入谷村の悪しき淫習 ~姦通の記念撮影 ~
きっかけが何であろうが、相手がどんな悪党だろうが女はオ〇ンコの奥底にズンと響くものをぶち込んでもらいさえすれば幸せと感ずるらしい。
今現在の佳織さんの心の中がそうでした。 頭脳明晰なうえにイケメンで、それでいて女の扱いに長けていてしかも佳織さんをしてほれぼれするほどのカリ首の持ち主、しかしながら入谷村にとって、いや、下組 (しもぐん) にとって宿敵 しかも誰もかなうものなどいない。 その莞爾さんが狂ったように自分のオ〇ンコに鍛え抜いたマ〇をぶち込んでくれた。
それだけで佳織さんは天にも昇る気持ちでした。 いや、実際幾度か天に昇らされたんです。 もうそこから先、女なら誰でもそうであるように躍起になって莞爾さんのマ〇を挿し込むように仕向け、そのマ〇からエキスを搾り取ろうとしました。 莞爾さんにとってこれは大歓迎でした。
妻の美澪さんに頼まれたこともあって夫婦性活のお土産として佳織さんとの結合部の写真を持って帰らねばならずエキスを搾取する様子は男性的な思考からすれば丁度都合の良い媒体に思われたのです。
男たるもの妻から「そんなにしたきゃ風俗ででも遊んでらっしゃい」と送り出されたからにゃ浮気のひとつやふたつ・・・と思ってしまうのが普通で、今回もその流れで莞爾さん、佳織さんを姦通の記念撮影に誘ったのです。
佳織さんはふたりだけの秘密が持てるならと不安は残るものの嫌われるのはイヤだからこれに応じました。
入谷村は時代に取り残された村です。 明治に入り性はそれまでと違い窮屈を強いられるようになりましたが入谷村だけは例外でした。 佳織さんが前田 (まえだ) 家に嫁いだ時姑さんから言って聞かされた祖母の普段の姿は衝撃この上ないものでした。
初夏から初秋にかけての熱い時分、入谷村の女たちはみなモンペは履いているものの上着は付けず、辛うじて手ぬぐいを首にかける程度で野良仕事に出ていて、出た先でよその男に見染められるとふたりだけこっそり持ち場を離れ家ではなく野良で尻をまくりチョンの間まぐわったというのです。
噎せ返るような時期に田の草取りなどをやらされるとモンペではなく褌のようなものを腰に巻き、ほぼ素っ裸 後ろから見ればオ〇ンコ丸見えの状態で立ち働いたと言います。
しかもこのようにしてオ〇ンコを魅せ付けるのは男を働く気にさせる、つまりよく働いてくれたらオ〇ンコを貸してやっても良いという合図だったのです。 それでなくとも女は積極的に男どもを誘い締め込みを行うのが義務のように言われていました。 邪念を振り払い労働に専念できるよう女は男の溜まり過ぎた膿をオ〇ンコを使って抜いてあげるのが良いとされていたんです。
それからすれば下薬研 (しもやげん) の雄である莞爾さんによく働いてもらうため入谷村の代表として佳織さん、足入れに誘うことは良い事をしたことになるはずでした。
こう考えると先だって童貞くんを幾度も食べてあげたことも良い事をしたように思えてしまうのでした。
ところがいざ撮影に入ると莞爾さん、妻の顔が思い浮かぶらしく佳織さんの下腹部のみ写そうとするんです。
確かに結合部は卑猥に違いないけれど、それはその人自身が醸し出す雰囲気があってのものなのです。
しかし莞爾さんに心底惚れぬいた佳織さんはそんなことなどつゆ知らず男性の要望に従い様々なポーズを作りました。
莞爾さんがその都度エキスを吐き出してくれることは欲望を満たしてくれるだけじゃなく愛に繋がると思い込んでいたからです。
こうして撮った写真を持って莞爾さんは下薬研 (しもやげん) に帰って行きました。
それ以降待てど暮らせど莞爾さんからの連絡は入って来なくなったのです。 そしてある日
佳織さんは中 (なか) の史帆さんに呼び出されました。
「なんであんなことしたの?」
開口一番史帆さんはこう叫んだのです。
「何の話し? 怒られるようなことした?」
「それじゃ言うわ。 これ見てよ」
そこには何処の誰とは言わないけれどふたりの間ならわかる男女の下腹部の写真があったのです。
最初は佳織さん、とぼけていましたが史帆さんのしつこい追及についにハメ撮りしたと白状しました。
「記念撮影だからって・・・」
青くなって経緯を話す佳織さんに
「騙されたんだわ。 あの牝豚が・・・」
加納美澪さんはさも自慢げに宿の女将に話し、その写真を預かった宿の女将は売り上げの足しにしようと業界に流し…
「いい! 入谷村の中で秘密裏にこの地区の漢の人とまぐわうのは良いとして、今後は一切外部の人にアソコを魅せちゃだめよ」
「ええっ!? なんで?」
「形とか色を見たらあなたのオ〇ンコだってわかるからよ」
納得いかない顔をする佳織さんに史帆さん
「この地区からフラフラ出て行ったら売り飛ばされるわよ」
私がなぜ長期間実家に帰ってこれなかったか、それをコツコツと説いて聞かせたのです。
「下薬研 (しもやげん) のふたりは知らなかったのよ。 だから恨んじゃダメ。 忘れることよ」
きっと敵はとってあげると告げた後、史帆さんは急いで何処かへ出かけて行きました。
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