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入谷村の悪しき淫習 ~感情をコントロールできない美代子さん~

美代子さん 忠藏さんや昭義さんの目を盗んでは他人棒のお世話になろうとする・・・というよりもお願いされると断り切れない美代子さん。  そんな美代子さん、最も感情をコントロールできない毎月定期的にのメンスが訪れました。 何が普段と違うかと言えば彼女の場合まず挙げられるのが思考、何を言っても何を聞いても生返事しか返ってこなくなります。 それに釣られ生活自体もだらしなくなりました。  ただでさえ美代子さんは家事、殊に炊事がほぼできません。 ですので食事はほとんど姑の頼子さんが作っておられました。 この時期、美代子さんの姿が消えたと思いきや必ずと言っていいほど野良に出ているんです。 それも用も無いのに。 しかも他人の土地を間違えて草を刈ったりしてしまってるんです。 この時代は草刈りとてたとえ鎌の柄丈ほど他人の土地の草を刈ったりすれば大騒ぎになりましたが、それすらもメンスの影響なのか意に介さなくなってしまうんです。  食事もだから、腹が減れば畑になってるナスやピーマンからキャベツに大根となんでも生でかじって終わりにしていました。 家に居ると舅や姑、夫に子供までもが美代子さんのことを小バカにするから居たくなかったんです。

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テーマ : 寝取られ、NTR動画
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tag : モンペ娶わせ近親相姦サカリの付いた母背徳行為浮気誘惑未発達童貞メンス

