淫靡な疼き すぼまり
加奈の心臓が、ドクッと激しい音を立てた。
「離れるなよ」
いやっ、と言った瞬間、左手でグイと腰を引き寄せられた。
ひとつに結合したまま、篠田は右手に握った玩具の先を後ろのすぼまりの中心に押し付けた。
「しないで・・・」
声が掠れ、胸が喘いだ。
「十分に揉んでやったんだ。 柔らかくなってるし湿りもある。 力さえ抜けば、こんな細いものぐらい入るはずだ」
「だめ・・・」
「そのうち、私のものを後ろで咥えてもらう。 こんなもので怖じ気ずいてどうする」
加奈はそそけだった。
篠田の肉茎を後ろで受け入れられるはずがない。
たった今、篠田が後ろに沈めようとしているものさえ、加奈は無理としか思えなかった。
「大きく息を吐け」
荒い息を吐いている加奈に、篠田は命令口調で言った。
躰の中心を貫かれ、逃げられない加奈は、言われたとおりに息を吐いた。
同時に異物がすぼまりを通過し、排泄器官へと押し入った。
「くっ!」
加奈の総身が硬直した。
「ふふ、息を吐けば躰が弛緩する。 そのときに後ろに押し込むのは常識だ」
そんなことを知らずに、言われるままに息を吐いた加奈は、前だけでなく後ろも貫かれてしまい、腰をくねらせることもできなくなった。
動けば怪我をしそうだ。
気色悪い。
そして、屈辱的だ。
顔を上げれば篠田の顔がある。
加奈はじっとりと汗ばんだ。
「薄い皮一枚隔てたところにあるアナル用の玩具が、前に入っているムスコと触れ合って、実にいい感触だ」
「んんっ・・・やめて」
「もっとしてほしいんだろう?」
篠田が後ろの玩具を動かした。
「い、いやっ・・・しないで!」
加奈はようやく言葉を押し出した。
「凄い力で食い締めてるぞ。 玩具を動かそうにも、入りもしなければ抜けもしない」
唇をゆるめた篠田は、面白がって後ろの玩具を出し入れするように動かした。
だが、篠田が言うように玩具は沈みもせず抜けもせず、後ろのすぼまりがわずかに山を作ったり窪んだりするだけだ。
「んん・・・いや」
加奈は篠田の背中に回している手に力を入れた。
脂汗が滲んだ。
「爪を立てるなよ。 力を抜いてリラックスしないと気持ち良くならないぞ。 ということは、力を抜けば気持ち良くなるってことだ」
「いや・・・嫌い・・・後ろはいや」
頭がおかしくなりそうだ。
「いやと言っても抜けないからのはどうしようもない。 抜いて欲しくないんだろう?」
「出して・・・あう!」
異物を引き抜かれた途端、また全身に力が入った。
「出そうとしても、やっぱり抜けない。 このままがいいってことだろう?」
「いや」
「だったら、また息を吐いてリラックスしろ。 でないと抜けない」
加奈はやっとのことで息を吐いた。
「ヒッ!」
異物は抜けるどころか、更に深く入り込んだ。
加奈の総身から、新たな汗が噴き出した。
「抜くはずが、間違って押し込んでしまった」
篠田はククッと笑った。
故意に異物を沈められたと分かり、加奈は泣きそうな顔をした。
「後ろも感じるだろう?」
一層深く入り込んだアナル棒が、押されたり引かれたり、ぐるりと回されたりした。
すぼまりがキュッと閉じている以上、アナル棒は食い締められた状態のまま滑りはしないものの、周囲の粘膜が動き、加奈は妖しい刺激に声を上げて喘いだ。
花壺に沈んでいる篠田の肉茎もヒクついていた。
激しい動きはしないものの、前後からの刺激は強烈過ぎる。
前も後ろもジンジンする。
悦楽の海に沈んで、二度と浮き上がれない気がする。
「おかしくなる・・・そんな・・・そんなにしないで」
躰を支えるために篠田の巻き付けていた腕が、だらりと落ちてしまいそうだ。
「いつムスコを後ろに入れられるようになるだろうなぁ」
やがてすぼまりの緊張が解け、玩具が自由に滑るようになった。
「んんん・・・いや・・・はああああ・・・ああう・・・」
どうにでもして・・・。
また加奈は朦朧とした。
篠田が後ろの異物を抜いた。
「後ろを責めると壺の中がヒクついて、じっとしていても逝きそうになる。 そろそろラストだ。 倒れないようにバーを握れ。 尻は突き出せ」
今まで腰を動かさなかった篠田が屹立を抜いた。
それから、加奈を後ろ向きにして洗い場のステンレスバーを握らせた。
加奈の背後から篠田が女壺を力強く貫いた。
「あう!」
向き合っていた時より深々と突き挿された衝撃に、加奈の口から悲鳴と喘ぎの混じった声が飛び散った。
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