【シェアハウスのように】指令その1 妻の浮気の証拠を掴め!
しかも驚いたことに依頼者は山尾敏夫本人で、
横山の任務というのが建前上家族の送り迎えをこなしながら、
外遊びが派手な横山の妻艶子の不倫の証拠を探し出し、
その証拠となる画像や音声を媒体に納めて来いというものだった。
使用目的は離婚訴訟に使うというもの。
山尾は特段金銭に困っていたわけではない。
むしろ裕福だったがこの件で弁護士に依頼するには肩書が邪魔になった。
秘密裏に、出来る限り穏便に離婚に持ち込みたかったのである。
男が外で女を作り家族を顧みないなどということは昭和も中盤まではよくあることだった。
ところが世が平成となり男女雇用機会均等法などというものが施工され、男性と同等、
いやそれ以上にもてはやされ始めると状況は一変した。
元々子育ての時代、
可愛さ余って苦労を避けて通してやろうとした親の下手な庇いが裏目に出、
家事育児を女性蔑視と捉え外に働きに出ることだけが良い女という風潮が高まって、
かつての男性と同等かそれ以上に遊び歩くようになっていった。
経済的な裏打ちのある女性の不倫は益々家族・子供との生活を疎遠にさせた。
加えて悪かったのが夫の敏夫の態度で、
我が子を産んでくれ自身を受け入れてくれたことのある妻を男から取り返したい一心で、
朝起きてこない妻に食事を運んだり子供の食事を含め授業参観から掃除洗濯まで一切合切頑張ったことにあった。
そう、
山尾敏夫は妻敏子が結婚当日になってもそれまで秘密裏に付き合っていた既婚男性との縁を切ることが出来ず、
肉体関係を続けていることを知ったうえで結婚していたのである。
このような生活が続くと子供たちはもちろん、敏夫の親や親戚兄弟も艶子を避けて通るようになる。
それが艶子にして益々外遊びに拍車をかけた。
山尾敏夫の稼ぎが安定し、
子供ふたりも小学校に通うようになると元々家事をまったくしなかった艶子は益々暇を持て余すようになり、
銀行に臨職として勤めるようになった。
そして、
それまでなら結婚前から付き合っていた男
斎藤彰だけだったものが今日ではお客様と称する男たちと逢瀬を楽しむまで発展したのである。
原因は顧客獲得の方法で、艶子はこの頃では既に廃れてしまった個別訪問・肉体で契約を取る方式を繰り返したのである。
単発契約ではあったが成績は向上し、職場での席順も上がっていった。
山尾の勤める会社では系列あげて子育てに積極的で育休も認められている反面、
地方銀行の艶子の勤め先は季節になれば深夜勤でもお構いなしにお声がかかり顧客獲得のため各戸を回らされる。
そのため昼・夜の区別なく頻繁に顧客と称する輩から電話やらの連絡が入る。
これが堂々と深夜に抜け出せる口実になった。
ある夜のこと、
風呂に入ろうとした艶子は忙しさのあまりスマホを寝室に置き忘れてトイレに向かってしまっていた。
艶子は性の部分でも男勝りなところがあり、
下着にパットを入れるのを忘れてしまうと男と接しすぎた場合すぐわかるほどに汚してしまうことが度々あった。
夫の敏夫は最初の頃こそ別段何の疑問も持たずこれを洗っていたが、
あまりに汚れが落ちにくいため、キッチンハイターを使って手もみしたことがあった。
当然その部分は妙に変色し、生地が傷み下着が使えなくなった。
ここまでなら男の家事と笑い話で片付きもした、
ところがこの下着は新しい男が肉体関係をもてることを期待して買ってくれていたものだった。
そこで艶子はこれ以降大きなパットを使用するようになり、風呂の前にトイレに汚れたソレを外し、
隠し持って風呂に入るようになっていた。
丁度スマホを置き忘れた日は昼間に男と出会い、
--直後に知ったことだが--
車の中で散々甚振られ汚してしまったことに気を取られトイレに走ってしまい、
しかもスマホに入浴後肝心な連絡が入ることに精神が集中してしまい、
返答を考えているうちにベッド上にLINE画面を開いたまま投げ出してきてしまっていた。
妻艶子の着替えを持っていこうとして夫 敏夫は妻のLINEに何か連絡が入ったことを知り、
これを妻に伝えようと悪いとは思わず読んだ。
そこに書かれてあったのが
「本当に泊りがけで出かけても大丈夫?」という問いに
「だって出したかったんでしょ?」と応え
「今夜は良かった?(アソコ)どうなってた?」に
「気になる?貴方は気にするけど、夫なんかなんとも思っていないわ。
連れて行ってくれるなら慰謝料をふんだくって家を出てもいい」と返していたことだった。
妻の為と思ってこれまで頑張ってきたのに、離婚や慰謝料という現実的な文字が敏夫につき付けられた。
ここまで言い切って外に男を作って家族を顧みない妻艶子に慰謝料など払う気にならないが、
それ以上に今日の裁判例では子供の親権は母親に委ねられるというのが通例になっていることが気になった。
艶子が家事育児もせず、稼いだお金はほとんど男に貢ぎ、
一方的に夫を悪者に仕立て慰謝料と親権を要求するのには子の父として、
また正当な夫として我慢が出来なかった。
横山に下した命令とは、
誰か男をあてがい艶子をして今の男たちと別れさせ屈服させ、その証拠を持ち帰れというもの。
