「うん!? なんでこんなところにゴミが置いてあるんだ?」
怪訝な顔をし、そのゴミをヒョイと摘まむとキッチンに持って行き脇のゴミ箱にポイッと捨てた。 今しがたゴミを拾い上げた場所に、かつて何が置いてあったか、とんと思い至らない武弘。 ましてやその場所だけ日焼けしていないことなど気づくはずもなかった。
「あの空間に何を置こう……暗い雰囲気を少しでも明るくしたいから……これがいいかな」
手に取ったのはフォトケースとカレンダーだった。 それを持ち帰り、カレンダーの絵柄の部分をフォトケースの大きさに合わせて切り取り、中身を入れ替える。 亭主が…というより主が気付かないうちに姑の持ち物を徐々に替えていき、自分色に塗り替えようとしていた。
一見従順そうな顔をし、ひとたび陰りが見え始めると、待ってましたとばかりに弱点を突く。 何処の嫁でも良くやる構図だが、春奈は旦那が家庭を顧みないという盲点を突き、旦那以外の漢にこれを手伝わせようとしていた。
たかが100均、なれど100均、既婚漢であってもこの価格なら手が出るし、一緒に店に入って選んであげられる。 漢にとって、そこにチャンスが生まれるが、それは女も同じ。
姑が残した骨董の類は秘かに持ち出し金品と交換することにした。 足元を見られるに決まっているが、置いてあった邪魔な何がしかが消えれば、少なくとも自分の領地が増えることになる。 春奈はこれを、先だってのように旦那が求めてきた翌日、オ〇ンコを貸してあげた代償に持ち出し処分し、ついでに旦那の稼ぎの中から幾許かを持ち出し、まったく別名義の口座に預けた。 彰が帰って来るのを待って100均に、タクシーで出かけた。
「ほんとにこんなものでいいの?」
「いいのよ。 おばさん、心を入れ替えたから」
彰は怪訝な顔をし、品物を持って急ぎ足でレジに向かう春奈の後を追う。 まどろっこしいことをしていては、時間がもったいないからだ。 自宅の二階や浴室で彰と躰の関係を持つことは、心臓が飛び出るぐらい高鳴るが、また同じことをやると自分は良いにしても甥っ子の彰に迷惑がかかる。 春奈は、彰とそういうことをヤル時はこれ以降外でと決めた。 その分、想い出に100均を持ち帰り、よくよく見ればわかる場所に置き、当てつけの撃墜マークのように並べて楽しもうと思ったからだ。
「ほらっ、こうするとふたりの想い出が増えるでしょ? あの人には絶対わからない方法で」
「ふ~ん、…でも、へんなの……。 こんなことやらないと、叔母さんの気が済まないんだ」
まるでいたずらっ子だねと笑う彰だが、本当の意味において、これらの品々が果たしてどんな役割を果たすのか、まだ気づかないでいた。 気づかないまでも、叔母が自分の目の前で亭主に抱かれたことを悪いと思ってる風に感じ取ってくれた。
甥っ子が女に対し自信を持ち、真面目に学校に通い始めると、春奈はまたひとりぼっちになった。
「オイオイ春奈、急にどうしたんだよ。 こんなところに呼び出して」
彰以上に既婚漢は驚いてみせた。 100均の品物を買わされたと思ったら、もうその足でラブホ街に足早に向かっている。 かつて、誘い合って呑んだ後、ムラムラする気持ちを落ち着かせるため、幾度もここいらを彷徨い、結局勇気を奮い起せず足を踏み入れることが出来なかったそこに、春奈は自分からさっさと入っていった。
「おい! とろいぞ、〇〇。 やりたいんだろ? やりたいならサッサと歩けよ」
部屋に入って準備を始め、またまた漢は驚いた。 その気になって来てるかと思いきや、春奈は普段通りの地味すぎるというより、使い過ぎて幾分くたびれた下着を身に付けていたからだ。 見事なまでのプロポーションに、如何にもミスマッチだった。 それだけに漢にとって望んだ、ごく普通の主婦に思え、燃えた。 堕としてやろうという想いは否が応にも高まったが、如何せん緊張しすぎて勃起してくれない。
