長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第31話 Shyrock作
相手が変わればキスの味も変わる。俊介は初めて交す球とのくちづけに新緑の息吹のような新鮮さを感じとった。
そしてくちづけは次第に官能の園へといざない、俊介の下半身は早くも変化の兆しを窺わせていた。
浩一とて同様であった。
最初は怒涛のようなありさのキスの前にたじろぐばかりであったが、次第にありさの唇に応じるまでになっていた。
ありさ(チュッ・・・)
浩一「う・・・だめだよ・・・ありさ・・・ううっ・・・」
ありさ「いいの(チュッ、チュッ・・・)」
浩一「・・・・・」
浩一はありさと唇を重ねているうちに次第にその気になってきたのか、上にいるありさの背中に手を廻すとぐっと抱き寄せた。
胸と胸とが重なり合う。
男と女とは不思議なもので、よほど嫌いな相手ではない限り一旦この体勢に填まれば開き直ってしまう傾向がある。
人間は理性という鎧を身にまとった生き物であるが、時には鎧を脱ぎ捨て本能丸出しになる場合がある。
最初、男性ふたりを挑発したのはありさであり球であった。
だが俊介と浩一もその危険で甘美な香りに誘発され次第に混融しようとしていた。
一方、俊介は覆い被さる球の胸に手を伸ばした。
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嫉妬に狂う夫 知佳作
跡取りだの嫁を貰うだのと言われた時から漢にとって妻が唯一の穴であり浮気されては困るのに対し、何時かは嫁ぐためこの家を出るんだと言い聞かされた時から女にとっての穴はその他大勢の漢に味見していただくために使われる運命にあります。
離婚を切り出されたら仲人が立ってくれるまで独り、名誉だの家名だのを守るため孤立無援 マ〇を握り我慢しなきゃならない漢に対し、女は幾多の漢と婚前交渉をしつつ自分にとって好都合なマ〇を探そうとするものですから、まるでハエが食べ物にたかるが如く漢は寄り集まってくる、その漢どもに与えその中から欲しいときに使えるご都合主義で納得してくれる漢を、つまりマ〇を探すのです。
これが陰なる性の常識であるだけに女は浮気に対し無頓着になります。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第30話 Shyrock作
深く愛し長く付合っていれば目を閉じても、肌に触れただけでそれが恋人であるか否か分かるものだ。
たとえそれが髪の毛であったとしても。
そして光の届かない暗闇の中であったとしても。
真の恋人同士とはそういうものだ。
俊介は鋭敏に違和感を感じ取った。
しかし「まさかありさが間違って浩一の方へ行き、球がこちらに来るはずがない」という思いもあったから、「風呂上りなのでちょっと感触が違うのかな?」と軽く流そうとした。
ありさと球とは偶然にも髪が肩までの長さと、似通っていたことも俊介の判断を誤らせた要因と言えた。
ところがありさがとった行動は球とは違っていた。
球のように男の腹部に頬を摺り寄せ徐々に胸元に顔に近づけていくと言う動作ではなく、一気に浩一に抱きつき唇を重ねてきたのだ。
これではいくら愚鈍な男でも異変に気づかないはずがない。
ましてや浩一は人一倍敏感な男である。
直ぐに球でないことを感じとり肝をつぶしてしまった。
(チュッ・・・)
浩一「・・・ん?・・・!?んんっ・・・!?おい!お前、ありさだろう!!人違いだよ!!オレは浩一だよ!俊介は向こうだよ!!」
ありさ「にゃんにゃん~、チュッ・・・」
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天にも昇る思い 知佳作
そんな中相変わらずひょうひょうとして各地に出向く人がいました。 竹谷 (たけだん) の爺様 貞三郎さんです。 晩秋となったその頃、あの入谷村と下薬研 (しもやげん) との境界付近の山中にキノコ狩りに出かけてたんです。
加納美澪さんも鬱々とした気分を少しでも晴らそうと裏山に散策に出かけていました。