LINEに送られてきた画像では陽光眩しい山中で露出している妻が映っていたが、横山には男たちとまぐわう様子を細部まで克明に映して来いというもの。
無駄な裁判費用や日数をかけず穏便に無一文で追い出し、職業人としてこれからの人生を送らせようというものだった。
横山は翌日から忠実に運転手を務めた。
元々愚直すぎる横山の言動に艶子はすぐに気を許し、
常は警戒して公共機関を使うかタクシーを拾って出かけて行っていたものが横山に変わった。
横山に運転させておいて後部座席から横山をからかった。
ある時などブラやパンティーなど下着が男の好みに合うか室内ミラー越しにチラ魅せし、意見を聞いてきた。
またある時など、複数の男からの連絡内容を写真を添えてナマで魅せ付け横山の反応を窺った。
運転中の横山に向かって後ろの席から上体を乗り出し胸の奥の蕾を魅せ付け、
耳たぶに熱い吐息を吹きかけるような素振りをしながらである。
「誘ってやがる」映像を見た長瀬の声が班中に響いた。
同窓生の間ではモテない、
結婚に適さないことで有名だった艶子はその屈辱を、
このような手段で晴らすんだと躍起になっていると横山は診た。
艶子に軽い口臭を感じたからである。
女性の口臭はホルモンの分泌量の変化によって口腔内の血液循環のに影響を与えることから高まりをみせる。
悪臭とはいいがたいまでも増えていた。
つまり早い時期に最も性欲旺盛な男性を見つけまぐわうだろうと予測された。
既に派遣された翌日から長瀬を長とする興信所まがい班は動き出していた。
彼らに向かって横山は車に中での出来事をライブカメラを通して一部始終報告していた。
【シェアハウスのように】 男勝りの女 美弥に何故男たちは溺れてしまったのか
黒崎治三郎が愛してやまなかった美弥は学生時代登山部でロッククライミングをしていました。
どうしても山に行けない日はボルダリングをしていました。
だから山荘が好きだったんですが、登ってアドレナリンが全開になっているときと違って一旦山を下りるととてもナイーブでした。
暇さえあれば筋力を鍛えあげていた美弥はその分だけ周囲の男性と付き合う機会に恵まれなかったんです。
年相応、憧れていてもどうやって声をかけたら良いのかわからなかったと言ったほうが正解です。
仕方なくまた山に登るの繰り返し。
美貌と均整の取れた身体つきに比べナイーブなのは、だから黒崎の好みにピッタリで、情熱的に申し込まれたときよく考えもせずOKを出してしまいました。
蕾・メコスジが見えるようなトレーニングウェアに身を包んで走り回る美弥に酔いしれたといっても間違いなかったんでしょう。
ところが肝心の夫婦生活となると黒崎は忙しいことにかまけ、さっぱり手を伸ばしてきません。
--次第次第に美弥の方も警戒心から本来の気質や体型とは不似合いな服装で過ごすようになります--
逆に美弥はというと黒崎が仕事の関係でピリピリしたりすると一緒になって怒ってくれ、その時アドレナリンが全開になり一挙に性欲へと突き進んでいたんです。
体育会系女性の性というもの、自慰は始まりこそソフトタッチですが止まらなくなると苦悶に顔をゆがめ粘膜を掻き毟るほどのことをやってしまいます。
軟弱ながらプライドだけ高い黒崎治三郎は自身の利器が彼女の女神に対等に戦いを挑めないと知ると盗撮で排出しようとしました。
理解が得られなかった美弥はそのことに傷つきます。
そうしたこともあって選んでしまったのが夫の有る身でありながら夫以外に男を交渉に対象に選んでしまったんです。
いや、選んだというより彼女のアドレナリンが暴れまわっているその時に長瀬がほんの少しちょっかいを出しただけなんですが、彼女は本気になってしまったんです。
かつて学生時代に築き上げた筋肉と同等かそれ以上の逞しいアレを目の前に差し出されたとき、彼女はそれに惹かれてしまいました。
バトルしてみたいと思ったんですね。
そうなると静かにさせていたアソコが勝手に蠢き出し、長瀬のアレをやたらと欲しがるんです。
いつの間にか火が点いて止まらなくなったんです。
SNSとかでチャラチャラと遊び暮らした彼女ではありません。
勤勉だったため知識もそれなりにありました。
だから空想上では常に先回りして男を誘い続けたんです。
それがライブカメラの前でのアソコを丸見えにしての自慰でしたし、露天風呂での開脚でした。
横山が夢中になったのはなにも彼女のアソコの中のミミズの活きが良かったからじゃなく --それもありますが-- 何事につけ情熱的だったからです。
例えば呼び出し、普通なら取ってつけたような --あなたが誘ったからという風な-- 言い回しをするんですが彼女の場合その言葉は直接的でした。
「逢いたくてたまらない、あなたは違うの?」 と言った風にです。
これは普通の女は絶対にこのような言葉を口にしません。
勘違いだった場合、恥だからです。 自己防衛が男を愛する以上に大切だから、懐が狭いからです。
ところが体育会系の美弥は臆することなくこの言葉を使いました。
