留美を持ち帰ってくれた漢 森本俊治さんは深夜を過ぎてやっと留美の横に並んで寝かせてもらえました。 一見ツンと澄ましていてとっつき悪そうに見え、一旦関係を持つととことん味わいつくさないと気が済まなくなるのが留美のこの種の病気でもあるんです。
結婚を前提にと言いながら1年半同棲させ、その間ず~っとマンションを借りさせソファーや床に寝かせ、やっと結婚に合意してくれて
子作りに励めるとウキウキしながら付き従ってきた沖縄旅行。 ところがいざ蓋を開けてみると大阪での生活と同じように奔放に出歩きそこいらの男どもとすぐ仲良しになり関係を持つ。 本来なら亭主然として今頃はベッドの中で夫婦生活の余韻に浸りながら会話を交わしていたであろう和樹さんは、この日の朝も大阪での朝と同じように独りで目覚め、こうなるであろうと予め予測し買っておいたおにぎりを頬張っていました。
それから随分遅れ、そろそろ11時になろうかという時刻になって留美はフロントマンの助けを借りて部屋に、如何にも疲れたような顔をして舞い戻ってきたんです。
「お帰り、この後どうする?」 遠慮がちに聞いたつもりだったんですが 「疲れた、シャワー浴びてから考える」 こう言い残しシャワールームに消えたんです。
和樹さんにはわかっていました。 おそらく昨夜の汚れを急いで洗い流したかったであろうことを。 こうなってまでも彼女との結婚を諦めるわけにもいかず、大阪に舞い戻る旅費とて無いものだから、ただひたすら黙って彼女が・・いや妻であろうヒトがシャワーを終え出てくるのを待つしかなかったんです。
シャワールームの留美こそそれどころではなかったのです。 とっかかりこそ小ばかにしていた森本俊治さんはよく聞けば旦那のようにかなりの年上、それなのにいつの間にか自分の方から一糸まとわぬ姿になって魅せ付けアソコに誘って一夜を共にしてしまっていたんです。
留美の更なる悪い癖は
ワンナイトの後必ずといっていいほど後追いしてしまうところでした。 寝物語に聞かされたところによると彼はあの後すぐにホテルを引き払い喜屋武岬から慶座絶壁などを回って空港に戻り、夕方の便で帰ると言っていたような気がしたんです。
(今から用意したら彼に追いつけるだろうか・・・) シャワールーム留美は自分たちが帰りに乗る便と彼が予定しているという便が同じであったらと祈らずにはおれませんでした。
夢中で気が付かなかったとはいえ、一晩に幾度も躰を重ねている以上森本俊治と名乗る男がその都度ゴムを付け挿入してくれたとは限らないからです。
事実留美は森本俊治が果てるとすぐさま覆いかぶさるように彼の上に乗り乳房を押し付け腋を嗅いだり乳首を吸ったりしながら懸命に手コキし復活させることに努めたんですが、彼に言わせればそれはまるで娼婦を買ったようなものだったのです。
ではなぜ彼女をそれほどまでして抱くかと問われれば、それは例えば繁みのように、或いは別の階で待つ旦那のように明らかに素人だと分かるからでした。
男は最終的に未通を好むか経産婦を好むかと問われればアバンチュールを味わいたいなら経産婦なんでしょうが一般的には初物に限るからです。 自分が女にとって初めての男になる、それが夢だからです。 それ以上に、恐らく彼女とはもう二度と逢えないだろうことを知っているからです。
「あの程度の思い出話しが役に立つとはなあ」 同窓会が行われて後の詳細は明かさなかったのですがW不倫の寝取りと聞いて燃えてくれたのは事実だったのです。 「婚前の花嫁っていうのは意外と浮気したがるものなんだ」 改めてそう実感できたからでした。 この際だから中に出さない手はないと思えた。 だから頑張れたのです。