軽蔑を含んだ目で見られ、ローションも、唾もつけず、魅せてもくれず、手コキされた。
漢は義務で勃起させられ、横臥した春奈のアソコにあてがうと、何してるのという風に急かされた。 これまた義務で腰を降らされた。 やっとその気になった刹那、時間になったと中断され振り払われ、引き抜かれてしまった。
「春奈ぁ…やりたくて来てたんじゃないのか?……途中止めで……・ええっと…そのう…大丈夫か?」
「あんただってウチのアソコを見たかったし、入れたかったんでしょ?。 ならいいじゃない。 できたんだし。 そんなことに延長料金なんて払えないんじゃない?」
気づいたとき、漢の財布は春奈に握られており、料金はそこからきっちり払わされた。 折半か、それとも多少でも出してくれると思ったのに、この日はついぞ全料金は漢持ちとなった。
「はいっ、ちょっと減ったけど、この程度なら奥さんにバレないでしょ? いいからついてらっさい」
春奈は初めて既婚男性を自宅に呼び込んだ。 招かれたほうは、さっきの続きを始めてくれるのかと勇んでついていくが、中に入ってやらされたことは、買って来た100均をどこに並べたいか訊かれただけだった。
「ここに並べてあるの、ひょっとして……」
恐る恐る訊く既婚者に春奈は、あっけらかんとして浮気の証拠よと教えてくれた。 ひいふうみいと数えたが、一見しただけでかなりの数に上る。 モノの数だけ旦那以外のペニスを咥え込んだことになる。 あまりの数に嫉妬し勃起させた。 下手に歩くとそれらのものが転がる。 豊かな尻を魅せ付け、懸命のこれらの品を並べる春奈に近づき、漲ったペニスを突き付けると、もうまもなく学校が終わるからと、けんもほろろに追い出された。
タクシーで乗り付けたから、相当な距離だが、財布がからっけつだから歩くしかない。 とぼとぼと、歩けば歩くほど怒りと
欲情が蘇った。
「なあ、いいだろ? ちょっとぐらい」
「あらっ、珍しいわねえ。 あなたがヤリたがるなんて」
既婚者の妻は上機嫌で求めに応じた。 なんとしても躰の関係にと、狙っていた女にこうもあっさり脱がれ、ハメさせてもらえたのは良いが中途で止められ、おまけに浮気の証拠を握られ追い返されてはイライラが募る。 その吐き出す相手を一番簡単に転がってくれる妻に求めた。 ラブホ代を払わされ減った分、こうやってサービスすればロハだし、この漲りを突っ込んでやればタクシー代やラブホ代など簡単にお小遣いとして出してくれると踏んだ。
ところが、いざ交尾が始まり、ともに昇り詰め射出となったところで妻にも寸止めをくらわされた。
「あなたまさか、中に出そうと思ってたんじゃないわよね? 中に出して、子供でも出来たらどうすんのさ。 そんなに出したきゃ、いつものように風呂でヌイたらいいじゃん」
そっけなく言いうと、自分はサッサとトイレに、枕元にあった何か塊のようなものを手に持ち籠ってしまった。
結局妻からのお手当はなかった。 それどころか翌朝、何時まで経っても起きてくれない。 渋々布団をかぶって寝ている妻を揺すると
「ああ~…、もう時間なの? なんだか今日はダルイの……ごめんけど、お昼はコンビニのおにぎりで我慢して」
返事も訊かずに、また横になってしまった。 財布は、太るどころか益々瘦せた。
痩せただけではない。 彼の妻も、何かというと100均で間に合わす。 ひょっとすると妻もと、頭の片隅に良からぬ妄想が浮かんで消えた。
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