「どんな時でも私はあなた以上にあなたを愛してます」は「あなたのためならたとえ火の中水の中」と同義語だと思うんですが彼女の場合常にこうでした。
そうやって呼び出され、逢い、気が遠くなるほど絡まり始めると幾度も寸止めを要求され、或いは強いバキュームとキックを受け逸物自慢の横山をして 「美弥を寝盗られてたまるか!」 と思わしめたんですね。
以前にもこのコーナーで述べましたが美弥のように骨盤底筋群が発達している女性だと締め付けや蠢かしは半端じゃありません。
また、そうなっていればこそ横山の逸物もジックリ自信をもって味わえたんです。
おまけに戦えば戦うほどアドレナリンが分泌されるわけですから情熱は尽きることがありません。
横山が奥深くしぶけばしぶくほど美弥の愛欲は増し次を欲しがるんです。
「もっと昇にはどうしたらいいの・・・」と美弥のアソコの蠢きに苦悶する横山に更なる要求を突き付けてくるんです。
< このままでは寝盗られる >
迂闊にも中で果て横たわって荒い息を吐く横山は、この期に及んで焦ったでしょうね。
出さないでおけるものなら延々苦しませてやれるのに具合の良さに負けしぶいた後では・・・
男性なら中に出したいから絡むんですが、出したことが罪のように思えてしまったんですね。
逢瀬とはいえ会社命令で勤務中に抜け出して汗だくになり絡み合ってるわけですから、
焦りは正常な判断を狂わすと言いますが、正に判断が狂ってしまい若宮に寝盗られ別れる羽目になったんです。
深刻なのはなにも横山だけに限りません。
当の美弥はもっと深刻だったはずです。
それが部下の若宮の存在で、横山が身体に火を点け帰っていってしまった後、若宮に脅迫を受けています。
最初の頃こそレディーとして扱い順序だてて解きほぐしていきますが、次第に肝心の部分に迫ってしまっています。
その部分はもう誰でもよいほどに疼き、悶えて苦しんでいるんです。
そこに執拗に指を使っています。
美弥の潤み切った目には逆上し押し倒そうとする若宮のアソコがより一層雄々しく映ったのでしょう。
実際露天風呂で若宮がソレを差し出すと無我夢中で迎え入れ腰を振っています。
ライバルと競うようにしながら若宮は先ほど注がれたばかりの胤を掻き出しにかかっています。
美弥が求めてやまない男の逞しい責めの姿勢でです。
幾度も悪いことをしたと言われアソコをアレで打たれ、ついにこれに屈し、反省して新たな彼の胤をもらい受ける為襞を蠢かし始めています。
真剣に責め来るオトコに対して純情この上ない気持ちで迎え入れる美弥。
この美弥の行動こそが体育会系の女性にみられる恋愛における最大の特徴、
情熱には簡単に負けてしまうが誰でも迫ってくれれば純粋に迎え入れてしまう。
それが愛だと信じている、そこが美弥の良いところだと思います。
男たちは美弥なら囲えるんじゃないだろうかと懸命に貢いだんです。
もちろん貢ぐうちに幾度か、お世話になったんです。
使い古した女房を捨て、美弥のもとに走ろうとするものまで現れ始めたんです。
たまたまアソコに触れる機会を得て手に入れたヘアなど貴重なものは、後生大事に財布やバッグの中に保存しました。
汚れたから替えを持ってきたと履き替えさせ脱がせたパンティーなどは返すことなく匂いを嗅ぎクロッチの汚れを舐めとった後は直履きし感触を楽しんだと聞きました。
このようにして美弥は今でも放出に導いてもらうための女神として崇められています。
【シェアハウスのように】 官僚の妻 富裕層からの転落
横山は官僚の妻とあの日以来頻繁に逢瀬を繰り返していました。
最初は長瀬の指示もあり寝盗りに懸命な横山が押しかけていたんですが、
男の良さを知った妻の方から呼び出しを受けることが徐々に多くなっていたんです。
ちなみに男というものは寝盗ろうと躍起になっているときが性欲の最高潮であり、
女は絡みを繰り返すごとに到達点は高くなり深みも増していくので最高潮を極めたく女性が夢中になり呼び出したくなったんでしょう。
秘め事が秘め事で治まらなくなる。 彼女の場合がそうでした。
官僚の妻の浮気を最初に見つけたのは山荘に出入りする官僚の側近でした。
官僚の忘れものを取りに行き、そこで偶然横山と妻が親し気に話す姿を見たんです。
官僚の側近であるこの男も知らない横山とです。
いつもなら見過ごしてしまうような些細な変化だったんでしょうが、
その日の側近には違って見えました。
秘かに慕っていた官僚黒崎治三郎の妻美弥はいつもに比べ いやに華やいで見えたからでした。
そこでその側近 若宮は山荘を立ち去ったように見せかけ、裏山で身を付せ中を窺うことにしたんです。
紅葉の季節とはいえ晩秋、寒さは身にこたえました。
森閑とする森の中で大木の影に身をひそめ山荘を窺う。
小刻みに身体を動かしていないと筋肉が固まり動けなくなってしまうようでした。
待つこと30分、美弥が露天風呂に姿を現しました。
小さなタオルで前を隠し恥ずかしそうにです。
若宮は悟りました。
この位置から見えないところに横山が潜み人妻美弥の裸身を魅せてもらっているんだと。
この山荘の露天風呂の特徴は極力自然の景観を損なわず楽しむということにありました。