(もしそうだとしたら・・・ こうしちゃいられない) 留美は改めてシャワーの水力を最強にし膣内洗浄に取り掛かったんです。 もちろんシャワールームを出てから後、和樹さんには内緒でこう言うこともあろうかと用意しておいたアフター・ピルも服用しておいたんです。
和樹さんにしてみればとんでもない旅行になってしまってました。 (沖縄に行くより仕事の方がまだましだった) 情けないことに心の中でグチるしかなかったんです。
「お昼どうする?」 もうかれこれ14時になろうかという頃になってこう問うてみたんです。 すると突然留美は立ち上がり 「きゃっ 今なんて言った?」 自分で言っておきながらその答えを聴こうともせず 「行かなきゃいけないところがあったの忘れてた」 こう言うと和樹さんにチェックアウトの用意を急がせたんです。
留美は普段あまり化粧をしません。 何もしなくても結構幼く見え、それでいて目がぱっちりした美人だからです。 だから和樹さんはどうしても手放す気になれず、こうしてズルズルついてきてしまってたのですが・・・
留美の荷物以外特に持ってきてたものはなく、あると言えば土産物程度でしたのでものの10分もあれば用意が出来ました。
「それはいいけどタクシー頼んでくれたわよね」 突如こう聞かれ 「ええ~ 頼んでないよ。 だって行き先聞いてないから」 こう返さざるを得なかったんですが 「もういい! 気が利かないんだから!!」 怒りまくりながらホテルの前の道を歩き始めたんです。
留美は母の久美と違いどちらかと言えば祖母の好子に似て方向感覚は抜群です。 その感でもって喜屋武岬の方向に向け歩き出したんです。
和樹さんはというと、重い荷物を持たされ懸命に後を追いかけるしかなかったんですが、この段になっても留美はこれからどこに向かうのかすら口にしなかったんです。
こうやって延々歩かされること30分、やっと客を降ろし引き返してきたタクシーを和樹さんがヒッチハイクのごとく通せんぼをして止め乗り込みました。
「はい、どちらまで?」 「喜屋武岬までやって頂戴」 運ちゃんは比較的長距離客を拾えたと喜び 「おたくさんは観光でこちらへ」 と問うた後、「今日はやけに喜屋武岬にお行きになるお客さんが多くてね」 といった後、留美がこれに応えないものだから 「いやね、つい先ほどホテルからあそこに一組のカップルさんを運んだ帰りだったんですよ」
みるみる留美の視線が鋭くなるのがわかりました。 なんのことはない、森本俊治が寝物語に語ってくれた
同窓会で意気投合した女と亭主の居ない間に沖縄に飛んで逢瀬を交わし、その余韻で持ってあのホテルで抱いてくれたであろうことは如何にこう言ったことに疎いからと言ってもピンと来たんです。
(きっとその女、友達と連れ立って沖縄旅行としゃれこんで、自由時間を使って彼と落ち合ってたのね) 沖縄はそこいらにいくらでもラブホがあるからでした。
(ふ~ん、その男とやらの後を追いかけるつもりだったのか) 和樹さん、気が付いたにはついたんですがそこから先は黙ってました。 下手なことを口走ればタクシーを止め、また荷物を担いで歩かされるかもしれないからです。
それからの和樹さんは延々ヨイショに努めました。 時間から言ってももう間もなく那覇空港に引き返さねば帰りの便に間に合わないからです。 空腹で目が回りそうになりましたが、一言もそういったことを口にすることなくひたすら急ぎ足で海岸線を歩いて回ったんです。
歩いてるうちに自分の中にある森本俊治という漢の面影を振り払いたかったんでしょう。 留美はひたすら海に視線を向けながら海岸線を歩き続け 「う~ん・・・ ここも一見ここもきれいに見えるけど、石垣島もいいかもね」 こうポツリとつぶやき、そこから先はまるで昨夜のことは何もなかったかのようにはしゃぎ沖縄を後にしたんです。
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