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落日の長者~美晴さん、夫に浮気され、失意の中 自分で自分で自分を慰め始める~ 知佳作

 この頃寛治さんの顔色が冴えません。 入谷村の収入源は農林業の他にこれといって一家の生活を支えてくれるような稼ぎの良い仕事は里と違って何もありません。 入谷村の山々で採れるキノコやタケノコなどはこの時代、里の人々は買ってまで食べてくれなかったからです。 寛治さんが一獲千金を狙って貸金業に手を出したのも農林業では食っていけないからでした。  その貸金業も高利であることが知られてしまうと入谷村どころか近隣の村からも借りる人がいなくなりました。 返す当てのないお百姓衆は飢えを凌ぐため娘を売りに出しましたが1957年4月1日売春法が成立すると処罰が怖く、たとえ妾奉公であっても避けられ女衒ですら一気に下火になっていったんです。  残すところは仕方なしに借金のカタに農地や山を取り上げるんですが、これも次第に若者が村を捨てるようになり売れなくなって逆に運営そのものが苦しくなっていったんです。 回収不能になったお金は山ほどありましたが自分でも自覚せねばならないような悪行でしたので諦めざるをえなくなったんです。  そんな中に舞い込んで来た夫婦交換で売春法の網をくぐるというのは確かにアイデアでした。 話しに乗ってくれた塚根大輔さんと希美さん夫婦はなるほど入谷村の連中同様スキモノ夫婦だったからです。
 これで借金回収の目途が立ったと喜んだのもつかの間、今度は肝心の質草になる筈の妻がものの見事に塚根大輔さんの棹に惚れ、抜き差しならなくなるなど散々で、以降夫の棹を見向きもしなくなるなど完全に寝取られたかに思え夫婦交換を新商売にというのは出だしから既に失敗だったからでした。  原釜 (はらがま) 家の存続問題に悩む寛治さん、ストレスがたまると手あたり次第に女を転がしましたが、そうでなくてもこれまで幾度となく入谷村内の人妻を転がしてきましたから村八分のような扱いを受け女どもが寄り付かなくなり、さりとて長年にわたって鍛え上げてきましたから溜まってしようがないんです。 その暴発しそうな棹を入れさせないと妻に言われ目が眩み - たかだか蜜壺に濁流を注ぐだけの話しですが - ついに美晴さんに三下り半を突きつけたんです。  「あ~ぁ、困っちゃった」 口ではちゃらけたことを言っていますが、その実とても深刻な事態に陥っていました。  日照時間が短い北欧などでは男女間の性を制限される、たったそれだけのことで鬱病に罹る人が急増します。 入谷村も山間地、冬になると閉ざされた村になります。 厳しい生活環境の中 平常心を保とうとすると締め込み、つまり快楽は必須なんです。 美晴さんも・・・実はここだけの話しですが・・・13歳の頃には既に仕込まれていました。 婚期を迎えた頃には締め込みの何たるかを躰が覚えているほどでした。 そして結婚し、子を生し益々男なしではいられないほどラビアは熟していったんです。 そしてナマ中が条件の夫婦交換です。  美晴さん、亭主から三下り半を突きつけられたことよりもっと深刻な事態になってました。 毎月のアレが来ないんです。 「晴世ちゃんに聞こうと思ったけど、まさかウチの亭主とのこと覗き見てたなんて言えないし・・・」  滝の谷 (たきんたん) の水神様の脇で足羽寛治さんに凌辱された上野 (かみ) の晴世さんも毎月のアレが来なくなって・・・この時は晴世さん、何処の誰と挿し込みをやらかしたなどと美晴さんには言わなかったものの相談に来られ灸を据えるつもりで自宅で出来る漢方処方を口から出まかせで言ってたんです。  「ウチのヒトに知られるわけにはいかないから太ったことにして夜は続けたわよ」 豪胆でならす正治さんでしたから何度も危ぶんだそうですが 「その分気持ちの良いフリして中に出させたわ」 お陰様で逆に夫婦関係が以前より良くなったそうなんです。  