覗き見る場所さえたがえねば入浴する様子を観察することが出来たんですね。
それもこれも官僚の覗き見趣味から発せられた設計だったんですが・・・
若宮はこの設計の甘さを衝いて官僚の妻美弥を寝盗りを見たい衝動に駆られ盗み見たんです。
そんなこととはつゆ知らず美弥は横山の為、外湯に彼を誘いその最も光の加減が良い位置で開いて魅せ 煽ったんです。
美弥に煽られたのは当の横山だけではなく若宮こそ煽られました。
遠方から生唾を飲みながらスマホで成り行きを写しました。
美弥は最初は前向きで片足を岩に乗せ開き、次に風呂の縁に這い上がる姿勢になり後ろ向きで開き、そして縁に上がるとM字開脚で開いて煽りました。
横山はこれに我慢できなくなったんでしょう、岩陰から姿を現すと美弥の正面に立ちました。
美弥の己の雄々しさを確認させたのち開かれた場所に軽くキスをして縁に登りました。
美弥に手を引かれてです。
一言二言何か言葉を交わしているように見えました。
やがて横山は美弥の身体に己をそうめん同士添わせ開いた部分をピッチリと塞ぎました。
塞がれた美弥はイヤイヤするように横山の首筋にしがみつき塞がれた部分を振り回します。
若宮からすれば美弥に近づく横山の下半身の雄々しく反り上がったソレが肝心な部分を隠した時美弥のどの位置に納まったのかが気になり仕方ありませんでした。
若宮が横山をさすがと思ったのは美弥への用が終わると急いで立ち去った点です。
怪しげなそぶりは必要最小限に留めておく、最初からそのつもりだったんでしょう。
そこで若宮は横山が山荘を立ち去ると急いで山を下り美弥を問い詰めようと訪いました。
美弥の方こそ驚きました。
とっくに山を下り、今頃は列車の中だと思っていた若宮が血相変えて訪うからです。
玄関が開くと若宮は飛び込んで行って「奥様、今の男は誰ですか?」こう聞いたんです。
虚を衝かれた美弥はオロオロしながら「突然なんですか! とっくに用事は終わったんでしょう」と答えるのが精一杯でした。
すると、「私がうかがいたいのは先ほどまでここにいた男の素性です」鋭い言葉が飛びました。
「そんなこと貴方に何の関係があるんですか?」
美弥の顔は焦りとも怯えともとれ表情に変わりました。
最初の頃こそシラを切っていましたが執拗に問い詰められとうとう部屋中を逃げ回り始めたんです。
こうなると若宮に利があります。
無言で追い詰めました。
逃げる美弥はとうとう行き場を失って夫の書斎に逃れました。
部下が上司の部屋に上司に無断で土足で踏み入ることなどないと高を括ってのことでした。
ところが若宮は臆することなく美弥を責め立てとうとう浴室にまで追い込みました。
「露天風呂で何をしていたのか調べてやる!」
興奮しきった若宮は美弥に襲い掛かり衣服を剥ぎ取ろうとしました。
「やめてください!夫に知られたら・・・」
懸命に逃れようとした美弥の手がモニターに触れ、別の浴室の様子がそこに映し出されました。
浴室内で湯あみをしている美弥の様子がです。
その姿を見て我慢できなくなった若宮が美弥のスカートの裾から手を挿し込んでパンティーを脇にどかし、肝心の場所に指を挿し込みました。
横山が立ち去った後、時間がなくて処理出来ていないアソコから液が滴っていたんです。
「これってどういうことですか奥様!」
若宮は怒気を含んだ顔で美弥に迫りました。
長瀬がカメラを仕掛けてるとも知らず若宮は美弥を浴室に追い込んで嬲りました。
「奥様、今日のことを黙っていてほしかったら正直にやったことを再現してほしいんです」
「貴方は上司の妻を脅迫するんですか」
美弥は顔面蒼白になりながら、なおも横山とのことを否定しました。
「いいんですよ奥様、露天風呂の様子は動画撮影していますからあれをご主人に報告しても」
「困ります・・・それだけは」
だったら言うとおりにしていただきましょう、
それが若宮が覗き見た通りの光景の再現です。
若宮は実に良いところをついています。
美弥は豪邸に住まうご婦人となっていますが元々体育会系でした。
売り言葉に買い言葉然り、アソコでナニの締め上げ然り、肉体派で欲は激情タイプだったんです。
ただし露天風呂内でこれを確認するのは横山ではなく若宮がです。
再現は美弥を口説き落とすところから始まりましたが、裏山から人妻美弥と横山の様子を盗み見ていた若宮のアソコは暴発寸前になっており美弥にとってこれなら軽くあしらえると診たんでしょう、口説かれている間は衣服を身に着けていました。
スカートの下から手を挿し入れた若宮でしたがパンティーの中には順を踏んで上から臍→繁み→クリと進めています。
各所の喚問をご奉仕によって許しを得 進んでいくんです。
「横山さん、こんなことされてもいいの?」汚されてもいいのと広げられた場所を魅せ付け訴えながら許していったんです。
若宮にこそ憧れの奥様に気に入れたいという想いがありました。
孕ませのキワドイところで寸止めしレスを埋め合わせ関係を保とうとするものでした。
ところが奥様はスカートからの侵入を許したのだからアソコへの進撃が待てなくて爆発寸前でした。
逝っても良いから早く!!だったんですね、この段階になると。