殊に佳織さんの生きざまを魅せ付けられてからと言うもの女に芽生え始めご主人以外の漢を味わいたくてたまらなくなっていたんです。
どうにかして一味違うマ〇を咥えてみたいと願いつつ裏山を入谷方面に向かってうろついていて竹谷 (たけだん) の爺様と山中で出くわしてしまいました。
出くわしたと言えば聞こえは良いんですが、実はその時美澪さんもよおしてしまってしゃがんでいるところを爺様に見つかってしまったんです。
入谷村の中でも竹谷 (たけだん) の貞三郎さんほど歩行速度が秀逸な方はいません。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第29話 Shyrock作
球「う~ん、その可能性はあるね~。でもその場合は起こしちゃおうよ~」
ありさ「にゃんにゃん、そうだねえ。先に寝ちゃダメ!ってね~」
球「では、ありさ殿、まいりましょうか~」
ありさ「はいにゃ、お球さま、まいりましょう~」
球「おきゅうって・・・お灸みたいじゃん」
ふたりは最近お気に入りの大河ドラマの影響もあって、時代劇がかった会話を交わしながら、真っ暗なリビングルームに入っていった。
球「浩一?起きている?」
ありさ「俊介~、もう寝たのお?」
暗くて手探りなものだから男たちがどんな様子なのかよく分からない。
ありさ達は声で確認しながら一歩一歩進んでいった。
左のソファには俊介が、そして右のソファには浩一がいるはずだ。
浩一「起きてるよ~。どんなイベントを用意しているのか楽しみでとても眠れないよ~」
俊介「オレもまだ寝てないよ。ワクワクドキドキさ」
球「にゃっ、良かった~♪」
ありさ「うふん、さあ、何が起こるかお楽しみにい~♪」
浩一「で、電気は点けないの?」
球「そう、そのままでね」
ありさ「俊介も浩一もしばらく声をしちゃダメなのお~、いい?」
俊介「うん、それはいいけどどうしてなの?」
ありさ「それはナイショなのお~」
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入谷村の結婚事情 知佳作
それでも来て欲しい理由のひとつに親は子孫を残して欲しいという願望がありますが、漢側の願いはそれもありましょうが、それとは別にただひたすらヤリたい。 それだけなんです。
ところが結婚するまでは派手に遊んでおきながら結婚した途端まるでおぼこであるようななりし性生活に興味ないと睦ごとを避けるんです。
こうなると漢どもは働く意欲を無くし毎日ブラブラ遊び歩くようになります。 古の日本ならこんな時すかさずどこそこの女房殿が亭主に内緒で漢にオ〇ンコを貸し与え労働に向かわせました。
入谷村に嫁いで来た女たちはどうかと言うと、オ〇ンコを与えるのではなく、かといって魅せもせず決まってまず離婚をちらつかせるのです。 働かざるもの食うべからずの食うに該当するオ〇ンコを与えずしかし女とひとつ屋根の下で暮らせる幸せというものをちらつかせるのです。 女と同じ空気を吸えるだけでもありがたいと思えとのたまうんです。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第38話 Shyrock作
浩一がフィニッシュに選んだ体位はバックであった。
ありさは浩一が言うとおりソファに両手をついて臀部を高々と突き出した。
ありさの場合モデルとしては適度に肉感的であり、男性からすればいわゆる“美味しい体つき”であった。
暗闇の中ということもあり、浩一としてはありさのあられもない姿を拝めないのはとても残念であった。
また、たとえ一夜だけであっても共に過ごした女に対して男は一種の情が湧くことがある。
それは決して移り気などではない。球が誰よりも好きな女性であることに変わりがない。
ところが恋人以外との情事が、時には恋人との関係を一層緊密にする刺激剤になることもある。
4人それぞれがこっそり浮気をするのではなく、公明正大に恋人以外と性行為を行なう。
そしてそれぞれの心に芽生えた罪悪感も、互いの罪で相殺してしまう。
だが1つ間違えるととんでもない方向に走り出す危険性も孕んでいる。
要はそれを行なう者の心の在り方が重要なのだ。