「よくやるわね~、それでご主人疑いもしなかったの?」 実際のところ正治さんがもし原釜 (はらがま) のと言い出せばもっと話しはこじれたかもしれないと思うと美晴さん、腋に冷や汗が滲みました。 美晴さん、実は夫の寛治さんより晴世さんのご主人である正治さんに好意を寄せていたからでしたが、どうやら本人は自覚なくとも周囲の人たちには気づかれていたようなんです。  晴世さんが立派だったのはこのことをご主人の正治さんにはついぞ告げず、それこそ滝の谷 (たきんたん) の水神様にすがって・・・つまり滝つぼに入って苦しみ抜いた末に自分で流したようなんです。  - ウチの人って正治さんみたく単純じゃないから・・・ - きっと今よりもっと疑って掛かる。 そうなったとき はっきりと他人棒より夫の方を取るとは言い切れない自分が既にその頃からいたんです。 噂ではよそ様の女を転がす時はそれはもう至れり尽くせりのクンニを施す癖に、こと女房となると面倒くさそうにササッと済ますんです。  寛治さん、伊達に女を転がし続けていたわけではありません。 正治さんと違い孕んだ女に棹を挿し込みでもすれその微熱でわかるほど場数を踏んでるんです。 そうした経緯をお互い口にしなかったことがこじれにこじれ今日のレスを招いてました。  「んっ、・・・・・んっ んっ んっ んっふん・・・」 結局美晴さん、納屋の二階で藁 (わら) に埋もれ潜み自分の指を使って慰めるしか方法はありませんでした。 ふたりも子を生した女が夫がある身で自慰行為 他人棒をつい今しがた受け入れ狂いまわったものですから棹を絶たれ普通でいられる筈もありません。 でも嫉妬と借財に苦しむ寛治さんはそれが理解できるほど心は広くなかったんです。 大輔さんや巌さん、英雄さんが挿し込んでくれた時の情景を思い出し寛治さんは怒り狂い、美晴さんは逆に陶酔し懸命に指を使いました。  「あっあああ・・・んっ んっ あっ あっ」 暇さえあればオトコのこと以外考えられなくなった躰をこの頃は持て余していました。 性が熟して分かったことと言えば思考が乱れ記憶力さえ曖昧になる・・・これに尽きるんです。 これが自分の亭主相手でなければ美晴さん、今の状況なら間違いなく他人棒にお願いするところでした。 ですがもし、大輔さんのアノ時の放出が成功し孕んでいたりすればそれはそれで大変なことになります。 この時代、女は庇護者がいなくなれば生きてゆけないからでした。  「うんふっ っつあうっ ふっふっふっ ふっあう・・・」 目を閉じて頭の中でその時に目の前に晒してくれた棹を想像し、懸命に指を使ってみました。 家庭を壊さないようにするにはもうこれ以外考えられなかったからです。  「あっつ は は は は あっ・・・ああああっ・・・」 太腿をV字に開いて腰を突き出しラビアを上向きにして指を使ってるんですが悲しいかな自分がこれほどまで狂わされるほど逝かされた棹には遠く及びません。 虚しさに手を止めてボンヤリしていた時でした。 どこからか女の人の声が聞こえたのは。 最初は娘の波留美さんかと思いましたが・・・  「・・・人を呼び出しといて、遅かったじゃない」 「そんなにギャーギャー怒るな」 話しの内容を聞いてそれが誰なのか直ぐにわかりました。 思考が卑猥なこと以外考えなかったからです。 そう、その声は主人に孕まされ相談を持ち掛けられた上野 (かみ) の晴世さんなんです。  美晴さん、家族にも誰にも見咎められないように自慰に耽る時は納屋の二階、冬に牛に食わせる藁を保存しておく場所に家族に見つからないよう梯子を掛けず攀じ登って行ってオナっていたのです。 その声はどうやら今美晴さんがいる納屋の階下から聞こえるようでした。 