入谷村の悪しき淫習 ~辱められる妻 ~
里の病院の見立てでは別にどうということはないということで、敢えて言えば日頃の疲れが溜まっている程度ということでした。 史帆さんもその辺りは気を使ってくれていて滋養に良いとされる漢方や食品を揃えてくれるのですが、なにせいつの頃からか自分が選んだ道とはいえ入谷村を離れ慣れない独り暮らしをしつつの事務職に将来管理職を目指し就いたんです。
通いじゃ疲れが溜まるだろうからと中古の戸建てを用意し週に1~2回自宅に帰る程度にし、それ以外はその家で自炊して過ごし帰った折も疲れるからと夫婦性活は避けるようにして来てたんです。
それでも徹さんと顔を合わせるたびに近所の人たちは顔色が悪くなったと囁き合いましたが、当時もっとも進歩的な仕事に就き憧れの目で見られていた史帆さんは生活に余裕が出来たことから秘密の恋愛に走り始め夫から体調が悪いと聞かされても上の空で気の病ではないかと聞き流しさして気にも留めなかったのです。
入り婿として村に来た当初の徹さんは村人から敬遠されていました。 何かにつけ自分は大学を出た修士だとひけらかしていたからです。
そんなこともあって史帆さんは周囲の人をとりなすのに苦労されたんだと思います。 しかしながら当時の史帆さんはまるでそよ風が吹くような清らかさがありましたから何事につけ先方から頭を下げられ、「大学院修士課程」 と口にされるに至り ”お偉いさん” となってしまうものですからそれでもなお追及する人などいません。 結局史帆さんだけがもてはやされ徹さんは益々煙たがられていったんです。
そこいらのことがあって史帆さんは自由の天地を謳歌したんだとは思いますが・・・
なにせ婿であるご主人が帰らない、実家の母も父も健在で仕事のことで遅くなって帰っても誰も不思議に思うものがいなとなるとまるで独身時代に帰ったように遊び始め、そんな流れの中で一度間違いを犯した人妻はそのままずるずると深みにはまるのは世の習い。 史帆さんも山奥の作業小屋で複数の男どもに凌辱されて以降は人が変わったように遊びまわりました。
徹さんも自由の身ですので必ずしも仕事が終わって借家に変える必要もありません。 医者も気のせいということですので同僚に誘われれば翌日から体調不良に拍車がかかると分っているのについつい羽目を外すこともありました。
そんな折、徹さんはある旅館での飲み会で呑み疲れ部屋を用意してもらって休んでいると隣の部屋から聞きなれた声がかすかではありますが聞こえてきたんです。 本来こういったことをやるのは禁止とされていますが旅館の人たちも宴会の後片付けも終わり引いたようですし興味本位でちょっとだけならと隣の部屋を覗いたものです。
なんとそこにいたのは誰あろう徹さん の妻の史帆さんが背徳行為を行ってるところ、つまり不倫現場でした。 しかも彼女に覆いかぶさりけしからんことをしているのは飲み会仲間でもなんでもなく徹さんにとって見も知らない漢なんです。
史帆さんは全裸のまま横臥した状態で既に太股を大きく割られ、その漢は妻の肝心なところに顔を埋め徹さん専用のアソコを執拗に舐め上げていたんです。 快感からなのか拒否からなのか史帆さんは幾度も腰を浮かしたり小さく腰を振ったりしますが後方から見る限り既に羞恥などというものは掻き消されていると見えあられもない声が漏れていて漢の舌は花弁を大きく割ってくれており中が丸見えになるほど開花させられているにもかかわらずそれでも物足りないのか史帆さんは漢をイヤらしいとばかりにねめつけるものですから負けてなるものかと漢はクリを責めたててるようでした。
黒々とした顎髭が開かれ表にはみ出し始めた肝心な部分の粘膜をも刺激するのか時々史帆さんはビクンビクンと躰を震わせ宙に浮かせている両足をまるで何かを求めるように彷徨わせます。
黒々・・・と言えば史帆さんの未処理の繁みは丁度性器の中央部付近まで完全に覆われるほど密集しており、それに覆いかぶさる漢の腋毛も負けずとも劣らずモサモサと生えていて、ともども性欲旺盛を思わせるに十分で徹さん、性癖から言うと自分の好みで敢えて指摘しませんでしたが寝取られが始まってみると今更ながらその狂う様が心配でなりませんでした。 が、運の良い事にほんのちょっとしたことで史帆さん急に咳き込み、それを按じたのか漢が史帆さんの上から降りてくれたんです。
この時の心境として徹さんは漢と奥さんが締め込みに入ってくれなくて少し残念な気持ちに何故かなってしまったそうです。 しかし・・・
