シチリアの熱い風 第5話“街角のカフェ” Shyrock作
元々帰る時期など考えていなかったものの、経済的な問題もある。 帰国することも考えなければならない。 いっそ、イタリアで就職するのも方法だ。 看護師の資格を持っているのだから、仕事には困らないはずだ。 そんなことも考えながら、ついジョルジョとの蜜月のような日々の快楽にイヴは溺れてしまっていた。 ジョルジョとは毎日のように会う。 そして毎日のようにセックスをする。 「イヴ、コンニチワ!」 「ジョルジョ、ボン・ジョルノ!」 「うふふ」 「ドウシテ笑ウノ?」 「だって、二人の挨拶、全く逆じゃない~」 「ハッハッハ~!本当ダ。ネエ、ボク、日本語ウマクナッタダロウ?」 「ええ、すごい上達よ~。大したものだわ」 「イツモイヴニ、ベッドデオシエテモラッテルカラダヨ」 「そんなこと大きな声で言わないでよ~。恥ずかしいじゃないの~」 街角のカフェで待合わせをした二人は、早速会話に花が咲く。 言葉が通じにくければ分かり合えないと思っていた。 でも違う。 肌と肌を重ね合うだけで、心は通じ合う。 それって錯覚? いいえ、そんなことはないはず。 だって、ジョルジョのこと、間違いなく恋してる。 でもいつまでこうしていられるのかしら。
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テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト