大下 (おおしも) の春子、淫習に目覚める 知佳作
入谷集落の女たちは何故かこうなりやすいんです。 こうなってしまった妻の行動を果たして夫は全て把握し元の鞘に納めることが出来るんでしょうか?
不貞行為の全数把握に疑問が生じたのはツイッターでフォローアップを目指し最も近しい相手をとフォローしていただきやすいデリに声掛けを始めたところ、その店舗数の多さにまず驚かされました。 しかもそこに書かれているひとり平均一日に何本こなすかについても驚かされました。
件のグループに少なくとも運営可能な人数の女性が登録しているとみなすと、それなりに男性が心惹かれる女性はほぼほぼ何処かに所属しているような気にもなるのです。 (つまり多少綺麗と周りから見られてたら出勤の多少にかかわらず登録してるということ)
これに加えてフリーの人 (いわゆる立ちんぼ) はこの数以上にいると思われます。 というのも友人・知人で経験人数が生涯1本など聞いたことないからです。
性行為に関し、日本は月間4回平均に対し諸外国は軒並み週4回が平均と言われていて上記 (表面上おしとやか、でも中身はウリ) と比較してみるとあまりにも当てはまりません。 ひょっとすると日本の統計とは男性に限ったことじゃないかと思わざるをえません。 とすると女性は少なくとも婚外で週3回×月間4回=12回は行ってる計算になります。
全ての把握が如何に難しいかがこれでお分かりになるともいます。 このことを頭の片隅に置いて次をお読みください。
大方の女性が浮気に走る原因として友達関係があります。 春子さんにしても文雄さんの性癖に合わせてあげ夫婦関係を濃密にと考えはしましたが、実際にはご主人の自分勝手なやり方に気分を害するだけでそうそううまくいきませんでした。
こういった夫婦間の精神的トラブルの解決法として職場内の女同士の会話とか同窓とのお茶会などでよく旦那のグチが話題に上ります。 その集まりの中で時にチラッと淫語が飛び出す時があります。
気が許し合えたと言おうか同じような性癖を持つと感じると途端に彼女らは大胆になりポロリと男性遍歴を語ったりAV鑑賞などに高じたりします。 春子さんも隠居 (えんきょ) の時さんと締め込みをやったこともあって興味がないわけではなく鑑賞に参加することにしました。 ご主人が指し示してくれた問題小説やエロ本ではなくグループの中のひとりが持ち出してきた本場物のビデオを見て興奮したかったからです。 というか本場物に興味が湧いたからです。
「うわ~凄い! あんな風にしてヤルんだ」
無修正の絡みを見て思わず叫んだ一言に周囲が咬みつきました
「ええっ!? じゃ春ちゃん今までどんなんしてたの?」
「だって電気消してするから・・・」
時さんとの締め込みは凌辱であって確かに丸出し無修正ではあるものの余裕がなくて見ることが出来ず、夫婦間でこんなことしないのが普通だから見たことなかったんです。
ビデオは確かにレズものでしたがアソコを丸出しにし双頭ディルドで激しく腰を振る女性が映し出されていたんです。
興奮で躰が朱に染まるだけじゃなく局部、乳房や特に陰部がそれと分かるほど腫れ上がっていくんです。 国内では決してこういった状態の映像放映は許可されません。 でも何処かの誰かが手に入れて使いまわしをしますからみんなよく知ってます。 だからこそ入谷村の史帆さんなど重宝がられたんでしょう。 彼女らもご主人か、それともパートナーかとこういった状態になるまで燃え上がりながら締め込みを行ってるんだとわかると夫の文雄さんが提案してきた意味も分かるような気がしました。 ところが・・・
「フフフ、そうよね。 ご主人相手にこんなに腰振ったりしたら即離婚ってなっちゃう」
「それもそうね、だってさ~春子のウチなんか大声出したって近所に聞こえるはずもない山の中だもんね」
そうじゃなく大人なら誰でもこういった局部の無修正に興味が湧くと言いたかったのにこの山の中という言葉にカチンときた春子さん
「じゃあなに?あなたたち全員、もっと凄いことやってるとでも!?」
この挑戦的な聞き方がまずかったのかもしれません。
「あ~ら、知らないんだ。 村の発展家を自慢したいんでしょうがあの史帆さんってまだまだ初心な方だったのよ。 ねえ~」
「そうよね~ 自分じゃ凄いことになったなんて自慢してたけど、今時丸見えになりながら遊んでない女なんていないから私たちから見れば普通だったんじゃない」
あっけらかんとこう言われてしまったんです。
でもよくよく周囲の人を見てみると一番前で食い入るように魅入る結構ご年配の女性、やたらソワソワする新婚風の女性、目が落ちつかなく動く熟年女性など千差万別ですが女性同士の絡みであっても、しかも連日自分たちも同じことをやってるのに他人のモノを見て一様に燃えているのは確かなんです。
特にネコ役の女性をタチ役の女性が抑え込みクリにクリを擦り付けすりつぶすシーンなんか国内のやらせと違ってどう見たって形も色艶も発情していて、それを見つつどうしようもなくなった人たちはもうそれとわからないように、でも明らかにそこいらに擦り付けムズムズし始めるんです。
中には自分たちもヤッテる時はああなってるんだと囁き合う人さえ現れ始めました。 それも普段真面目そうに構える人ほど食い入るように見てるんだと隣同士小突きあって笑いこけてるんです。
それもしばらくすると生真面目に見える人から順に急に居住まいを正しトイレに消えていくんです。 すると他のみんなも堰を切ったようにもぞもぞと太股の付け根や胸元をそれとなく触り始めたんです。 ビデオ鑑賞会という特別な雰囲気の中ですので誰しも同じ条件、春子さんも対女性とでは嫌だけど殿方が相手してくれるなら今すぐでも抱いてもらいたい気持ちになりました。 ここに至ってご主人が提案してきたことも時さんが台所で押さえ込んで来た理由さえも理解できたんです。