じらされて不満げな史帆さんはせっかく漢が下りてくれたのに太股を閉じることなく再び両足を宙に彷徨わせました。 するとどうでしょう。 黒々とした繁みの中央部がぱっくりと割れ処女膜も尿道口から具まで見えるほどに開き、しかも興奮で性器とその周辺が朱に染まっていたんです。
史帆さんの体調を見舞った漢は今度は逆方向から史帆さんを責め始めました。 史帆さんに男根を与え自らは開き始めた花弁を今一度両手で開くとその芯部に向かって舌先を忍ばせ始めました。 体位で言えばアイナメ69です。
アナルがグニャリグニャリと興奮で蠢き、開き切った花弁から盛んに蜜が溢れ出ていました。 漢が舐める時に立てるビチャビチャという音に混じって史帆さんがしゃぶるじゅぼじゅぼという音までも聞こえてきたんです。
クリ舐めに加え入り口から指一本入れられザラザラした部分までいじられとうとう指先にねばりつくようにして肉癖までもが掻き出され始めてしまいした。
史帆さんが何故にこういう事態に陥ったかと言うと、それはスワッピング斡旋を趣味で行う人が現れたからです。 趣味といっても殿方からはしっかり料金を頂くんですが史帆さんのようなご婦人は当時から無料にしていました。
不自由してた史帆さんは半ば脅されすかされてあっさりと口車に乗りこの旅館に連れ込まれたというわけです。
双方合意の上ですので史帆さん、相手の方と顔合わせが終わるとどちらからともなく近寄り手を握りキスを交わし、やがて脱がされていったんです。
史帆さん、子を生したとはいえここしばらくは使われていなかったと見え、この漢の人はご無沙汰続きのご婦人というのが好みで大変彼女を気に入り徹さんが覗き見た時のように史帆さんのアソコに顔を埋めっぱなしで執拗に臭いを嗅ぎ味を見ていたようなんです。
お互いと言おうか史帆さん、一刻も早く昇りつめたいものですから完全に躰を預けており終始無言でコトが進みました。 殿方は彼女に気に入られようと懸命になってアソコを舐め上げるんです。 彼女ももどかしいながら徐々に昇りつめやがて腹部が興奮で波打つようになるんです。
初めて小さな吐息のような喘ぎが漏れた時には彼女、ともすれば閉じそうになっていた太股をすっかり広げその先を要求しシルを垂れ流し始めており、この時になってやっと漢は舐めることを中断し指マンを始めています。 史帆さん、苦しみに身悶えし自分からハメて欲しくて四つん這いのような格好になったんですが、もっと痴態を拝みたくなった漢によって指と舌で嬲り続けられ徹さんが見つけたあの時のような格好にさせられたんです。
それはそうでしょう。 仲介屋は良い事ばかり並べ立て紹介してくれましたが、コトが進むにつれどうみても史帆さんはご無沙汰どころかこういったことが初めてとは思えなくなったからです。 正体を見破りたく花弁を開いて奥底を覗き見るのは漢のサガかもしれません。 この先しばらくは自分の自由に出来なければ大枚はたいた甲斐が無いからです。
それからすると史帆さん、心は既にどこかに飛んでいて今は誰でもいいからただただ男欲しさだけに躰を開いたようでした。
この時の徹さん、興奮はしましたが射出したりすればそのまま体力が低下すると思いふたりの行為を最後まで見ずしてすごすごとその場を去っています。
跡取りの徹さんが何故に入谷村の中 (なか) 家に婿入りしたかと言うと、それは男なら誰でもそうであるように史帆さんの美貌に惹かれたからでした。
おっとりした中にも教養を秘めている彼女に心動かされ両親が百姓と山子しかない村に青瓢箪と嘆かれるのを覚悟で婿入りしたのです。 夫婦和合は今見たような痴態ではなく本来の子孫繁栄を願う胤の受け渡しとして新婚当社は厳かに行ってきました。 お百姓をさせとくには勿体ないような女でしたが本人は気にすることなく楽しそうに働いてくれてました。 あの常会が行われるまでは・・・
徹さんが入谷村に来てまず驚いたのはその陰湿さです。 お酒が入らない時の入谷村の人々は近所で出会ってもろくろく挨拶も交わさないほど寡黙だったんです。 更に驚いたのがあの収穫の宴です。 それまでと違いまるで別人かと思わせるほどに卑猥な唄や踊りが飛び出すんです。
徹さんは当初、史帆さんをこのような常会なり宴会に出席させたものか迷いましたが、周囲に押し切られ挨拶だけならと出しそこにやって来た時さんと妙な雰囲気になってしまったのを見たんです。
このことが元でどこが違うかと問われても困るんですが、なんといいましょうか少女っぽさがなくなったよううな、妙に艶が出てきたようなそんな雰囲気になってしまったんです。
