したくてたまらない夜が来る 貸し出し
親子ほど年の違う嫁さんを貰うと早死にするとよく言われる
それだけ嫁さんに対し昼夜を問わず一生懸命尽くすということわざ
オーナーと桂子がまさにそんなカップルだった。
業界上層部が絡むゲーム機ならでは
オーナーは桂子に危害が及ばないよう懸命に調整に手を貸した。
それゆえトラブルがあった夜は桂子を業界に晒さないよう追い返した。
「わかってた、そんなこと」
桂子はオーナーにつっけんどんに言った
「そうか、悪かったな。埋め合わせはちゃんとする」
大の男が小娘に素直に謝ってくれ、桂子は返す言葉に窮し、背中に抱きついて泣き出してしまった。
こんな時間と言えばこんな時間、開店前の下ごしらえでてんてこ舞いの時間に、よりによって・・・。
が、そこは年配者 気持ちをすぐに切り替え 桂子をなだめつつ
桂子の歩調に合わせつつ、順当に支度に取り掛かってくれていた。
いよいよ開店の時間、桂子が表のドアを開けると
昨日までの雰囲気とは一変するような空気が漂っている風に、桂子には思えてならなかった。
建物の角々に誰かがいて、こちらをジーッと見ている風
いくら鈍くても、桂子にもそれが誰なのか分かったような気がしたが・・・。
一旦上納金が減ったり、滞ったりしたときの取り立ては厳しかった。
何かあったとき、業界はすぐに駆けつけ対処にあたる。そこまではいい が、
その直後から見張りが四六時中つく、それは客足にも影響する
客が恐れをなして来なくなる。
それでも上納金が減るなどということはない。
借金してでも納めなければ、厳しい取り立てに会う。
オーナーも必死に上客にツナギを取り、なんとか呼び寄せはしたが、いかんせん金はほとんど落とさなかった。
上納金の差額は借金として残った。
これまで、なぜ小さな扉の奥に同じようなゲーム機が並んでいるか桂子にはわからなかったし、
その場所に客の姿を見たこともなかったが、ここに来て そこに夕刻から客が入った。
それも、見も知らぬ客ばかり入った。
喫茶の注文など一切取らないで、ひたすらゲームに熱中する連中
後で知ったことだが、表とはレートの違う賭博が行われていた。
ゲームが引けるのは明け方近く、オーナーは軽い仮眠をとって昼の開店に備える日々が続いた。
それでも稼ぎはトントンだった。苦境に立たされた。
常人ならここでサラ金に手を出すが、業界人とわかると貸す業者はいない。
ある日、疲れ果て 昼寝のつもりで・・・と思うが オーナーは珍しく部屋に入って横になった。
桂子も心配でオーナーの脇に付き添って面倒を見ていた。
その時に、確かに鍵を掛けたはずのくぐり戸が開き、男が一人入ってきた。
オーナーは横になっていた畳の上から飛び起き、ソファーのある場所に下がった。
何が起こったのか、一瞬桂子にはわからなかった。
おずおずと、部屋を出て行こうとした桂子の手首が、その男に摑まり強引に引き戻された。
そうしておいて、桂子を布団に投げ出し、男が覆いかぶさってきた。
オーナーに助けを求めたが、下を向いているだけで来てはくれなかった。
それでわかった。
桂子は借金のかたに売られていた。
この世界で言う貸し出しだとわかった。
その気になってのしかかる男の力にかなうはずもないと、桂子は言われるままに先に服を全て脱いだ。
恐怖で怯えている女に愛液など出るはずもなく、男は指に唾をつけ桂子の膣口を荒々しく濡らすと無理やり挿入した。
それを、激しく結合され、躍動する牡と牝の痴態を食い入るように見つめるオーナーの目が嫉妬で充血して・・
いつかどこかで見た、映画にでも登場するようなシーンが実際に自分の身体を使って行われている。
長い長い時間、桂子は甚振り続けられたように感じたが、終わって男が離れて掛け時計を見ると
ほんの30分ほどの出来事だったのだとわかった。無視をしたように思えても桂子の中では勝手に女が蠢いてはいた。
だが、表面上何も反応しない桂子に、途中で萎え 降りてしまった男は吐き捨てるようにオーナーに毒づき去っていった。
桂子は乱れてしまった布団も、膣の中から激しい交合で漏れ出て汚れたシーツも片付けようともせず
自分の服をもってくぐり戸を抜け、店側からトイレに飛び込んで、そこで服を着て、そのまま帰った。
幸いにも、中に出された様子はなかったことが不幸中の幸いだったが無理強いされたため膣は鈍痛がした。
桂子は、怯えと屈辱に玄関に鍵を掛け音も立てずに潜んでいた翌日の昼前に、業界からの電話で店に呼び出された。
逃げるわけにはいかなかった。呼び出されて開口一番、こちらの要求通り客をとれと言われた。
それもまた、オーナーの観ている前で客と寝るように言われた。
夜は違法賭博場、昼間は女をひさぐ宿と変わった。
そんなことが何日も続いた。
昼間の店にゲームをしに来る客はいなくなり、ゲーム機も子供のおもちゃのようなものに入れ替わって、無人だった。
夜の賭場だけが開いていたようだった。
桂子の精神はズタズタだったが、不思議と始まってしまうと慣れもあり身体は反応し始めた。
昼休みのひと時(表面上は開いているように見せかけ)、桂子を抱く客は最初に比べ要求はどんどんエスカレートした。
オーナーに近寄って観てろと言い、枕元から愛撫をしろとまで言って桂子を嬲らせ
オーナーが負け犬になる様子を見て逆にいきり立ち、桂子が完全に逝くまで責めるようになっていった。
現前に晒されたオーナーのソレは体内に埋まってしまったかと思えるほどに萎え、男らしさは失われていた。
桂子の中に、もうオーナーは大好きな男でも憧れた男でもなくなるのがわかった。
諦めた途端、獣になれ、のしかかる男と快楽を かつての恋しい男の前で裏切る歓びを貪るようになっていった。
こうなって初めて、桂子は貸し出される意味を、その喜悦・快楽を身体の芯から知ったし
女の内部が男を嬲る動きまでできるように変わっていくようにも感じた。
堪えがたい仕打ちを受けたことで、やっと女が開花したようだった。
そうしたある日、いつもの時間に出勤してみたが、店の扉は開け放たれたまま
中は無人になっていて、賭博機も壊され店内も破壊されていた。
数日後、風の便りにオーナーはなきものにされたと伝え聞いた。
あっけない幕切れだった。
後日談:見張っていたのは業界・官憲の双方で、女の売り買い・裏賭博・・・
先にそれに感ずいた業界が手を打ったことがわかった。
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