冨美の復讐 不倫にまつわるそれぞれの想い
陽と言えば貞子と紗江子親子が共に戦い勝ち得た土工の少年との生活で、親子が懸命に少年を庇えば少年は少年で一生懸命になって親子に尽くしている。
母の貞子が心の潤いをなくさないよう、紗江子のいない昼間に貞子のために心や身体を調べ手入れを怠らない。
とても少年とは思えない我慢と体力で人妻を何度も逝かせ虜にしていた。
母の貞子が落ち着きを取り戻すと、次には紗江子に向かって真心を込めて割入った。
母の貞子も、そして娘の紗江子も生活や身体・心に潤いをもたらしてくれているのが同じ男性だと心得ている。
少年を頼もしげに見る母と娘の顔は幸せに満ちていた。
不倫には違いない、だが恋がこれほどまでに生活に潤いを与えてくれるなら、それはそれで良いではないかと。
それでお互いを尊重し合い、上手くいっていることを冨美は羨ましく思った。
それに比べ、初恋の時から想いを寄せていた慎次は、なにかにつけてお家大事でろくに相手もしてくれない。
生活基盤である夫は水飲みの、男に逃げられた女、美也子に入れあげ、自分たちこそもはや食うや食わずの生活にまで落ちぶれてしまっている。
この不幸を呪わずにはいられなかった。
美也子をいつかこの村から追い出し、遼や慎次に罰を与えてやる。
それが冨美の生き甲斐になりつつあった。
夫の遼が持ち出す金品や物資ではもう美也子親子の生活は成り立たなくなってきていた。
どこかよその男を相手に、身体を張って足らずまいを算段しなければ、やがて飢えが始まる。
冨美はそれとなく先回りして美也子の金品調達に手を貸してやった。
「萱の原が、もう晩秋だというに月夜の晩に降って涌いたように華が咲くそうな、狐でも出るん?」
農作業の合間の茶の時間に、男衆にむかってこう囁いた。
村の男どもは後家が男を抱き込んで泣き叫んでいることを噂に聞いて知っていた。
知ってはいたが、それが何処で何時行われるかは知らなかった。
知っていれば出かけて行って、村の風習よろしく集団で襲いお零れに預かることもできたのにと、皆の衆はほぞを噛んでいたところだった。
噂はたちまち千里を走った。
萱の原は村中至る所にある。
その中から毎度、美也子を組み敷く場所を探す必要があったが、どだい大人の男女が我を忘れて絡み合うのである。
その場所だけ草が薙ぎ倒され、まるで野獣の巣穴の如くなっている。
それを探し出すに、手間暇はかからなかった。
目指す月夜の晩が来た。
月が天上に差し掛かる丑三つ時、何処からともなく美也子が現れた。
先に来て待っていた遼との睦み合いが始まった。
貞子・紗江子親子の場合と違って遼・美也子の場合は完全な不倫である。
満月の夜だけ絡み合える不自由な身である。
肉を貪りたくて狂い始めていた時に生気に満ちたソレを目の前に投げ込むようなものだ。
たちまち貪り合いが始まった。
未だ立ったままでいるというのに遼は待ちきれず乳房を探し出して口に含み始めた。
遼の首っ玉に両腕を絡めて美也子は燃えた。
我慢できなくなっていた下腹部を遼の股間の膨らみに押し付け、盛んにせかしている。
遼はそれを宥めながら懸命に美也子の服をたくし上げ、上半身を裸身にしようと試みていた。
生い茂る萱の株の間から美也子の尻めがけて腕が伸びたのはその時だった。
悶え苦しむ美也子のスカートを後ろから捲ってパンティーの隙間から指がニューッとワレメに忍び込んだ。
遼の膨らみで濡れ始めていたワレメは、大腿は簡単に開いてカギ状にまがった指2本を招き入れてしまっていた。
美也子とすればその指は遼のものだと思っていた。
今宵はいつになく上手に探し当て責めてくると恍惚の域を彷徨い始めていた。
ところが時間とともにアナルに舌が這うような感触を覚え、恍惚に酔いしれたく閉じていた目を不安がよぎって開けた。
遼の両の手は未だ胸や腋をまさぐり、進まないでいた。
下腹部の膨らみが殊の外うまく雄々しくなったものだから、それで時間稼ぎをしていたのだ。
「じゃあ今挿し込まれている手は・・・」
恐る恐る足元を覗いて美也子は腰を抜かしそうになった。
自分たちを取り囲むように男たちの目が光っていた。
下腹部は既に、最初の男の指に奪われ、太腿へは違う男の手が這いずりまわっていた。
「キャーッ、なによ!あんたたち」
美也子の発する声が合図になり、周囲を取り囲んでいた男たちが一斉に美也子に襲いかかった。
遼は屈強な男たちの手で地面に押せつけられ身動きできないようにされていた。
恋する遼の眼前で美也子は次々に襲いかかる男たちによって凌辱されていった。
最初に美也子のワレメに指を挿し込んだ男は大の字に寝転ぶと、軽々と美也子を抱きかかえ跨がせて騎乗させ、そそり勃つ怒張を美也子に命じ、摘まませワレメに導かせた。
男が下から責め始めると、待ちかねたもうひとりの男が事前に十分湿らせておいたアナルめがけ、怒張を挿し込んだ。
2穴同時責めが恋人の遼の目の前で始まった。
「わん、あああ・・・あんああん・・・遼さん、ねえ・・・観てないでどうにかして・・・お願い。逝く~~」
おおよそひと月の間、男を待ち続けた美也子は周囲を暴漢どもに囲まれ恋人の前で凌辱を受けているというに全身を打ち震わせ、悶え、絶叫しながら幾度も逝った。
噂を聞きつけた慎次も近くで傍観していた。
己の股間も張り裂けそうなほど天を向いてそそ勃っており、亀頭は充血で鈍痛を感じるほどだった。
実行犯に加われなかったのは数歩後ろから恋する冨美が冷静に事の成り行きを見守っていたからだった。
群集さえいなければ、冨美と一緒にいるところを誰にも見られていなければ、この場で犯したいとさえ思った。
押さえ込まれ美也子の方角から顔を動かせないでいた遼は冨美や慎次の存在を知らない。
冨美はこの不倫の光景を「ざまあみろ」「これぐらいじゃ済まさない」と思いながら観ていた。
それ以上に冨美は、総身を邪気が支配し、慎次のこの沸き立つような恋心を未だ気づいていなかった。
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