ありさと浩一組がフィニッシュの態勢へと進んだ頃、球と俊介組も『座位』から『松葉くずし』へと体位を変えていた。
座位でのけぞったり逆にしがみ付いたりと大きなアクションを見せていた球は、秘所はもとより内股までがぐっしょり濡れていた。
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痴話喧嘩 知佳作
前田 (まえだ) の勲さんも幼い頃幾度か大人が物陰に隠れて睦逢ってるのを見て育ってきました。 チョンの間で終わるとはいえそこに至るまでの誘い逢う様子からして並々ならぬ欲情が見て取れ傍目にもそれは喜悦に満ち満ちた行為だったのです。
問題は夫である自分と夫婦の睦ごとの途中で妻が浮気相手のことを想い気を逝かされたのでは夫としてまことに面白くないのです。
狭い村内ですので妻との間で背徳行為が行われたとしても妻の様子を日々よくよく観察しておれば直ぐにわかることなのですが、この時佳織さんが浮気相手と締め込みをしていたことなどとんと分からなかったのです。
いや、分からなかったのではなく佳織さんを手放したくないあまりに怪しげな人物が下組 (しもぐん) に入って来て大日堂の辺りをうろついているのは見ていたものの佳織さんの足入れについて口出しできなかったのです。
口に出せなかったからこそ勲さん、事態が露見するとその口惜しさから古にみた背徳行為のように事あるごとに佳織さんを隅に追い込み後ろから突きたてました。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第37話 Shyrock作
ありさ「こう?」
ありさは丸い尻を浩一の方に突き出しゆっくりと腰を沈めた。
浩一はありさの腰の両側に手を副え怒張している物体へと導いた。
背面座位はふたりが慣れていないと意外と手間取ることがあるが、浩一の誘導でふたりは容易に結合することに成功した。
(グジュ・・・)
ありさ「あっ・・・!」
見事に怒張したイチブツが桃のような淫裂にずっぽりと突き刺さっている。
その卑猥な光景はありさには見えないが、暗い中であっても浩一にはほのかにうかがえた。
(ズズズ・・・)
ありさ「はぁ・・・」
浩一「どう?」
ありさ「うん・・・すごくいいよ~・・・」
浩一「今からもっとよくなるよ」
ありさ「もっと?」
浩一「そう、もっと」
浩一はそうつぶやくと上体を少し起こし、ギターを演奏するときのような格好でありさを包み込んだ。
左手でありさの左乳房を揉み始めた。
ありさ「あ・・・ああっ・・・」
続いて右手は下方に伸び薄い茂みに覆われた恥丘に差し掛かった。
浩一は茂みのさらに下方に指を伸ばし、丸い突起物を探り当てた。
丸い突起物を覆う包皮をめくり上げ中指で円を描いた。
ありさ「ひぃ~・・・そ、そこはぁ・・・」
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姦通の記念撮影 知佳作
きっかけが何であろうが、相手がどんな悪党だろうが女はオ〇ンコの奥底にズンと響くものをぶち込んでもらいさえすれば幸せと感ずるらしい。
今現在の佳織さんの心の中がそうでした。 頭脳明晰なうえにイケメンで、それでいて女の扱いに長けていてしかも佳織さんをしてほれぼれするほどのカリ首の持ち主、しかしながら入谷村にとって、いや、下組 (しもぐん) にとって宿敵 しかも誰もかなうものなどいない。 その莞爾さんが狂ったように自分のオ〇ンコに鍛え抜いたマ〇をぶち込んでくれた。
それだけで佳織さんは天にも昇る気持ちでした。 いや、実際幾度か天に昇らされたんです。 もうそこから先、女なら誰でもそうであるように躍起になって莞爾さんのマ〇を挿し込むように仕向け、そのマ〇からエキスを搾り取ろうとしました。 莞爾さんにとってこれは大歓迎でした。
妻の美澪さんに頼まれたこともあって夫婦性活のお土産として佳織さんとの結合部の写真を持って帰らねばならずエキスを搾取する様子は男性的な思考からすれば丁度都合の良い媒体に思われたのです。
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