他の人に知られるのがイヤで興奮で躰が火照ってることをひた隠しに隠してると思いきや、ビデオ鑑賞が終わった途端、相手が対人ではなく機器となると話しは別らしくビデオを持ち込んできた人に向かってそれ貸しての奪い合いが始まりました。
聞けばみんなそれぞれご家族やご主人に内緒で何処かで観て愉しんで、しかもそれを然るべくデートの際とかで動きから声の出し方まで活用し相手を煽って楽しむとか。
春子さんはみんなの目を気にしその場ではトイレに行けなくて、かといって気持ちは落ち着かず、仕方なく適当な言い訳し外の風に当たって頭を冷ましてから帰ることにしました。
あの人たちに付き合ってたらきっととんでもないことになりはしないかと思ったからです。
けれで自転車という乗り物はこの場合酷でした。 何しろサドルが火照り切った部分に食い込み思い出さないよう頭を冷やしたはずなのに一気に元に戻ってしまったからです。
春子さんはだから遠い遠い道のりをサドルに座らないでほぼ立ち漕ぎで家に帰り着きました。
家に帰り着くと早速浴室に入り洗い桶に水を汲んできれいに洗い、ついでに汚れた下着も履き替えました。
こういったとき入谷村には入谷村のやり方があります。 そう、野に出てひるんです。 何時もなら家の前の自宅の田んぼの畔でしゃがむんですが、その時はなんだか頭の中が混乱し場所を探して歩くうちに下手 (しもて) の畑のある場所まで崖っぷちの道をわざわざ登ってしまっていて、仕方ないので長嶋益一さんの畑でひったのです。
普段何気ない顔をしてこの畑に通っていたマスヱさんもきっと同じ思いを抱えここに登りこの畑で後を追ってきた男の人と締め込みをやらかしたんだと思うとまた時さんとのことが思い出され嫌で嫌で気が狂いそうになりました。 村内では二度と離婚の危機に繋がるような寝取り・寝取られなど真っ平だからです。
小さな集落のこと、原釜 (はらがま) の美晴さんのようにはなりたくなかったんです。
そう考えてみるとあの日の長嶋益一さんがマスヱさんを何でもないことに腹を立て邪険に扱った意味が分かったからです。 寝取られたことへの嫉妬でした。 状況からするとそうなることを覚悟の上でマスヱさんはこの畑で誰かを相手に狂いまわったと思わざるをえないんです。
時雄さんとのことで離婚の危機を迎えしばらく口をきいてもくれなかった恐ろしさは忘れようとしても忘れえない想い出です。 夫を裏切る気にはなれない、その気持ちを声に出して独り遠くの山々に向かって叫びました。
なのに考えてることと裏腹に下腹部が火照り一刻も早く逞しい男を迎え入れたく狂いまわるんです。 誰も見ていないことを良い事に春子さん、躰が冷え切るまでこの山の上の畑で衣服を脱ぎ捨て裸身のまま徘徊しました。
この時になって村の女たちが如何に狂おしい日々を過ごしてきたかが思い知らされたんです。 あのビデオ鑑賞の後、なぜ競い合うようにイヤラシイ作品を彼女たちが奪い合ったかが良く分かったんです。
混乱はなおも続きました。 そのひとつが集中力です。 鍋の空焚きをやってしまいました。 食材を切って入れたまでは記憶にあるんですがその先どうしたのかさっぱりで、気が付けば部屋中煙がもうもう。 危うく火事になる所でした。
考えあぐねた結果文雄さんに出すつもりで買った滋養強壮酒を男の人を真似て、せめて意識を別の方向に持っていったら治るんじゃないかと考え一気飲みして酔っぱらって益々集中力が低下したのです。 食事も作らず鍋もそのまま放置して爆睡してしまいました。
では一晩寝て治ったかと言うと決してそうではありませんでした。 翌朝になっても気分的にサドルに腰掛けると直接的にアソコに刺激が加わるため自転車に乗って通勤する気になれずこの日はご主人に送っていただきました。
このように性に関しご主人と向かい合っていても不思議なことになんともないんですが時さんは別として過去にしつこく言い寄られ断ったような相手でさえもそれが他人棒と思っただけで好ましく思えてくるんです。
仕事の間中男性に意識を向けないよう商品とお金だけに集中し頑張り通しました。 レジにはあの件以来漢が彼女目的で並びますが言い寄られてそれに何か応えてしまったら負けだと思ったからでした。
ところがそれを見たあの鑑賞仲間が冷やかすんです。 すれ違いざまに何か手渡され、広げてみるとあの瞬間を克明にとらえた雑誌の切り抜きでした。
どうしてよいかわからず立ちすくんでると男の人を紹介してあげるよとささやきかけてくるんです。 それ持って急いでトイレに行ってらっしゃいとまで言われました。
レジは失敗じゃないけどお客様への笑顔を忘れててあれじゃ困るとも言われたんです。 その時になって気が付きました。 きっと史帆さんも同じ手口で誘われたんじゃないかって。
その時になって旦那が囁いたこういったシチュエーションという言葉が思い浮かびました。 中 (なか) の徹さんは望んでいなかったけどウチのヒトはそのシチュエーションとやらを望んでて時さんとのことだって夫婦性活に活用してるじゃないかとさえ思えてきたんです。 苦労して我慢したところでいつかまた同じことが再び起きるに決まってます。 それを平穏無事で乗り切る覚悟は流石にもう出来ませんでした。
それなら望み通りやってやろうじゃないかという気になって彼女らの望む通り手渡された雑誌の切れ端を持ってトイレに立ちました。
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