だから口説きが長くなると観念したように脱いでくれました。
美弥は若宮の命じるまま横山の時と同じ場所で開き魅せ始めました。
若宮の命令に唯々諾々と従ってしまったのはなにも夫に告げ口されるからではありません。
目の前に晒してくれた雄々しいソレから目を背けることが出来なかったからです。
人妻美弥こそ口説きが始まって間もなくから若宮のアソコに魅入られてしまっていました。
当然再現は美弥が開いて魅せるとその部分を若宮が塞ぐ形になります。
ですが美弥はこの時、新たな別の横山とは違う雄々しきものに心奪われ、その先のことが考えられなくなっていました。
欲しくて堪らなくなったオトコのアソコとはどれほどのものなのか味わいたくて、全身を小刻みに震わせながら待ち構えていました。
待ち焦がれ塞がれたとき、その良さ、裏切りの罪深さがもたらす快感に我を忘れてしまったんです。
美弥がこの後、山荘にくる男たちを相手に次々誘惑の手を差し伸べたのはこのことが忘れられなくなったからでした。
目の前で注ぎ込まれたライバルの濁流を、今度は若宮が中から掻き出し、新たに注ぐ番でした。
グラインドは執拗に行われました。 掻き出しが始まったのです。
仰け反り、小さな叫び声をあげながら逃れようとする美弥の身体を締め上げ、アレの先端を目のようにして探りながらより深く割り込もうとする若宮。
折角注いでもらった横山の濁流を掻き出させまいとする美弥。
ですが徐々に体内を折檻する肉棒の熱さに美弥は抗いきれなくなります。
注いでもらったばかりの横山の白液が壺口から自身の愛液に混じって流れ落ち始めるのを感じた美弥。
ちょっとした油断がシマリを悪くしていたんですね。
アソコに支配された美弥は強い胤を求めて悩乱し始めました。
腫れ上がったソレは思考に反し熱棒を奥へ奥へと引っ張り始めたんです。
ここでしぶいたら神輿を乗り換えねばならないことが若宮の脳裏をよぎりました。
ですがもはや抑えが効きません。
美弥の肝心の部分に向かって若宮のノックが繰り替えされ始めた時には美弥は気が遠くなるのを引き留めれれなくなっていました。
ついに決着がついた時には美弥はすっかり若宮に負け しがみついていました。
健気な美弥はこの窮状を横山に知らせようと室内に逃げ込みます、
部屋に逃げ込む美弥を追って若宮は執拗に己の胤を注ぎ込むべく追い ついに例の浴室で組み伏せます。
その姿が長瀬が仕掛けたカメラに口説き落とす様子と合わせ撮影されていました。
恋愛問題に発展し恋焦がれて通い詰める横山と違い、会社組織というものは冷酷でこれをネタに黒崎を強請りました。
スキャンダルは黒崎の前途を断ち切りましたが美弥もまた弁護士を通じて離婚訴訟となり黒崎邸を追われました。
一旦は若宮を頼って落ち延びた美弥も、若宮は間もなく神輿を乗り換え邪険に扱われるようになるといたたまれず部屋を出ました。
ゆく当てのない旅、美弥は新たな住処を求め一歩を踏み出したんです。
【シェアハウスのように】 官僚の奥様のあられもないお姿を盗撮
秋も深まる11月、文化の日の翌日が振替休日となり3連休になったことから官僚は久しぶりに妻の待つ山荘に姿を現しました。
ご婦人もそこは心得ていてその日のために家政婦を呼んでありました。
その夜は夫婦の寝室でベッドを共にしたんですが、なにせ同じ屋根の下に普段見慣れない家政婦がいます。
とうとう二晩かかっても目的が果たせず、3日目の昼近く官僚は山を下りていきました。
撮りためたご婦人のはしたない姿が映る動画を手土産にです。
門まで夫を見送ったご婦人は家政婦に手伝ってもらいベッドのシーツやソファーのカバーを全て掛け替え休みの間に来ていた服も合わせクリーニングに出しました。
夫の体臭をきれいさっぱり履き出したかったからです。
結婚した直後から執拗にカメラが追っていると思っただけで吐き気がしたんですが、将来を思えばこそ今日まで耐えてきたんですね。
掃除や片付けが終わると給金に心づけを十分添えて家政婦に渡し言い含め返しました。
それでも慎重を期し、長瀬に連絡を取ったのは翌週になってからでした。
折角撮りためた長瀬の姿の部分を削除せねばならなくなり自己嫌悪にも陥っていてすがるような声で来訪を懇願されたんです。
そんな危険な山荘に出入りするのはとお思いでしょうね。でも、
官僚などという職業は悲しいもので、取り巻き連が四六時中付け回していて、どこで何をしているのか情報がこと細やかに伝わってくるんです。
長瀬の関連会社がそうでした。
だから安全日を心得ていて連絡を取ることが出来たんです。
長瀬が山荘に招かれた日、こっそりある場所に隠しカメラを仕掛けました。
男衆ならではの建物の不具合を見て回るといつの頃からか言いくるめていて安心させておき、この日は見回りついでに取り付けたんです。
何故そんなことを思いついたかというと、
男衆を招いた日、お風呂でさっぱりと身体を流してお寛ぎになってくださいとご婦人は必ず自慢の外湯に誘うんですね。
そうしておいてモニタールームに駆け込み逞しい男衆を観て楽しむんですが、--このことは見回り中に見つけていました-- ことに気に入っている長瀬の場合は自慰が始まるみたいなんです。
