素行調査
その疑問を解くため、教えてくれた情報をもとに素行調査した。
本人が言うように、彼は自営で漁船を持って漁師をしていた。
跡取りとして実家に住み、きれいな奥さんも子供もいる。
特に子供は成績が良く、倶楽部のキャプテンをしていた。
隠していたことがふたつあった。
ひとつは議員をしていること
もうひとつは、過去に多くの女性問題を抱えていることだった。
180cmを超える長身と甘いマスク、そして議員
裕福な家柄だったが、
唯一不満があるとすれば性処理
水商売にしろ、近所の素人さんにしろ
手を出しきっていて問題も山済みだったため、奥さんに睨みが怖くて出会うことすら困難だったと見える。
彼女を選んでくれたのは、見た目にも奥さんが勘ぐらない容姿だからだった。
過去の女性たちは、奥さんが瞬時に気づき、嫉妬するほどきれいどころ揃いだった。
それらのほとんどの女性を、将来面倒を見ると約束し、孕ませてしまっていた。
約束は当然反故にされた。
奥さんも、それほどに綺麗で頭が切れ、できた人だった。
このまま付き合えば、当然彼女も同じ運命になる。
久美は窘めたが、佳子は聞く耳を持たなかった。
出会った最初の日、思いもかけずキワドイ状況に持ち込めたことが、彼女としては自信に繋がった。
だがそれは、相手の男にとっても絶対逃げない女という確証を掴むことにもなった。
営業に出かけるたび、ひとつ、またひとつと確実に衣を剥ぎ取られていった。
もうそこ頃になると、彼を迎え入れたくて、暇さえあれば彼の実家の周囲に張り付いた。
彼が右に行けば右に、左に行けば左にと、後をつけ回した。
奥さんとも何度か顔を合わせたりもしたという。
「怪しまれないようにしないと、見つかったら大変よ」
久美が忠告すると、
「大丈夫、あたしが相手だと思ってないみたいだから」
「それって、傷つけたとしても保障の心配ないと思ってるんじゃない?」
「彼が好きだと言ってくれてるから、それでいいじゃない。第一、処理してあげないなんてかわいそうよ」
「ただ単に性欲処理の道具じゃない」
一向に頓着する風はなかった。
テーマ : 父親の面影を追い求め
ジャンル : アダルト
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