引き留めたものと、破壊したもの その性衝動故の勘違い
それは元彼の性衝動
禁欲期間が牡であることを忘れさせるほど長くでもなければ、定期的に沸き起こる衝動は抑え切れない。
女でありさえすれば、誰でもいいからセックスしたくなって、
しかも、現に沸き起こってしまった性衝動に、
いま最も性欲の対象となる、その女性である元カノなればこそ
誰にも元カノを渡す気になれなくて
あれやこれやと、懸命にヨイショし、セックスに持ち込もうとする。
永い間、関係を持ち続けたからこそ
あぁ、したいんだって、見ていてわかる。
安っぽく見られたくなくて
じらすと、今度はプレゼント攻撃で堕とそうとする。
デート中、どこに行っても割り勘だった、超が付くケチが、降ってわいたように身銭を切って何か高級品を手渡しに来る。
出会うための口実
口説き落とすための時間づくりとわかっていて
つい、ほだされ 可哀そうになって出かけていく。
女性の悲しい性に、「改心してくれた」と勘違いしてしまうことが挙げられる
実は、自身の中で牡に対する牝の、沸き起こっている性衝動のなせるわざなのに・・・
一瞬の夢を見た直後に、再び裏切られる。
裏切りは決まって、「急に都合が悪くなった」
身も心も貧乏なのに、過ぎたプレゼントが祟った男たち。
理想と現実のギャップ
突き抜けるような性衝動を満たしてくれるものと渡し続けたプレゼントが
急に惜しくなって、思わず振り向いてしまう。
そこにいたのは、どこにでも転がっていそうな女に見え、
精魂尽き果て、別れ話を持ち出すかのような態度に出てしまう男。
別れてしまって初めて、みじめな相手と、それと知らず付き合っていたことに気づく女。
〇 男の勘違いは
安易に同じことを繰り返せば
永遠に女性が身も心も離れないで、ついてきてくれると勘違いしてしまったこと。
〇 女の勘違いは
右肩上がりに男からの愛とプレゼントが増え、
彼にとって、何もしなくても生まれついての女神級に違いないと思い込んだこと。
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