それからしばらくの間何故だか史帆さんの方から一方的に夫婦の契りを拒むようになり、仕方なしに徹さん、上手 (かんて) の美智子さんを随分年上と知りながらちょっかいを出し美智子さんも年下のイケメンが好みだったことからねんごろになってしまいました。
これではいけないと思い入谷村が左前になっていったこともあって美智子さんと手を切るつもりで外部に働きに出たんです。
念願の跡取りにも恵まれたことですし史帆さんにももっと自由に生きて欲しいと願ってのことだったそうなんですが・・・
独り暮らしを始めた当初、時間に縛られず若き日が戻ったような気になって自由を謳歌していたところ朝起きることが苦痛になっていって周囲の人からも顔色が悪いだのなんだのと言われるようになり・・・
その辺りから時折顔を合わせるものだから新鮮味がある筈なのに何故だか夫婦間 (和合に限らず) が上手くいかなくなり始めました。 意見が折り合わないどころか何を言っても隙間風が吹くんです。 最初は嫁をほっといて勝手に単身赴任みたいなことをやらかし怒ってるんだと思いました。
そのうち里で妻の妙なうわさ話しを耳にするようになっていったんです。
どうせ豊里屋の埼松昭義さん辺りと一緒に居たところを誰かに目撃され勘繰られてかと、一応先方には釘を刺しておいたそうなんです。
それでも史帆さんの生活は改まらず、徹さんは体調の悪い中孤軍奮闘することになります。
この頃一般庶民が医療を受けようとすればまず地区の開業医にお世話になるのが普通でした。
徹さんが診察を受けた開業医が何事も無いと言い切ったのは設備がレントゲンすらも無かったからです。 もちろん血液検査などあろうはずもなく全て医師の感働きで診断を行って 『問題無し』 と断言していたんです。
その医師が紹介状を書くときは余程の内容で、今でもすですが手の打ちようがなくなった時責任転嫁で行うんです。 それまで何故書かないかと言うとそれは患者数、すなわち収入が減るからです。
このようにして終末医療ともなり一応薬で押さえ安定期に入るとまた恩を売った開業医に患者は戻され入院費を稼ぐということが行われるんです。
徹さんにもその紹介状が手渡されました。 総合病院で検査を受けたところ重篤なすい臓癌と診断され、しかも無理が祟り腎臓も片方の機能がほぼ失われた状態だったんです。 そんなこととはつゆ知らず徹さん、これまで多少のアルコールと特に腎臓に悪い滋養強壮剤を史帆さんが持たせてくれるものだから妻の愛に感謝し飲み続けていたんです。
こうなって初めて徹さんは史帆さんが如何に漢が欲しくて狂ったか理解できたと言います。 賢婦ならもっと早く良い医師を求め大きな病院を自分も一緒に連れ立って訪ねて回ってるからです。 しかし史帆さんは自分の世界こそが全てのような生き方を終始貫いたんです。
徹さんは顔色が青いどころかどす黒くなり始めました。 癌の方が先行しているのでお金の問題もあり敢えて透析は行っていませんでした。 なので腎不全の末期症状が出ていたんだと思います。
しかしこうなっても史帆さんの漢狂いはなかなか収まり切らなかったんです。 障害にも身体と精神があるようですが史帆さんの場合その精神が徹さん以上に重篤で年中惑乱するものですから漢欲しさのあまり狂いまわっていたんです。
徹さんはだから心穏やかに終末期を迎えるべく、入谷村に帰れば放牧場の高圧線の問題で非難されることは解っていましたが敢えて帰り件の田んぼを前田 (まえだ) に売ることで決着をつけ、いよいよ自力で歩けなくなって村を去っています。 その間史帆さんはどうしていたかと言うと、スーパーには勤めているものの実家には蝋人形のようになった徹さんを恐ろしがり姿も見せませんでした。
徹さんは子供たちの将来を慮って史帆さんと離婚し、ご自身は実家に帰って間もなくひとり淋しく亡くなっています。 ご主人を亡くした未亡人云々というのがありますが、慰霊を目の前に・・ではなく全く別の場所で史帆さんなりに男根を咥え込んで苦しんでいたんです。
入谷村だの里だのと言って見たところで所詮知り合いばかり。 未亡人は夫では満たされなかったソレを喪も開けないうちからここぞとばかりに漢らに縋ってしまってたんです。
史帆さんはだから、入谷村にも里にも居づらくなり一時ですがいずこともなく姿を消しています。
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