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隠居 (えんきょ) 家の嫁 敏江さんの恋 知佳作

 時さんが囚われてからと言うもの敏江さんは隠居 (えんきょ) 家の家計どころか何もかもひとりで担っておられ気を病みかけておられました。 田んぼの耕うんだけは時さんの歳の離れた弟の進さんが曲がりなりにも担ってくれてましたが事田植えとなると年老いた亀次郎さん相手に孤軍奮闘せねばならなかったからです。

 敏江さんには3人のお子さんがおられましたが、上薬研 (かんやげん) の金兵衛さんような育て方をしてこなかったため口答えはするものの家事を手伝うなど論外だったのです。 唯一手伝ってくれることがあるとすればそれは牛飼いでした。 でもそれだって敏江さんが朝早くから田の草刈りをして持ち帰って牛の餌用の草も下草も置いてくれるから出来るのでした。

 今回はたまたま御用になり出るに出れないからひとりで家のこと全てを切り盛りしてますが、実は馬喰をやってる時であっても時さんはほとんど家に寄り付かなかったのです。

 そのくせ自分がどちらかと言うと魚より肉系が好きなものだから四六時中どこやらから肉を届けてくるんです。 おまけに子牛を飼わされるものだから授乳用の親牛も飼わなくちゃならず余った乳を敏子さん、自分で処理しなければならなかったんです。 それはそれは肥えました。


 彼女が嫁いで来た時代の女は粗食に耐えそれに見合わぬほどの重労働を課せられていました。 従って栄養と休息が足りず痩せ細っているのが普通でしたが敏江さんに至っては現代女性と同じようなカロリーを摂っていましたので生まれや育ちが戦中戦後なのに至ってふくよかだったんです。

 その体力と言おうか精力は中 (なか) の史帆さんや大下 (おおしも) の春子さんと言った一世代違う年代の女性でさえ時さんとの締め込みは難渋するというのに敏江さんはそれをごく普通にこなしていたんです。 如何にこういった食事を摂り農業に従事すると力強くなるか。 その有り余る力が収穫祭などに出たりして本人も実のところ困惑していたんですが・・・

 話しは変わりますが

 隠居 (えんきょ) 家のご先祖様が何故に今の場所に家を建てたのか、それがまずもって不明でした。 何故なら入谷村のその他の家々はほぼ全て入谷川の右岸に建っています。 朝陽は最初に右岸を照らすからです。 鬱にならないよう心安く暮らすのは太陽はとても大切です。 隠居 (えんきょ) だけが何故だか山間の日当たりが悪い左岸に建ててあるんです。

 それにどれほどの差があるかと言うと、入谷村は入谷川を境に軟弱な真砂の地と岩盤の地に別れます。 確かに上馬見川より上流は左岸でも真砂地帯なんですが上馬見川より川下となると途端に岩盤となるんです。

 軟弱な地は確かに飲料水の確保は難しいのですが土地が肥え農業がしやすく陽当たりが良いものだから乾いているんです。 それに比べ岩盤地帯は四六時中降り注いだ水が滲みだし飲料水確保は簡単なものの家の土台下は常に湿気っているんです。

 隠居 (えんきょ) 家に至っては風呂の焚口など岩盤を伝って中に染み出して溜まった水を掻い出してから下に燃えやすい木を敷き詰め、やっとなんとか焚ける状態になるんです。 もちろん燃料となる木は燃え始めて久しく地面から湿気を取ったのちまず焚口を、次いで風呂釜を通常に温めるのであって普通の倍近く薪が必要となります。

 それにも増して牛舎なんですが、床に水が滲みだしてくるのもだからよそ様の家以上にクマザサを沢山敷き詰め、その上に干し草や藁をふんだんに敷き詰めてやらないと朝になれば牛の躰が水で濡れてしまうほどだったんです。

 敏江さんはだから暇を見つけては山と自宅との間の水路の掃除を欠かさず行わなければならなかったんです。 牛の出す堆肥だって普通の家の倍以上敷き直して汚れたものは運び出し処理せねばなりませんでした。

