浴衣の合わせを大きく広げ、もう一度乳房を愛撫しました。
惠のうなじ、肩先、
鎖骨、そして
乳房の谷間を私の唇が這い回ります。
「あぁぁぁ……」
惠は切ない声を奏で私の肩に手を廻してきました。
「あぁぁ~、裕太はん……」
「惠……君のこと、好きになってもいいかい……?」
「あぁん、裕太はん、ごっつぅ嬉しいこといわはるぅ~。うちのこと、今晩だけでええよって好きになっておくないなぁ……」
「ずっと好きになるかも知れないよ」
「今晩だけでよろしおすんやぁ……」
「なぜ?ずっと好きになったらダメなの?」
「そやかて、うち人妻やさかい、裕太はんを苦しめるだけどすがなぁ……」
今日出会ったばかりの私にそこまで気遣うとは……
惠という女性はとても心優しく思慮深い人だと感じました。
「でもね、人間の感情ってそんなに都合よくコントロールできるものじゃないよ」
「……」
大人げなくついむきになって熱く語ってしまった私に、惠は口を閉ざしてしまいました。
少し気まずい空気を感じとった私は余計なお喋りを控え、愛を注ぐことだけに専念しました。
あることが原因で惠の心にぽっかりと
空洞ができてしまい、彼女は途方にくれ、その
空洞を埋める術を探していたのかも知れません。
そんな彼女の前に偶然私が現れて……。
ふたりの出会いは運命のいたずらだったのかも知れません。
たとえ一夜だけであっても惠を旧知の恋人のように愛し慈しもうと思いました。
私の指は無意識のうちに惠の浴衣の紐に掛かっていました。
紐を解こうとした時、惠は私の手の甲に軽く触れました。
微かな彼女のためらいがそうさせたのかも知れません。
でも、惠は紐を解かれることを拒んだりはせず、成り行きに身を任せました。
帯紐を解き終えた私は、「さあ、これから」と惠の肌に触れた瞬間、意外な事実に思わず驚嘆の声を上げそうになりました。
驚いたことに惠は
ショーツを
穿いていなかったのです。
(なんと大胆な……。正しい和装は
下穿きを着けないものと聞いたことはあるが、もしかして昼間の
和服姿の時もずっと着けていなかったということだろうか?)
ショーツを脱がす楽しみこそなかったものの、惠の今宵にかける意気込みのようなものを感じとりました。
惠の身体を抱き寄せると女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐり、くらっと軽いめまいがしました。
着物の上からだとかなり華奢な印象がありましたが、脱がせてみると決して痩せすぎと言うことはありませんでした。
私は惠の腰に手を回しもう一度唇を重ね、ゆっくりと彼女の下腹部に指を伸ばしました。
指は小高い丘に差しかかり、柔らかな茂みが指に触れました。
そのとき惠がかすかに震えているのが分かりました。
しばらく繁みを旋回させたあと、さらに下方へと向かいました。
小高い丘とは全く違う柔らかい感触が指に伝わってきました。
指は
窪みへと滑り込みました。
(グチュ……)
「あぁっ……」
窪みはすでに
豊かな潤いを見せていました。
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