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入谷村の悪しき淫習 ~時代と共に変わってく連れ合いの存在感 ~

 入谷村で伝統的に行われていた淫習は時代と共に変わらざるをえなくなりました。 これまで良かれと思ってやって来たのに上野 (かみ) に続き原釜 (はらがま) 、中 (なか) と立て続けに淫習が発端となって不幸に見舞われたからです。

 大下 (おおしも) 家では隠居 (えんきょ) の時さんとの一件をも考慮に入れ自宅を縁起を担いで全面的に改装しました。 これまでの古風な考え方を改めさしあたって居住空間から考え直してみたんです。

 例えば台所はこれまでは野良仕事の合間にできるよう三和土 (たたき) に竈 (くど) が何処の家でも普通でしたが、それを衛生面と健康面を考慮に入れオークのフローリングに変えたんです。 部屋が変われば気分も変わるものでこの頃では春子さん、かつての野暮ったいモンペを履いて行っていたものを気分をも一新させスカートを履いてシステムキッチンに立つようになりました。

 こうなると毎日それを魅せ付けられるご主人の文雄さんも変わらざるを・・・と言おうかあの時の寝取られも尾を引いて実行に移せないまでも内々で出来る一種ヘンタイ風に変わっていったんです。

 ご主人のこういった種類の思考が変わると一緒に生活してる奥さんも変わらざるをえません。

 何処をどう変えるのかと言えば、あの寝取られの再現を家に誰もいないときとか家族が寝静まった折にご主人に当てつけにやるんです。

 やや短めのスカートをわざと履き下は何も着けないで台所に立つとかご主人の晩酌の配膳にノーブラで前かがみになりながらツマミを置くとかです。 これにより淡白なはずのご主人の妄想がまた蘇り始めたんです。

 春子さんが時さんとの締め込みを思い出し、文雄さんにあのようになって貰いたいと願ってパンチラを仕掛けていました。 肝心の旦那様のナニは時さんのナニに比べ根本的に負けていましたので同じことをやったとしても到底太刀打ちできません。 それはあの事件のことを聞かされた折に文雄さん自身も感じていました。

 文雄さんはだから月刊読み切りなどのエロ本を利用しこれに春子さんがやらかした時さんとの締め込みを掛け合わせ勃ちを促したりしました。 

 最初の頃は恥ずかしさも手伝って押し入れの中に隠したり、時には牛小屋に隠したりして眺めていたんですが、何時の頃からかこれを春子さんが見つけ出しテーブル上に置いておいたことからこの頃はあっけらかんと見るようになっていったんです。 春子さんが嫌らしい格好をするのもそのためでした。

 そして今宵も春子さんがその格好で台所に立ってる間に文雄さんは問題小説を持ちだして来て読んでいました。 春子さんはと言うと時間がないのでお風呂上りの格好で上着を着けないままおつまみを用意していたんです。

 「おい春子、ちょっと来てご覧」

「はい、ちょっと待ってね。 すぐ行くから」

文雄さんは元来お酒が飲めないクチなので滋養強壮酒をお湯で割ってツマミを添えて持ってくところでした。

 「この部分を読んでご覧」

文雄さんがいつになく真剣なまなざしで云うのを

「ええ~ そっちで読んでくれないワケ? なんでよ」

見た目にも、その分厚さからもエロ本の類と分かってて仕方なしに読み始める春子さん

 「なっ 読み始めは殺人事件の推理小説に思えるだろう?」

「そうね・・・この流れで行くと小説のポイントは旦那さんが奥さんを試しに貸し出したところ・・・なのよね」

「そこだよ問題は。 世の中にはこういった気持になる男の人もいるみたいだよ」

「そ~お? この流れから行くとどちらかと言うと奥さんの方がそういった性癖持ってたような書き方だけど。 違う?」

 過去の傷に触れてほしくない春子さんはご主人の気を削ぐべく逆の解釈を口にしやんわりと逃げ腰になりますが、文雄さんは改めて春子さんがあの時どういった心境になりえたか知りたくてたまらないくなってご主人が貸し出したんだという流れを変えようとしません。

