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やがて検査が終了し、医師から詳しい検査結果を聞いた雅治は、すぐさまありさへの面会を申し出た。
医師は被害者の恋人ということもあり面会を許可した。
「ありさ、大変な目に遭ったね?でももう大丈夫だよ」
雅治の姿を見たありさは、彼にすがりつき思わず泣き崩れてしまった。
「ありさ、医者や警察の人たちから状況は聞いたよ。でも今回のことは少しでも早く忘れようね」
「うん」
「ありさ・・・」
「うん?」
「ありさ、愛しているよ」
ありさにとって彼のその一言は、どんな治療や薬剤よりも最も効果のある良薬といえた。
「雅治、ごめんね。私があんなグループの一員だったばかりに・・・こんなことになってしまって。許して・・・」
「許すも、許さないもないよ。あれは災難だったんだから、気にしてはいけないよ。今はしっかりと治療に専念して、早く元気になってね」
雅治の優しい言葉に、ありさは思わず泣けてしまった。
一方、
暴走族『ブルースネイク』のメンバーの取調べが行われ、ありさに危害を加えた男たちは1人残らず逮捕された。
リーダーから押収したビデオにはありさへの暴行の状況が克明に収められており、それは起訴を固めるための動かぬ証拠品となった。
警察はすぐさま、傷害罪、強 姦罪等で彼らを起訴することとした。
また、彼らには今回のありさ暴行事件だけでなく、他にもいくつかの余罪があることが判明した。
日の経過とともに、ありさは次第に元気さを取り戻していた。
しばらくは精神的なショックから夢にうなされることも多かったが、最近はそれもほとんどなくなっていた。
ただ1つだけ奇妙なことがあった。
それは雅治とのデートでラブホテルに泊まったときのことだった。
つけたテレビにアダルトビデオが流れた。
しかも運悪くそれはレ イ プもののビデオであった。
雅治はありさに気遣いすぐにテレビのスイッチを切ってしまった。
ところがありさは妙なことを言い出した。
「ねえ、雅治、今日は優しくじゃなくて、めちゃくちゃに私を犯して」
「ええ・・・どうして?ありさはノーマルなエッチが好みだったじゃないの」
雅治は唖然として、ありさの顔を見た。
そして、急にありさを押し倒し、タオルで目隠しをし、そばにあった寝巻のヒモで両手を縛ってしまった。
不自由な姿のまま四つん這いにさせ雅治がバックから攻めようとしたとき、ありさが意外なことを口走った。
「ねえ、雅治ってお尻の方には興味は無いの?」
完
愛と官能の美学
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