 そうやって培ってきた疲れならぬ体力と精力が時に暴走しました。 露出癖と不倫です。

 敏江さんが嫁いで来た時代でこそ入谷川の両岸は入谷部落の土地になってますが、かつては蝦夷開拓使のように下馬見川と入谷川が混じるこのあたりの土地は下薬研 (しもやげん) の縄張りでした。 野山で薬草を採取して売る特殊な人たちが暮らす部落で入谷集落とは別の郡に所属していたんです。 それを入谷川に沿って開墾していった折に前田 (まえだ) 家が境界線が有耶無耶であることを良い事に搾取し登記してしまったんです。 江戸の昔から続く切り図と新政府が設立され新たな役人が押しかけ切り図を作成したものとでは効力が違います。

 ですので頻繁に、特に入谷村に属する下組 (しもぐん) と比葡の里に属する下薬研 (しもやげん) は土地を巡って諍いを起しました。

 竹〇問題じゃありませんが占有権を主張するため下薬研 (しもやげん) はこの土地 (入谷川右岸) に自分たちが売りに出すための炭やなんやかやを置く小屋を、あまり必要も無いのに敢えて建て自分たちの土地であることを主張しました。

 下薬研 (しもやげん) に向かうための橋を架ける工事の際の現場小屋をそのまま流用したんです。

 これには下組 (しもぐん) の前田 (まえだ) も流石に異論を唱えることが出来なくなったのです。 なぜならそこは元々大雨が降るたびに地形が大きく変わり明確な所有権が存在しなかった河川敷で、護岸のための石垣を築き強固な平地にしたのは下薬研 (しもやげん) の住民だったからです。 頭脳で言えば入谷村のそれに比べ下薬研 (しもやげん) は一枚も二枚も上だったのです。

 いつの間にか土地は前田 (まえだ) 家のものでありながら小屋は治外法権となっていったのです。

 しかしこれはあくまでも入谷部落の男どもと下薬研 (しもやげん) の問題で牛馬の如く働かされるだけの女子供には何ら関係なかったのです。

 件の小屋は入谷川と下馬見川の交わったところの入谷川の右岸にあり、しかし対岸には先細りのような形はしていますが大きさから言えばネズミの額ほどの広さしかない隠居 (えんきょ) の田んぼがありました。 その田んぼは隠居 (えんきょ) に一番近いこともあり敏江さんは時さんと亀次郎さんに言いつけられて頻繁にここで草刈りをしてました。 草刈りをさせる理由はもちろん所有権を主張するためです。

 入谷村では敏江さんのような精力に富み豊満な女性を転がすような豪傑な男はいませんでしたが下薬研 (しもやげん) の加納莞爾さんは別でした。 豊満な女は何故か某将軍のような質実剛健の男に好まれるようなんです。

 しかし場所柄下薬研 (しもやげん) の方々は滅多に入谷部落の方には争いを嫌い出向くことはありませんでした。

 何かの拍子に争うようなことになると人数から言っても下薬研 (しもやげん) が負けるからです。 ですが男と女と言うものは時には耐えがたい欲望に駆られる時があります。

 ふぐりがおごって敵わなくなると加納莞爾さんはこの場所に立ち数の上では断然勝っている入谷村の女を漁ろうとしました。 幸いなことにこういった現象は男ばかりでなく女にも時として湧きおこります。

 何時かは寝転がそうとチャンスを窺っていたところ、なんと敏江さんの方から近づいて来たんです。 敏江さんのようなタイプを敢えて好むような人物ですので速戦体制はとうに整っていました。

 薬研というだけあって医食同源、マ〇への滋養強壮は怠らない人たちだったのです。

 考えてもごらんなさい、隠居 (えんきょ) の田んぼは近いとは言っても小屋の対岸に相当な篠竹 (しのだけ) の藪が (わざとなんですが) あり双方とも簡単には通り抜け出来ないんです。 それを興奮し切った敏江さんは莞爾さんを見つけ苦も無く掻き分けて小屋に近づいてきてくれたんです。

