入谷村の悪しき淫習 ~痴話喧嘩 ~
前田 (まえだ) の勲さんも幼い頃幾度か大人が物陰に隠れて睦逢ってるのを見て育ってきました。 チョンの間で終わるとはいえそこに至るまでの誘い逢う様子からして並々ならぬ欲情が見て取れ傍目にもそれは喜悦に満ち満ちた行為だったのです。
問題は夫である自分と夫婦の睦ごとの途中で妻が浮気相手のことを想い気を逝かされたのでは夫としてまことに面白くないのです。
狭い村内ですので妻との間で背徳行為が行われたとしても妻の様子を日々よくよく観察しておれば直ぐにわかることなのですが、この時佳織さんが浮気相手と締め込みをしていたことなどとんと分からなかったのです。
いや、分からなかったのではなく佳織さんを手放したくないあまりに怪しげな人物が下組 (しもぐん) に入って来て大日堂の辺りをうろついているのは見ていたものの佳織さんの足入れについて口出しできなかったのです。
口に出せなかったからこそ勲さん、事態が露見するとその口惜しさから古にみた背徳行為のように事あるごとに佳織さんを隅に追い込み後ろから突きたてました。
普通なら流出画像は不特定多数の方のオカズになりますしコトによっては発情中のオ〇ンコを付け狙い付近をうろつく輩に不意に襲われたりする場合もありますのでご主人に守ってもらうためあっさり白状するところですが流出というのはあまりにも重大ごとで告ろうにも告れなかったのです。
平静を装うため佳織さんはご主人の勲さんにキツク止められてるにもかかわらず野良に出て働こうとしました。 家の中でじっとしていると気が変になりそうだったからです。
出しゃばりだと言われれば終始無言を貫き、派手だと言われれば古着を出して着ました。 そうまでして頑張ってるのに相変わらず勲さんは佳織さんに辛く当たるのです。
二言目には前田 (まえだ) 家では代々……でした。 何もかもこの家の家風に従えと命じてきたんです。 とうとう佳織さん、時代遅れの恰好をして過ごすようになりました。
その格好たるや如何にもちゃんとお百姓してますよと言わんばかりに姑さんのお下がりを着て野に出ていたんです。 そう、モンペの下に腰巻をつけ、その下はすっぽんぽんという状態で畦道の草刈りに出かけてきたんです。
なるほどその頃流行の化繊の生地と違い汗を良く吸い取り身軽で、おまけに脇のスリットが深いものですからオ〇ンコの辺りも風が良く通るんです。
姉さんかぶりに絣の上下を纏って野に出る佳織さんを見て勲さん、一瞬母と見間違えたもののあれなら誰も襲うまいと笑い飛ばし不特定多数の男が妻のオ〇ンコを狙っていることなど失念してしまいました。
まさかそれが最も目立つ格好とは気が付きません。 しかし観察眼に優れているものが観ればこの時代のこういった服こそ思い立てば野で簡単にひれるしチョンの間締め込みだってしやすいのです。
大日堂の奥の野原で紹介された下薬研 (しもやげん) の男に向かってストリップをやらかした佳織さん、あの経験が肝っ玉を据わらせオ〇ンコ周辺への風通しを良くするため邪魔な腰巻をそこだけたくし上げ草刈りに精出したからたまりません。 真っ白な太股がチラ見えになってしまいました。
陽が昇り気温が上がると佳織さん、暑さから今度は胸元をわずかに開けてしまいました。 ブラをしてこなかったので近くによれば襟元から乳首がこぼれてしまってたんです。
ただ悲しいかな入谷村は過疎化が進み佳織さん以外誰も野良に出て働いているものがいません。 それを良い事に佳織さん、休憩を挟んで野良でひってしまいました。
恰好ばかりかやること成すこと全て旧時代に戻ったようなことをやり始めたのです。
さすがにこれには勲さん、前田 (まえだ) 家の名折れだと口汚く罵りました。 お前のような老婆を嫁にもらった覚えはないと怒鳴り上げたのです。
汚いだの老婆だのと罵られた佳織さんはそれならと汗で汚れたその体を表の庭に盥を持ち出し行水を始めてしまったのです。
過疎の村故誰が来るでもないのですが真昼間に庭で衝立もせず嫁がすっぽんぽんで水浴びされた日にゃ夫たるものたまりません。
慌ててその前に立ちふさがり佳織さんの大事なところを隠しました。
それからが大変でした。
老いぼれと罵った以上写真のことを追求しようもありません。 しかし汚いと罵ることならできるのです。 勲さんは改めて写真を持ち出し追及し始めました。
これに佳織さん、この写真の人は姑さんだと言い放ったのです。 言い返せるわけもなかったんです。 何故ならそれは実の母がよその男と情を通じているところを幾度となく見て来ており、しかも佳織さんが姑さんの恰好をして出ていくのに異を唱えなかったのです。
それほどに似てるなら勲さんの実の母であってもおかしくないではないかと言い放ったのです。
嫁がよそ様のマ〇に溺れるのは悪く、実の母なら許せるというのはどういう了見かと問い詰めたんです。
返す言葉などあろうはずがありません。 屋外での絡みの一部と言おうか佳織さんを追い詰め後背位で襲った瞬間に実母が妄想の中に登場していたことは間違いはないからでした。
そのような淫習が前田 (まえだ) 家を支えるために一役買っていたことも間違いないからでした。
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