 そこで文雄さんは春子さんに物語に出てくる色々なシチュエーションを読ませ、どういったシチュエーションなら燃えるのか聞きました。

 「ふ~ん、どうでもいいけど・・・もう寝るね」

「いや、こういうのどう? どう思う?」

半分も読まないで投げ出すのにしつこく聞き始めたんです。 そのうちに春子さんの背中や肩に手を回し引き寄せ聞いて来るんです。

 (今夜は珍しくヤリたいんだ)

そう感じた春子さんでしたが、こういう細やかなことになると文雄さんは没頭する性格で、しかし春子さんは正反対でどうにもきっかっけがつかめません。

 「こういう人がいたとしたらどうなの?」

「いるわけないじゃん、こういうのって物語の世界の中しか・・・」

話題が極力時雄さんと何もかも忘れて締め込ん・・・そこに至るのだけは避けたい春子さん

 「いや・・・もしもさ、自分の身近にいたらどうするかって聞いてるのさ」

「ええっ 自分の身近にいたら? さあ・・どうするかな~ って言うか興味ないし・・・」

懸命になって拒否する春子さんに

 「だからさ、自分だったらどうするの?」

貸し出されたとして初めての男の人とエッチな気持ちになって締め込みをできるのかと今度こそ真面目に聞いてきたんです。

 そのシチュエーションについて顔合わせからちゃんとしたデートに進んで自然の中でその気になったら締め込みもアリなのか否なのか聞いてきたんです。

 そういう状態になった時、旦那さんも奥さんが浮気するところを一度は見てみたいだろうし、奥さんにしてもデートまでしてタイプに思えたら、それでも旦那や家族のために背徳行為を断るのか、それとも誘われるままに躰を重ねるのか応えて欲しいと言い出したんです。

 『 男と違って女はこうと決めたらうじうじしないんだけど』 と言ってやりたいのを我慢し

「そんな感じになったことないからわからない」

こう応えると

 「だからさ~ 今更言うのもヘンだけど中 (なか) の史帆さんの件にしてもさ~、そうだろう? そういう風な流れになったらどうするのかって聞いてるの」

「いやあ~・・・あたしの・・・」

手を横に振ってそこは建前上自分は違うと言ったつもりの春子さん

 すると文雄さんは

「春子がさ~ こういったシチュエーションに至った時これまでどうしてたか知りたいじゃん。 俺はその場にいないわけだから見てないし・・・」

「それってさ、どうしても知りたいわけ!? それともウチが史帆さんみたく奔放になるのが良いってわけ?」

もう解決したはずなのにと半分キレてしまった春子さん

「いや・・・知りたいってわけじゃないけど・・・自分だったらどうなのかなって」

「さっきから言ってるけどウチは興味ないし・・・」

 キッチリ断ったつもりでした。 ところが・・・

「いやさ、俺がそんな風になって欲しいっていったらどうするのかな?」

とうとう肝心な点について聞いてきたんです。

 俺のことが好きだからその性癖に従って一度位なら初めての男と手を繋ぎながらデートし、場合によってはキスし、合意出来たら締め込みに入ってそれを覗き見させてあげてもいいと思うのかと聞いてきたんです。

 「あなたの性癖に付き合ってあげるのは別にあなたが望むならそこは結婚したんだから嫌じゃないけど・・・違う人とはイヤ、無理無理」

こう応えるしかその時は無かったんです。

 もうちょっと広い心の持ち主かなって思ってたら違うんだなって風な言われ方をされてショックを受ける春子さん

「じゃあ逆に俺が他の女とそうなったら・・・」

こう言われ思いっきり 「あっそう。 あなたは史帆さんとヤリたかったのね。 離婚覚悟でヤッたら!?」 拒否の姿勢を貫きました。 旦那が寝取られることに関しては殺気立つほど嫌だったんです。