 莞爾さんは小屋の前で待ち受けていてズボンのファスナーを開け敏江さんが欲しかろうモノを引っ張り出して魅せ付け擦り寄って来たところで握らせました。

 「敏江さん、ええ躰しとるのう。 ちょっと触らせてくれんかのう」

「いい加減にしてよ! こんなとこで・・・ みんなから丸見えじゃない」

男が欲しくて堪らないものの飢えてると思われたくなくこう言い返しました。

「ちょっとだけでいいんだがのう、儂はお前さんに惚れとって挿し込みたくて堪らんのじゃ」

言い争ってる間にも敏江さんは握らされたモノがギュンギュンと反り返るものだから愛おしくて手放せず莞爾さんのソレを扱き上げていたんです。 辛抱堪らなくなった莞爾さんはとうとう敏江さんの胸を開け乳を揉みしだき始めました。

 「なあ、頼むわ。 ちょっとだけアソコを魅せてくれんな」

「ダメダメ・・・ 人に見られるよって・・・」

時間と共に拒絶心がなにやら揺らいでき始めていたんですが言葉は突っぱねを繰り返すんです。

 ですがここまで来ると頭脳の勝負です。 反り返りを握って放さなかったものですから次第に敏江さんは莞爾さんによって小屋の中へと押されていきました。 さしたる抵抗も見せず小屋の中に押し込められたんです。

 なにせ敏江さん、時さんからここしばらくお情けを頂いていなかったものですからご無沙汰で疼いて困ってたんです。 莞爾さんも愚息は必要以上に鍛え上げており、こうまでしつこく扱かれては有能な頭脳にも狂いが出ます。

 莞爾さんはたまらず四の五の御託を並べられる前に治外法権の小屋に引っ張り込んだんです。

「なあ、ちょっとぐらいええやろ」

莞爾さんは半ば強引にベロチューを求めました。 敏江さん、その前に得意の露出して反り返りの反応を見たかったんですが取り敢えずこれに応じました。 その間にも莞爾さんさんは敏江さんの尻をモンペ越しにまさぐります。 敏江さんはこれを嫌い乳にしてと懇願します。

 はるけき昔から子育てに入ると我が子に乳を含ませようとし人前で乳を晒すのが普通でした。 漢どもはマ〇はいきり勃ちますが表立って締め込みに誘うわけにもいきません。 人妻も何時しかそんなものだと思うようになっていきました。 だから乳を吸われるのを見られても敏江さんほどの女になると恥と感じなかったんです。 漢どもにとって、たとえそれが他人の妻であっても乳を吸ってヤルのは乳腺炎予防のため許される行為だったからです。

 恥とは感じなかったもののしつこく舐めたり吸ったりされているうちに何故この人は欲しい癖にその女に向かって露出を強要しないのかと苛立ちを覚えました。

「子を産んだのは随分前のことだよ~、乳が出るなずなかろうにしつこいねえ~あんたって人は」

その眼には怒りがこもってました。

 機先を制しられた莞爾さんは恥もかき捨てと急いで衣服を脱ぎ捨てました。 敏江さんが扱き上げてくれた棹が怒りの矛先を敏江さんの眼に向かってそそり勃っているのです。

 敏江さんは威圧され遅ればせながら自分で脱ぎ始めました。 莞爾さんが先に棹を晒してくれてましたので対抗心が芽生え敏江さんも地面に炭俵を敷きそこに座り大きくV字に足を開きアソコを晒しました。

 「莞爾さん、これが欲しかったんでしょ? ウチのヒトには黙っててあげるから舐めて」

「敏江さん」

いうが早いか莞爾さん、敏江さんの前に跪き顔を埋め舐め始めました。 顔面を興奮で怒色色に染め乳房を揉みしだきつつ舐め始めました。

 あれほど気丈に笑って辛い仕事もこなしてきた敏江さんがついに泣き出しこう言いました。

「莞爾さん、炭俵の上で良かったら横になって。 ウチが咥えてあげる」

この時代、水商売の女でなければ棹を咥えるなどということはやりません。

「ほんとか!? 敏江さん」

 莞爾さんが敏江さんに代わって炭俵の上で横になると股間に割入った敏江さんは喜色満面跪づき肉胴を右手で握り締め左手は太股の上に置いて切っ先からすっぽりと咥え込みました。