下手な小細工という言葉がありますが、官僚が自身の性癖を誰にも相談できないことから自身で浴室にカメラを取り付けていたんです。
LANで飛ばす方式のカメラ、そしてモニターはというと・・・
その場所というのが官僚であるご主人の大きな書斎室に設けてある小さな浴室でした。
妻の裸体を覗き見て浮気している姿を妄想し、自慰に耽っていたんですね。
汚れた下半身はその場で洗い流せるようにです。
贅沢なことに湯加減などを調整するモニターがやけに立派だったので、また奥様ご利用の浴室に取り付けられていたカメラがあまりに素人細工、簡単に見つかったことですぐわかりました。
画面を切り替えれば隠しカメラのモニターになり録画もできることから盗撮用にも使ったとみられ、本人は隠しておいたつもりだったんでしょうが奥様はご存じだったんですね。
長瀬の逞しい身体を観て奥様はここで自慰に耽ってらっしゃったんです。
そのことを知った長瀬はある悪戯を思いつきました。
そのモニターとは真逆の位置に小さなカメラをこっそり取り付けました。
モニターに映る逞しい男の身体で女気を得て自信を若盛りから花盛りに変える為だろうと思うのですが、
見入る奥様こそ脇目も振らず夢中になっていらっしゃいました。
至極簡単な原理で、自慰中の奥様の尻は常にカメラに向いており、変化する様子が良く分かるんです。
何かあった時の為の用心にと長瀬は浴室にまでスマホを隠して持ち込んでいました。
転送された奥様の痴態はライブ配信されていたんですね。
こんなものを魅せ付けられてしまった長瀬は治まりがつかなくなり隠すのに大変だったそうです。
長瀬が仕掛けたカメラのモニターや編集機材は乗ってきた車の中にありました。
スマホから逆にカメラの方角をコントロールすることもできたんですが、
長瀬が仕掛けたカメラの優れていたところは音声も録音することが出来たところでした。
奥様のあられもないお姿とは、
女の丸裸で、若布(わかめ)荒布(あらめ)あられもない裸身(はだかみ)に通じ女性として適当でないと謳われていますが長瀬にとって高貴に映ったんですね。
アラメ・ワカメを厳かに掻き分け裸身をいじるお姿がです。
横山を派遣するにあたり奥様のこのような情報を少しでも教えておきたいが為でもありました。
それから幾日が経過、くれぐれも盗撮の件は内密にと言い含め横山を山荘に差し向けると、
待ちかねたご婦人は露天風呂に案内し、自らも遅れて入り魅せてくれたとか。
部外の輩にご婦人の若布(わかめ)荒布(あらめ)を魅せては大変と、慌てて身体を張って隠したと報告を受けました。
長瀬の行動は何事につけ後手後手に回ってしまっていて、ご婦人にはとっくに読まれてたようでした。
【シェアハウスのように】別荘の和合好きな官僚婦人
横山了が会社に慣れてくると上司の長瀬は彼を気晴らしと称して紅葉に染まる渓谷に連れ出しました。
ほとんど手つかずの自然が残っている渓谷散策はこれまでのすさんだ生活を送ってきて世の中に対する疑心と憎しみしか残っていなかった彼の回帰を願って連れて行ったんです。
自身の過去について何も語りませんでしたが、彼の生まれや育ちが恐らくこのような環境ではなかったかということも踏まえてです。
よくある話に、遠国に遠征を重ねた武士たちは決まって、故郷に帰ると真っ先に子作りしたと言います。
孤独と、それに伴う生死をかけた戦いののちが一番精気が漲るという言い伝えがありました。
業界に追いまくられ逃げ惑う凄惨な日々、それが戦いですね。
そして裏切り去っていった憎き妻への想い、これこそ別離。
それを森閑とした森や渓流が忘れさせてくれ、男としての活力を思い起こさせてくれはすまいかと宛がったんですね。
シンとした孤独の中に浸り生き抜くために自然界に戦いを挑むと男性機能は思いがけないほど復活する。
それを長瀬は横山に体験させたんです。
頃合いを観て女をあてがえば狂ったように肉に身体を埋めようとするんじゃないかと考えたんです。
更に運よくオトコが復活してくれたならもうひとつの目的があったんですね。
この渓谷、森の木々と悠久の流れ以外何もないように見えて、ひとつ丘を越えたところにポツンと一軒家じゃないですが取り残されたような山荘があるんですね。
それが今回長瀬が目を付けた官僚の別荘で、しかもこの時期官僚は多忙を極めて留守がちなのに官僚が狂ってやまないご婦人は山荘に独り残ってのんびり紅葉を楽しんでいる風を装っていたんです。
もちろんこんな山奥のこと、官僚はこれっぽっちも疑っていません。
そこがねらい目とでもいう風に山荘に籠り、耐えられなくなると長瀬を伽に呼び寄せるんですね。
思わせぶりに胸を大きく開けたようなドレスを纏い、悠然と長瀬の肩越しに後ろから現れ、艶めく仕草で正面やや左に座り小悪魔的な視線を投げかけるんですね。
脚を組み替えるときにチラリと魅せてくれるドレスの奥の秘めやかさに終始前が突っ張って困ったと言います。
脂汗を垂らしながら応対するものですから終いには風呂屋シャワーを薦めてくれます。