納屋は母屋側からも裏からも入れますが、どんなにきれいに片づけても裏は堆肥を出すために使っていますので汚物で汚れていて普通そこからは誰も出入りしません。 出入りするのは牛の世話をしている美晴さんだけなのです。  「ん~とに・・・ふつうオンナを呼び出すとき堆肥置き場から入れなんて・・・」 「晴世、儂の立場をわかってくれ。 世間体ってもんがあるだろう」 双方の言葉にはケンがありますがどうやらもう手を繋ぎ合ってでもいるような妖しげな雰囲気が伝わってくるんです。  上野 (かみ) から原釜 (はらがま) の納屋に抜けるには途中に小さな田んぼがあるにはあるんですが畦道はありません。 晴世さんのように家族に気付かれないように抜けてくるには山際の草陰に潜み高台から一気に堆肥置き場に飛び降りる必要があります。 晴世さん、そうしてまでも逢いに来たのは凌辱してくれた 孕まされた寛治さんの棹が忘れられないんでしょう。  「立場って・・・まさかまだ美晴に話してないなんてこと・・・」 相手が一枚上のようでした。 ご主人に孕まされたと聞いた美晴さんがどう出るか、晴世さんはそれが知りたく孕んだ折に相談に来ていたようなんです。  悔しいかな美晴さん、その時の声と前後の話しの内容で今の状況がわかりました。 どうやら夫は今晴世さんにぞっこんで自分を追い出しにかかってるみたいなんです。 晴世さん、だから彼の胤で孕ませられたことをこの私に告げて欲しいと彼に迫っているようでした。 埼松美代子さんをご主人の目の前で寝取ろうとしたことで世間の非難の目を一斉に受けていて、それで晴世さんを正式に寝取ることを躊躇っているようなんです。  晴世さんも晴世さんです。 孕んでしまい滝の谷 (たきんたん) に行って滝つぼに入り堕ろす程のことをやっておきながら今でもウチのヒトの棹が忘れられず正治さんを裏切りまでして忍び逢いに来てたんです。  「こんな時間で大丈夫なの? 見つかったりしたらや~よ」 自分で妾を希望したくせにちゃっかり良い子ぶって夫に接近し始めてるんです。 それもこれも孕むほどの締め込みをあの後も幾度か行い男と言うものを知り尽くしたから言える言葉でしょうが・・・ 「美晴の奴はおおかた上薬研 (かんやげん) の田んぼにでも出かけてるんじゃないか」 間延びした口調でこう説明する寛治さんに晴世さんの人を食ったような笑い声がかぶさり 「ホント! や~ねえ~ あの人たちまだ続いてるの」 この言葉を聞いたとき、出て行ってぶっ叩いてやりたくなったんですが・・・ 「ふん、ほっときゃいいさ。 それより・・・」 簡単な言葉で誤魔化されてたまるものかと踏ん張る晴世さんを寛治さん、全力で目的の方向に引っ張り込もうとしてベロチューを交わしてるようで晴世さんのくぐもった声がしばらくの間きこえました。 寛治さん余程飢えてたんでしょう、半ば強引に母屋に晴世さんを連れ込むような音が聞こえたんです。  ふたりの声が消えてしばらく美晴さん、音を立てないようにそ~っと二階から降りて母屋の自分たちの寝室の裏手の庭に向かいました。 原釜 (はらがま) 家は格式を重んじることから夫婦の寝室にも家人とは別個にトイレが付けてあったんです。 深夜、夫婦が仕込みを終え処理しようとするとき密かにトイレを使えるようにです。 寛治さん、そのトイレに入ったフリをして吊り下げ手洗い器の水を使い棹を洗って寝室に何食わぬ顔して戻ったんです。  この隙に美晴さんはコッソリ隣室の押し入れに忍び込み、息を殺して様子を窺いました。 「ちょっとの間だけ入らせていただきます」 そう言いおいては母屋に入ったはずの晴世さん、何故かずかずかと夫婦の寝室にまで足を運んで座敷に妻然として座ってるんです。  「今日はやけに色っぽいな」 何時の間に敷いたのか美晴さん用に別注であつらえた敷布団が、恐らくこれからふたりが執り行う締め込みのために敷かれていました。 