 ところが文雄さんの方は春子さんの気持ちがまだ揺れてると見たのでしょう。 別の今度はエロ雑誌を持ち出して来てこういった格好をするのはどうかと問うてきたんです。

 部分的に見えないよう加工がしてあるものの、それこそ中 (なか) の史帆さんがやらかしたであろう締め込みの状況と顔は伏せてあるものの一致したんです。

 というのも春子さんも史帆さんに誘われてこちらはパートでレジ係をやっていて、職場も比較的近いものだからあの温泉施設にも数度行ったことがあり相手と思われる男の人を、それこそここから先は裸身のまま出ることを禁止されてる、その脱衣所からチラチラと外に出て通りかかった女どもに見せびらかしつつ涼んでる彼を見たからでした。

 女は焦がれた男なら体躯を見ればアソコの大きさや具合も凡そ見当がつきます。 挿し込みを図ってる男の人のソレはまさしく史帆さんを追いかけてた彼のモノでした。

 「こんなモザイクのかかった写真じゃなく…どうせあなたのことだから史帆さんとこの男がやらかしてる無修正の・・持ってるでしょう」

いきなり春子さん、スイッチが入っちゃいました。 

「そんなのあるわけないじゃん」

文雄さんは無いと言い張るも

「いいじゃん! ケチ臭いこと言わないで」

あくまでも見たいと言い張ったんです。

 困惑する文雄さんを置いて春子さん、後片づけと一言言うと凄い勢いで部屋を出て行きました。

後を追いかけると彼女、風呂場にいたんです。

 「なんだよ、やりたくなったんじゃないのかよ」

腐す文雄さんに

「だって・・・どうせこの調子じゃやるんでしょ? そしたら終わってからきれいに洗える風呂の方がいいじゃん」

「いやさ・・・夫婦交換の話ししてんじゃん。 やりたいのかどうなのかさ」

すると春子さん、いきなり風呂場の戸を閉めて内鍵掛けちゃいました。

文雄さん、ほんのちょっと滋養強壮酒を呑んだだけで酔っぱらってさも今見せた史帆さんたちと夫婦交換とでも言いたげな大口叩き始めたからです。

 それから数日後、今度は文雄さんにお酒をふるまう前にあの小説に出てくる夫婦交換のシチュエーションそのままに厭らしい雰囲気を醸し出し春子さん、文雄さんを誘ってみました。

 台所でまず春子さんがいつものようにお風呂上がりの妖しげな恰好で文雄さんを誘惑し、椅子に腰かけてた文雄さんの前を開け棹を取り出ししゃぶっておいて寝室に移動したんです。

 寝室では横臥した文雄さんの棹を再び春子さんがしゃぶり、ついで顔騎しアイナメ69を行い文雄さんをその気にさせるべく春子さんは頑張りました。

 何故ならあの夜、文雄さんは酔っぱらって寝てしまったんですが、どうにも治まりのつかなくなった春子さんはしばらくの間風呂場で自分を慰め寝室に移動したからです。

 将来を予言するような着衣生ハメがこの日は行われました。 

 それから数日後、下手 (しもて) に変な文が届くようになったのです。 原因は文雄さんでした。 春子さんがあの話しをしてから寝るまでの間何をやらかしてたか史帆さんの相手を紹介した人物に事細かに話してしまってたんです。

 文雄さんからすれば一度こっきり妻の春子さんのアソコに他人棒が食い込む様子を拝みたかっただけなんですが…

 相手はそうは思っていませんでした。 しめしめと取られてんです。 要は史帆さんに続き春子さんもターゲットに選ばれたんです。

 徹さんが密かにあの部屋を覗き見て生死の境にいるにもかかわらずそれすら忘れ妻が寝取られる様子に興奮してたことは運営者も知ってたんです。

 同じような境遇にある春子さんにも是非にとなったんですが、史帆さんの場合と違ったのが運営者によって文雄さんに当時まだ高価だったカメラが手渡され、同じようなシチュエーションに組んでやるからそれを使って春子さんのイヤらしい写真を撮って持って来いと言われたんです。