これ幸いにお借りしましたが、嫉妬深い官僚は浴室に目視では確認できないようにカメラを設置していましたので、ご婦人には健全な肉体を拝ませてあげましたし、着替え用のガウンやバスタオルを置いていってくれてましたので、出来る限り見えやすいように脱衣籠の上の方に下着を置いておきました。
手に取ってさっと匂いを嗅ごと急いで立ち去り、入浴が終わるまで残りの時間モニターで視姦していたようでした。
きっと山荘にお邪魔している間中オトコが欲しくて堪らなくなっていたんじゃないかと思うんです。
会社の為にも、そして長瀬が頭を務めるグループにためにも堕とさねばならないオンナだったんですね。
ところが狙い始めてからこれまで、グループ内の例の男たちでは適材適所に欠け、手が出せないでいました。
性交すれば媚びをうってくれるでしょうが失敗しようものなら警戒心を抱かれ近づくこともできなくなります。
横山の入社は千載一遇のチャンスだったわけです。
官僚の夫とは20以上も歳が違うのに結婚できたわけとはひとえに彼の資産目当て、それが世間からみた彼女への感想でした。
ブランド物以外身につけない、同じ服で正式な場所に出入りしない、軽々しく頭を下げないというのが彼女のモットーなのに、パーティーなどで出席者の中に好みの男を見つけると目つきが変わるという、いわゆる和合に興味を抱くと思える女だったんです。
誰とどんな会話が展開されていようと男への視線を逸らそうとしない、
常に目を付けた男との距離を開けないようにしようとし、
彼と視線が合うと表情がとても豊かになる。
そんな典型的なオトコ好きご婦人をある日警護することになった長瀬は、とうとうご婦人と件の件についてご相談に乗ることが出来たんですね。
自ら進んで山中にある別荘に来たには来たんですが、物語に出てくるようなアバンチュールに遭遇できなくて苛立ってるようなご様子でした。
肝心な部分を表向きに語っていただくと --留守番するために嫁いだんじゃない-- 孤独によるものとの一点張り。
それで孤独を紛らすご趣味はと改めて聞くと映画だの演劇だのの鑑賞と視線を僅かに逸らしながらいうんですね。
そのいづれも悲恋ものというんです。
ははぁ~ これは不貞の恋に陥り、くだんの男に妬かれてみたいということなんだな、と感じ取った訳なんですが、肝心なのはそれじゃあオトコは誰を派遣するかということでした。
相手が官僚のご婦人というからには表立っては政治経済に明るくなきゃいけないし、話が進めば絡みも充実したものでなければ納得していただけない。
そこいらのホストではこなせないと踏んだんです。
そこで目を付けたのが優良企業の元戦士で同じような男女関係によって妻を他人棒に捧げた横山だったんですが、孕ませ具合はどうだったのかという点が肝心、そのもっともご婦人にとって好都合な条件が交雑不和合性だったわけです。
生殖行動は普通に行えるが互いの因子が適合せず孕ませることが出来ない関係を言います。
ご婦人が求めているものはキワドイ関係で生姦・中だしは必須ですが、孕ませてしまっては苦労も水の泡になりかねません。
つまり寝盗られた元妻は独身時代セフレの胤を宿してしまって堕胎を行っているほどに孕みやすい体質だったんですが夫婦関係にあった横山との間に子はついぞ出来なかったということは胤が薄く孕ませにくかったんじゃないだろうかと危ぶんだわけです。
反面、彼にはある種の女性だと簡単に孕ませることが出来ても芙由美のような女性だと孕ませにくいんじゃないかという考えに至った訳です。
夜ごと夫婦生活がゴムということはあり得ないし、夫婦間でアフターピルなどということもあり得ず、付近のレディースクリニックをしらみつぶしに当たり、また、彼女に堕胎施術を施した柏木優美に問うても無いとキッパリ言い切ったから好きモノの芙由美のこと、生を望んだ時もあったとだろうと柏木保健婦。
そこで柏木優美の提案で元妻芙由美のDNAと別荘のご婦人のDNAを比較させてみたんですが、これがピタリと一致したんですね。
上手下手は別として河川敷で共に暮らしていた女どもが見聞したところによると、立派な棹を携えていて朝立ちは相当雄々しかったと語ってくれましたが、それでいて不思議と女どもに一切手を伸ばしてこなかったといったといいます。
いくら隠れ忍んで暮らしていると言ってもそこは散々恩を売ってしかもお隣さん、男相手に春を売る女たちが相手のこと、色めいた話も時には出ようというものなんでしょうが、一切そういった話はしようとせず、もっぱら生活にかかわることばかりだったそうです。
気持ちが募れば男女の中だから間違いも起こる。そこを詳しく答えさせようと質問したんですが、
横山は一度たりとも女に手を伸ばさなかったというし、女を買うために出かけて行った様子もなかったと答えたそうです。
汚してしまった洗濯物は自分でちゃんと小まめに川に持って行って洗って天日で干していたといいますし、
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胤無しか或いは胤自体が母体の適・不適を判断し自制を効かすのか、長瀬はそれを自制が効くと捉え白羽の矢を射たんです。