その敷布団の脇で晴世さん、寛治さんにしなだれかかるようにしながらもう衣服を脱ぎ始めてるんです。 その様子を美晴さん、壁板の隙間から覗き見ました。  「あらっ、今日は珍しいわね。 ウチのこと褒めるなんて」 寛治さんが晴世さんの太股に手を這わせると晴世さん、逆らうこともせず履いてきたスカートの裾をめくりチラリと下着を魅せました。 ハイカラな下着を彼女、彼に脱がせてもらうだけのために履いて来てたんです。  ご主人は直ぐにその下着を自分の手で下にずらしました。 晴世さんの太股をまるで舐めるように掌を這わせ撫でまわしつつ太股の間に侵入させその指先をクレバスに鎮めました。 そうしておいて・・・  「儂はもうず~っとここんとここうなんだ」 ファスナーを下げ褌の隙間から晴世さんを乞うて止まない棹を取り出したんです。 晴世さんを想い妻の美晴さんにも拒否され長い間禁欲性活を送っていましたので溜まりにたまってギンギンに勃起してるんです。  「はあ~・・ふう~・・・」 晴世さん、ご主人と毎夜関係を持っていたとはいえ それは好きな殿方のマ〇じゃなかったんでしょう。  両手で包み込むようにして棹を一時愛しむと右手でお茶を摘まむような格好をし亀頭冠を摘まみ上げたんです。  大きな呼吸を繰り返しながら晴世さん、寛治さんの棹を、目をもの欲しそうに見比べるんです。 寛治さん、慌ててズボンと褌を脱ぎ捨てました。 そうして完全に露出させた皺袋も含め棹を晴世さんにゆだねたんです。  「ふはあぁ~・・・もっと魅せて・・・はあ~・・」 女囚が何年振りかで檻から出され恋焦がれた男根にありつけたと言った風情で晴世さん、棹を弄んでるんです。 晴世さん、目顔で寛治さんにベロチューを迫りますが寛治さん、余程急いていたのかそうはさせじと晴世さんの衣服の前を開け乳房を取り出し揉み始めました。  「あはあ~・・・こんなになってるの・・・あああ~ん」  正治さんの胤で生まれた子供たちは既に学校へ上がっていて、なのに寛治さんとの情事で孕んだ子は堕してまだ間がありません。 晴世さん、孕んで未だに乳が張る、その熟し切ったオンナの乳首の黒ずみが、まだ性具が蠢いてると見えて治まっていないんです。 それを寛治さんはまず嬲りました。 晴世さん、経産婦としての孕まされた棹に対する思慕はいまだ健在のようで寛治さん、晴世さんを早くその気にさせたいのか、それとも胎内を先に潤わせたいのか執拗にソコを嬲り始めたんです。    「素敵だ晴世」 「はあ・・・あああ、あなたは・・・どうなの? ウチはもうダメ・・・うふう~ん・・・す て き!・・・はあ~・・」 「今日はいいよね」 寛治さんが念を押すと 「あああ・・・もうどうにでもして頂戴」 そう言うと晴世さん、立ち上がってあれほど脱がせてもらうことを夢見た勝負下着を自ら脱ぎ始めました。  太股を閉じたままYラインを寛治さんに十分魅せつけておいて座り、棹を手に取ったんです。 寛治さん、大きなため息をつきながら晴世さんの太股を割りました。 オ〇ンコを目にすると狂ったように掌で押し包んだんです。  ふたりの吐息交じりの性具に対するご奉仕が始まりました。 「あっ・・・あああああ・・・寛治様ぁ・・・どうする?・・・あっはあ~・・・ん・・・ソコをどうするの?」 甘えた声で寛治さんの次の一手をおねだりしながらも晴世さん、握った棹を離そうとしないんです。  「こいつを入れたいのか」 「あっはあう・・・ええっ! 入れて!」 やっとお互い合意に辿り着けたことで安心できたのか長いベロチューを交わし本格的な性具への攻撃が始まりました。  美晴さん、ここに来て耐え切れなくなりまた再びアソコに指を這わせたんです。 晴世さん、指マンの興奮で腰がうねり始め寛治さん、切っ先が濡れて光り始めました。


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