知佳の美貌録「工事の花形 先破」
トンネル掘削機(シールドマシーン)はそれこそNC旋盤のように必要情報を入力してさえやればトンネルの先端(切羽)を自動で掘ってくれ、その岩石や土砂を胴体内に飲み込み、後方へと排出してくれる一方で、掘り進め出来た空洞に自動的に防護壁を設けてくれる画期的な機械だ。
レール上を機関車のように進むこの機械のエンジン排気は巨大なダクトを使い集塵機によって外に排出され、また燃料消費によって酸欠にならないよう常に新鮮な空気を送り込む巨大な送風機が負けず劣らずのダクトで坑内の隅々まで新鮮な、適度な温度と湿度を保った空気を送り届けてくれる。
だから坑内は地面や壁を除いては、さながらオフィスで働くかの如く環境が整えられていた。
こう書くと良いところばかりに思えるこのマシーンには当時はまだ不安定要素がぬぐえないでいた。
テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト
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