 当然拒否されると思いきや春子さん、ご主人には内緒でとはなっから言われしかも史帆さんの時と負けず劣らずの巨根をと言われ大乗り気で撮影に応じてくれたんです。 文雄さんは気付かなかったようなんですが春子さん、あれ以来スイッチが入りっぱなしで史帆さんですら部落は大目に見てくれるんだから自分もという気になってたんです。

 乳首露出に始まり自慰をやらかしてるところ、更には後ろ向きで挑発ポーズをとっているところと進み、最後にアソコが見えるギリギリまで小さな布切れを脇にどかしと半プロのカメラマンを使って表面上の撮影が行われました。

 今の時代から言えばヘアヌードに近いものでしたが顔出しで撮影されており応募者はお金さえ払えば自由交渉可能とあって下手 (しもて) に大量の変な文が届いたという訳なんです。

 当時はまだ個人情報云々は取り沙汰されていません。 春子さんは逆にプロのカメラマンと聞いて舞い上がっちゃいました。

 史帆さんもそうだったんですが、何故だか人気が出るだの注目を浴びるだのと言うだけで春子さんは舞い上がってしまいました。 里で唯一の小さなスーパーのレジ係ですので裏本でも出されたものならその目立つこと目立つこと。

 しかもひとつの壁を越えさえしたら女性というものはもう恥という概念は存在しません。 際限なくおっぴろげます。

 春子さんが常々疑問を抱いていた、自分の躰を見て殿方は…の結果が目の前に展開してるんです。 周りを取り囲むスタッフの股間が異様に盛り上がっており、もうそれだけで春子さんのアソコから蜜が溢れ始めてたんです。

 ともすれば自分で勝手に相手を決めさっさと締め込みをやらかそうというところまで来てしまってたんです。

 文雄さんは確かに春子さんを夫婦であるからには理屈的には自由に抱けます。 それなのに春子さんはこの日を機に文雄さんの誘いに応じなくなりました。

 事前準備を終えた春子さんに、正に彼女が望んだ漢を与え精魂尽き果てるまで苦しめそれをまた接写したからです。 ですが春子さんがこういった気持になった折にも不平不満を言わずサポートすることを暗に強要・・そんな約束が事前に取り交わされていたんです。

 それでは文雄さんはどうなったかと言うと、あの徹さんが覗き見たシーンが実は密かに別角度から撮影されていて文雄さんにもどうですかと史帆さんが男に肝心な部分を明け渡す瞬間の写真を添え案内状が届いていたんです。

 憎たらしいことに写真はとても小さなもので肝心なところはよく見えません。 しかし妻がこれと同じようなことをされると思うだけで下半身が・・、妻にしゃぶって貰わなくても雄々しくなってしまったと言います。

 入会していただくと春子さんが密かに堕とされた時のこれと同様の写真をお届けしますと綴られていました。 そこには物陰に隠れ自分で撮影・・なる部分は削除されていたんです。

 当然隣の部屋なりから覗き見られると思っていた矢先の知らせに落胆しましたが、なにせ史帆さんがご主人を振り返らないほど堕とされたと知ってしまってましたので自分にも然るべき人を紹介してくれるのではなかろうかと思い、妻の痴態も見たかったので焦って入会してしまったそうです。

 裏本の売れ行きは上々で春子さんもレジ係として多忙を極めるようになりました。 レジに並んだ折の売り込み次第では選ばれて彼女のお相手を務めることになるやもしれないからです。

 かくして妻は密かに他人棒によって背徳感に身悶えしつつ開かれ、旦那はそれを妄想し擦る性活が始まりました

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