ~?球は良く知ってるね。オレそんな詳しく知らなかったよ」
俊介「いや、今は柏手は2回が一般的になっているみたいだよ」
球「あ、そう言えば、出雲大社に行った時、面白い話を聞いたよ。あそこは縁結びの神様なんだけど、独特の拝み方があってね、『しじゅうご縁がありますように・・・』と賽銭(さいせん)は45円なんだって。二礼四拝手一礼の拝み方で、柏手は『しあわせを願って4つ叩く』のが普通だって聞いたよ」
ありさ「へ~♪じゃあ、私、4回叩こう~っと」
俊介「ん?ありさ、お前、縁を願うってまだ他にも縁が欲しいのか?」
ありさ「違うよお。俊介となが~くなが~く縁があるようにお願いをするんだよお~」
浩一「はっはっは~、俊介、心配なのか?」
俊介「いや、そんなことはないんだけどさぁ」
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訪問販売員になった史帆さん 知佳作
行き場を失ってウロウロしているところを某訪販の所長に見染められ囲われる形で訪販員の講習を受け見事合格し、趣味と実益を兼ねて特に若い漢の人を対象に高額訪販の勧誘をし始め売り上げを伸ばしていたのです。
おばちゃんが訪販勧誘する時薦める商品の目安は相手が月給いくらだとか年収いくらだなどと上手に聞き出してからその収入に見合う商品を提案するのが常だったものが史帆さんは的を若い男性に絞ったものだから性処理のための遊興費が月額どの程度かを調べ上げ勧誘に役立てたんです。
何故なら若い男性の遊興費の多くが対女性に使われているのではないかと考えた史帆さんはそれを如何に自分の方に引き寄せるるかを考慮し相談に乗って売り上げを伸ばしてたんです。
訪問販売のやり方はしらみつぶしに当たるのと、とある情報源を元に当たるのの、大きく分けてふたつが代表的なんじゃないでしょうか。
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炭焼き小屋でのかりそめの夫婦性活 知佳作
しかし野田原 (のうだはら) の安達家は別です。 これまで一度だって義道さんの周辺に浮ついた話しなど持ち上がったことはありませんしましてや賢夫人の珠子さんが他人棒に堕とされたなどという噂が広まったことなどありません。 たとえ椎間板ヘルニアを患い入院中であるとはいえ、残された珠子さんがよそ様の漢相手に締め込みなどやらかしたとなればただでは済まない問題に発展します。
ですがふたりとも今が盛りです。 もし珠子さんが例えば入谷村に住んでいたとしたら人生はもっとバラ色であったはず、それを野田原 (のうだはら) で生涯暮らしていけというのは如何にも酷すぎます。
ましてや珠子さんは過去に寛治さんによって二度までも逝かされ堕とされ他人棒を受け入れる心地よさを知っています。 寛治さんが他の女で我慢するようなことにでもなれば珠子さんの気持ちがそれで済むはずがありません。 寛治さんは珠子さんのオ〇ンコを他の漢に渡さないためにも打開策を練る必要に迫られました。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第20話 Shyrock作
『例2・いつも薄暗い場所が多い人はたまには明るい場所で』
ありさ「うんうん、ありさの場合真っ暗でもOKだし灯りの下でも大丈夫。これは問題ないかな?」
『例3・・・下着選びも大きなポイント。たまにはエッチな下着を着けて彼を驚かすのも効果的。一方エッチな下着が多くて彼が見慣れてしまった場合は逆に清純そうな純白の下着を着けてみるのも案外男心をくすぐるもの。』
ありさ「あ、そう言えば俊介って、わたしがTバックを穿いている時より、女子高生みたいな白のコットンパンティを穿いてる時の方が興奮したような気がするなぁ・・・ってことは俊介ってエッチな下着を見慣れてるってことなの?ムカッ!」
ありさは読んでいるうちに夢中になってしまい、目を皿のようにして特集記事に見入った。
やがて記事の最終ページをめくると読者からの投稿記事が掲載されていた。
その中のとある見出しが目に飛び込み、ありさは釘付けになってしまった。
ありさ「えっ・・・なんだって・・・?」
『彼氏の前で公然と浮気をしよう・・・それがクロスラヴ』
ありさ「彼氏の前で浮気ってそんなことできる訳ないじゃん。うふ、でもちょっぴり興味があったりして」
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