 そうしておいて右手で肉胴を懸命に扱きながら口腔内で舌も動員し棹を嬲るんです。 その間にも発情してしまったアソコが疼くのか粘膜まで覗いているであろう繁み辺りを炭俵に向かって腰を振りながら擦り付けるんです。

 莞爾さんの棹はこれを見て完全に自制心を失いました。 敏江さんの上半身に僅かに残っていた着衣を引き剥がすと上半身を棹を咥えさせながらまさぐりました。

 「あああ~・・・たまらん。 敏江さん、お互い同時に舐め合おうや」

莞爾さんは完全に横臥の体勢に入ると敏江さんに命じて顔を跨がせました。 目の前に晒してくれたアソコを懸命に舐め上げ敏江さんを締め込みに誘いました。

 敏江さんは流石に時さんの妻らしく莞爾さんの棹をアソコを嬲られながらも咥えたまま放さず昇天に導いていました。 ふくよかな乳房を莞爾さんの胸にピタピタと打ち付け興奮から腹部を波打たせ欲情へと突っ走ったのです。

 この体勢で根を上げたのは莞爾さんの方が先でした。

「敏江さん、代わって横になってくれんか」

何もかも悟った敏江さんは急いで横になると莞爾さんのために大きく開脚しました。 莞爾さんはしゃぶってもらい限界点が近づいた棹を敏江さんのアソコと娶わせました。 

 初めての印象を大切にし、今後も頻繁にお願いしたく丁寧に切っ先でクレバスをなぞりました。 敏江さんが根負けし泣き叫ぶまで丁寧に敏江さんのシルを棹全体にまぶすついでに嬲りました。

 締め込みは屈曲の座位で始まりました。 敏江さんは歓喜の喜びを口にし興奮のあまりのけぞり、莞爾さんは敏江さんの全てを味わうべく全身を撫でまわし腰を振りました。

 

 しかし閑散とした川辺の、聞こえるものと言えば川のせせらぎ程度の小屋での締め込みとはいえそこは入谷道に面しており道を誰が通るかしれません。 

「敏子さん、声が外に洩れとる」

言わいでも良い事を口にしつつ、が、そういう莞爾さんこそ敏江さんの躰の温もりが欲しく全身を締め上げました。 敏江さんも莞爾さんの全てが欲しく自分を狂わせてる肉胴を恋しさのあまり膣奥で締め込みました。

 全身を震わせ莞爾さんが敏江さんの腹部に向け放った後も決して離れまいと互いを抱き合い求め合いました。

「時さんはあれからどうなったか知らせはあるんか」

「ほんと、どうなってるんだか。 馬喰の時とちっとも・・・」

何日も何日もほっとかれ、たまに帰って来たと思ったら金カネ・・・敏子さんもホトホト疲れ果てたところにこの優しい仕打ちです。

 「儂は長い間敏江さんのことばかり思ってコスッとった」

「調子のいいこと言ってぇ~ 奥さんはどうしたの」

下薬研 (しもやげん) という戸数わずか3戸の小さな集落でありながら加納莞爾さんの采配はきめ細やかで入谷村に比べ何故か比較的裕福なんです。

 「また勃ってきた」

敏江さんの献身的な手コキで莞爾さんのアソコが雄々しくなってきたのを敏江さんに殊の外喜ばれ思わず引き寄せ唇を求める莞爾さん。 全力を使い果たし横臥する莞爾さんの棹を跨ぎ敏江さん、心行くまで奥底を使って温かみや硬さを感じました。

 小屋の両側に炭俵を積み上げれば中央は人がやっと通れる程度しか空かない小さな空間で長い間交流を絶っていた入谷村と下薬研 (しもやげん) の人間が今心通わせることが出来たのです。

 加納莞爾さんは妻の美澪さんのこともあり入谷部落の漢衆との確執もあって倉庫から出てきませんでしたが、お情けをたっぷりと胎内に受け摂った敏江さんは滅多に通らない入谷村の街道を我が家に向かって晴れやかな表情で帰って行きました。






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