【シェアハウスのように】追跡から逃れるため河川敷でホームレスのまねごと
巻坂は所詮裕福な出であるから取り巻き連はごまんといていく先々で庇ってもらえる。
だが横山は貧困の出故に庇ってくれるものなどどこにもいない。
屋敷から追い出された当初は地方の閑散とした村で空き家を借りて独り住まいをし追跡から逃れていたが、業界の人間というのはしぶとく、何処に行っても嗅ぎだされ取り立てにあった。
女性ならこういう時こそ自治体が保護してくれ転居先を伏せてくれるが男性だとそうはいかなかった。
横山は全国各地を転々とした後にある河川敷でホームレスをやってみることにした。
仮設小屋の周りには半分死を思わせる風の腐敗物を置き、仲間でも出入りに顔をしかめるほどの汚さを装った。
もちろん生活用品一切合切を仲間から物々交換で手に入れ、どんなことがあっても買い出しに出かける、或いは街に物乞いに出かけるような真似はしなかった。
一流企業の優秀な戦士であった横山は河川敷で身を潜めている間にとにかく体を鍛えた。
身持ちの悪かった妻が雪乃からせっせと買わされていた強壮剤がこのような時に役に立った。
決して男根が立派になるような栄養補助食品ではなかったが、栄養バランスを保つ上では十分役に立ち、また、同じ境遇に身を堕としている女たちにはよい土産になったからだった。
世間の男たちは知らなかったであろうが春をひさぐ女たちが堕ち行く先はこのようなところと決まっていて、生活苦から自然と体調管理が出来なくなる。
その点芙由美が愛飲していた強壮剤はよく効いた。
女たちは大変喜び、お客が付いた日などは食べ物をこっそり持ち込んでくれたりした。
普通の社会で生まれ育ち働きに出た女たちが何かがきっかけで堕ち行く。
そんな時最後の砦となるのが食べ物に関する職場や人と繋がることだった。
例えばコンビニ、賞味期限の過ぎた食品は一般の人に渡らないよう処分する。
責任者は廃棄処分にするよう指示するが、従業員はこっそり値段を安くしたり処分と偽って隠して持ち帰る。
彼女らはこのような連中と親しくしておいて横流ししてもらうのである。
こうして数回に一回は彼女らのお世話になり抜かせてもらうことが出来たのである。
差し出すほうも女に恩を売ることが出来れば、受け取った彼女らも困っている連中に配ってよい顔が出来る。
一挙両得でスラムに堕ちたと沈んだ気持ちも忘れることが出来、底辺のつながりをより強くしていったのである。
横山が分けてもらい食した食べ物、最初の頃こそ食あたりでひどい目にあったが、いつしか臭いで見分けることが出来るようになり、熱を通して食べる習慣もでき一旦慣れてしまえば十分栄養源として通用した。
しかも常に目立たないよう寝ている必要がある。
筋力トレーニングの後はひたすら食べて寝るの生活、まるで相撲道のようで、瞬く間に柔道をやっていた頃の身体に戻っていった。
一番有難かったのは鍛え上げ身体が安定し始めると社会に出たい欲望が顔をもたげたこと。
鬱が影を潜めたことだった。
その独り立ちを女たちは河原の草で自分たちが育てた競走馬がG1に出るようだと面白がって手伝ってくれたのである。
簡単に手伝うなどというが、要は自分たちの上部団体が見張っている中でスパイ活動をするようなものである。
素性を知ってかくまったり逃がしたことが表ざたになればただでは済まない。
女たちが最初に手掛けたのが新人の警察関係者を色で釣ることにあった。
警察官や教師などの公務員と名のつくものは格式ばったところもあれば色事にも弱い。
彼女らはその弱点を突いた。
とかく酒を飲んでは威張り散らす彼らの帰りを待ち伏せ集団で襲った。
女のほうが脱がされ田状況だけではない。
男の方も下半身を露出させ、女にのしかかっているところを通りかかり悲鳴を上げたのである。
一方の女は警察官に襲われた役、他方の女は襲われたところを見つける役。
その肝心な状態を複数の女で確認し詰問した。
親子そろっての警察官の家系、簡単に軍門に下ってしまった。
関係を持ってしまってから派出所に出向き、横山の周辺をそれとなく巡回するように仕向けたのである。
業界はこんな官憲でもその目を一番気にする。
市内を歩き回り始めた横山を四六時中巡査がつけて回る。
触らぬ神に祟りなしとでも思ったのだろう、幹部の圧力で下っ端はあっさりと手を引いてくれた。
色事で釣られた警察官は女たちに言われるままにある会社を紹介した。
多分に後ろめたい会社だったが人事責任者は警察の圧力と筋肉の塊のようになった横山の風貌に押され前科者かもしれないと思ったが断わりきれなかったのである。
紹介した警察官も警察官なら女たちもまた食わせ物で、一部の会社員が業界も恐れる猛者の集まりと知って紹介していた。
女たちの客というのが長瀬とそのグループで富豪の妻たち、つまり有閑マダムを騙して誘い出しまぐわいをさせハメ撮りし脅す長瀬たちの手に委ねる囮役になっていた。
自分の妻も同じような手段で寝盗られ住処を追われたが結局、それが長瀬や新藤冴との出会いに繋がったのである。