淫靡な疼き 快感と屈辱は紙一重
センサーを持っているような篠田の指が、後ろのやわやわとした巾着をこってりと揉みほぐしていた。
「くっ・・・いや・・・そこはいや・・・んんんっ」
おかしくなる。
自分でいられなくなるような危うい感覚になっていく。
昨夜、ここを篠田の口で愛された。
生まれて初めて触れられる場所だった。
屈辱やおぞましさに逃げたかったが、やがて放心状態となった。
「後ろもいじっているとしっとりしてくる。 どうだ、感じすぎて気をやりそうか?」
篠田はいつも何事もなかったかのようにゆったりしている。
加奈が焦っているときも、まるで違う空間に身を置いているように落ち着き払っている。
「感じすぎるんだろう? 何か言ったらどうだ」
指は今にもすぼまりに沈みそうだ。
「しないで・・・お願い・・・そこはいや」
「気持ちがいいのに、いやとはどういうことだ? 他の男にここをいじられたことはなかったんだったな。 それとも、本当は散々いじられていて、ここでするときは浣腸を済ませていて、きれいにしてからの方が気持ちいいのがわかってるから気になるのか?」
「いやあ!」
あまりの羞恥に加奈は全身で抗い、逃げようとした。
「動くな!」
今までにない口調で一喝され、加奈は凍りついた。
「関係を続けたいなら逃げるな。 気持ち良くないというなら放してやってもいいが、ずいぶんと感じてるようじゃないか。 だったら、とことん気持ち良くなってみろ。 快感と屈辱は紙一重。 それが理解できないほど幼くはあるまい」
快感と屈辱は紙一重・・・。
言われる通りだ。
けれど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
消えてしまいたくなる。
「わかったらおとなしくしろ。 加奈の恥ずかしがる姿を見るのが、私にとっては快感だ。 お互いに楽しめるんだから、ベストじゃないか。 また逃げるのか? 返事できないのか? 逃げないな!!」
加奈は頷くしかなかった。
「よし、それでいい」
しばらくすぼまりをいじりまわされ、力が抜けて倒れそうになった。
後ろを弄られると、朦朧としてくる。
アヌスから指が離れた時、加奈はほっとした。
だが、篠田はひとつになったまま、今度は洗い場の鏡の扉を開いた。
裏に収納棚があり、いかがわしい形の玩具や浣腸器、何に使うのかわからないような器具が並んでいた。
見ただけで顔が火照った。
加奈は顔をそむけた。
「玩具は寝室だけでなく、ここにもあるんだ。 どれがいい? お望みのものがあるなら使ってやる」
加奈は喘ぎながら首を横に振った。
既にひとつになっている。
淫具はいらない。
昨夜、久爾子に肉茎の形をしたものを使われたのが初めての体験だった。
玩具に興味がないと言えば嘘になる。
けれど、今は篠田のモノで十分だ。
「気に入ったものはないのか? 今まで、こんなものを使った男はいなかったんだったな。 加奈が体験していないことを教えてやれると思うと燃える。 久爾子と乳繰り合ったときはペニスの代わりのバイブだったんだな。 せっかくだから別のモノにしよう」
篠田が手にしたのは、親指ほどの太さのピンク色のシリコン棒で、先端は丸くなっているが、肉茎の形はしていない。
「後ろをいじられたのが初めてなら、前と後ろに同時に入れられたことはないということになるな。 案んでも体験してみろ、やめられなくなるぞ」
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