疑惑 村の行事の中に穢多では参加できないものがあり、それが不幸をよんだ

村では田んぼを持つ家はほとんどが黒牛(和牛)を飼った。

夜が明けやらぬ頃起き出して、朝露が降りた畔の草を刈る。

それを持ち帰って、牛の餌とした。

田の畔の草を刈るにしても、それを無駄にしない百姓ならの工夫があったが、入沢村の百姓は畔に田から掬い上げた泥を塗り、そこに大豆を植えた。

ほんの些細なことであっても、それらがすべて食につながった。

草刈は、時として田に面する山肌を刈る。

日照時間が短い山間の村なればこそ、山すそを刈るにも、たとえ草が作る影といえども油断がならず、広範囲となる。

石高を落とすまいと必死に刈る。

作佐の女房おカネが、この山肌を刈っているとき声を荒げて近づいてくるものがいた。

本家のおツネだった。

「ちっとっ、そこはウチの土地だがね。見ちゃおらん思うて、盗っ人が」

「なにぉう!ようもようも言いがかりを。爺さんから聞かされちょった。鍬の柄丈は昔から刈り落としいうてウチに権利があるけんね」

怒鳴り声を聞き、甚六が駆けつけ、おカネの袖をつかんで引き戻した。

「ウチにゃ切り図が残っとる。あんたんとこの爺さんも了解したもんだだよ」

甚六の田の脇の畦道ですら足立家の通路だと、おツネはこの時はっきりと言い張った。

甚六はおツネに口答えを何一つ言わなかった。

「ふん、穢多(えた)めが」

すごすごと家路に向かう甚六とおカネに、聞こえよがしにおツネが罵る。

幸いに、隣近所の連中が付近にいなかったから良かったものの「穢多」を隠して暮らしてきた以上、事が知れたら村にはおれない。

返す言葉がなかった。

穢多が住み着いていることを世間が知ったら、たちまち追い出される。

「くやしい・・・」

おカネは泣いた。

おカネの生まれ育った村なら、そのようなことを聞きつければ村中総出で相手方を打ち壊しに出かけた。

「なぜ、こんな目に・・・」

いっそのこと、おカネの生まれ育った村に引っ越してはと何度も提言をした。

「いんや」

甚六は頑として首を縦に振らなかった。

おカネの村で暮らせば、それは生活が楽になるだろうが、肝心の「穢多」の身分から子供たちを解放してやることはできない。

非人ということをひた隠しに隠す村なればこそ、行く末は明るいと考えていた。

甚六一家は、ある村から夜逃げして今の地に住まいをなしている穢多だった。

町なら宗門人別帳があって放ち手形と請け手形がなければ無宿人扱いで、当然土地は手に入らない。

ところが村、事に水飲み以下の身分になると、労働苦に逃げ出し、放置された休耕田が手付かずである。

当然それは、山間にあり日照時間が極端に少なく、取れ高も限られている田ではあるが、

庄屋とすれば、安い労働者が手に入るわけで、ありがたく受け取った。

元々村とは、現代で言うところの社会村ではなく惣村(そうそん)。

法律によってまとめられた村ではなく、てんでにより集まってできた集落。

誰もが恐れおののき、崇拝するであろう神社の力、祭りごとにかまけて取り決めが行われる。

寄合で物事を取り決めると、表面的には言いながらも、その実権はあくまでも庄屋が握り差配していた。

庄屋は、奴隷制度までもうまく活用していたのである。

その穢多が、自己の地権を申し立てるということは、他にも苦しくて土地を手放し、穢多に渡ってしまったということに他ならない。

それであっても立ち合いには必ず地区の権力者が立ち会うことが、半ば義務付けられている。

だから切り図には、その割り振りが書かれている。

現代ならさしずめ地籍調査によって書かれた土地台帳付属地図に示されているが、古くは隣同士で話し合って決めた切り図が元になっている。

切り図というのは現代の土地台帳に当たる。

役所で調べてみたところで、切り図と名の付くものに正確性はない。

大半の境界線が右の土地の持ち主と左とそれとがそれぞれに言い張るものだから、二重に重なっており、たとえ草刈であったとしても、常に争いごとが絶えなかった。

何度も言うようだが、この取り決めは地区の有力者によって定められたのもであり、勢力図が塗り替えられると境界も変わる。

「いまに罰が当たる」甚六が、つぶやくように言い放ったのも、己の身分がどうのこうのというのではなく、この勢力図の塗り替えにことである。



甚六の生家は、古くは没落した武士であった。

戦に敗れ、落ちて行ったとき、畠山と名乗っていたものが、山奥に籠り、僅かの畑と獣を狩って暮らし向きを立てる間に姓は廃れ、明治新政府になって三河と名乗った。

古くは獣の皮細工をして暮らしていたので、その由来の(皮)を(河)と変えただけであったが、知識のあるものなら穢多と察しが付く。

だが、本家が三河家を認め、部落に加えたのは訳がある。

本家、足立家はもともと非人の出であった。

事の始まりは直接聞いたわけではないが、親族間の姦通をしなければならない境遇の中、沸き起こる性欲故、やめられない性癖を持つあまり、法に照らされ身分をはく奪されて非人となった。

放免となったのは、御上に大層な貢物を贈ったことによるものだが、今は確かに普通に人とはいえ、元が非人ゆえ穢多の下に格付けされる罪人である。

昔のことを持ち出されでもしたら、周辺部落に示しがつかなくなり、事は重大であるに違いなかった。

夜逃げ同然に、それまでいた村を追われ、入沢村に入植してしばらく、

幼少だった甚六は、親が語らぬことを幸いに、手伝いに駆り出されない空き間は近所中の悪ガキ共と遊びまわった。

水遊びだろうが山遊びだろうが、おおよそ同年代の男の子は一緒になって遊んだ。

そこに身分の上下はほぼなく、あるのは年嵩だけであった。

上のやることに、何でも従って遊んでもらった。

年長者が女の子に悪戯すれば、甚六も一緒になって これに従った。

親が教えてくれるもの以外、知恵のほとんどは それら先輩諸氏の入れ知恵だった。

だから、大人の男のだれそれが、大人の女の誰某とこっそりつるんでいたなどということは、直ぐに耳に入る。

恐らく、年長者の その子の親が見聞きした噂話を子供の前で披露したことで、そう思い込んでしまったんだろう。

それをまた、女の子を相手に遊びの一環として年長者がやってみせる。

甚六の、大人になってからの性教育も、おおよそそこから来ていた。

だから、一番噂に上っていた本家の性癖には気を付けたつもりだった。

運が悪かったのは、甚六は潔癖すぎて妻に対し、警戒の言葉を口に出せなかったことにある。

気の毒なことにおスヱは、本家の性癖を知らずして犯され、山に打ち捨てられ、それを恥じて死を選んでいた。

これが生粋の村育ちの女なら、その場限りの快楽だったと、簡単に忘れ去ったに違いない。

おスヱは身分違いの地区から嫁に来たのではない。

厳格に定められた「部落」から嫁いだ。

だが、その部落は戸数も入沢村とは違い、数倍あって、しかも街に向かっても開けていた。

首位を取り巻く文化圏が違った。

集落内は、向こう三軒両隣が何を考え何をしでかすかわからない人たちの集まりではなく、何事につけ穢多社会の集団として守り合う集落だった。

産まれてこの方、ひとの妻に手を出しただのということは見たことも、聞いたこともなかった。

そんな大それたことをすれば、明日の日の目を見られないとも限らない。

それだけ穢多の集団行動とは恐ろしかった。

だが、入沢村は非人部落としての表向きの顔を持たなかった。

都合の悪いことはひたすら隠し通した。

噂としておスヱが嫁ぐ前に聞かされたのは、よその村と交流したがらない過疎地にあるということぐらいだった。

入沢村の忌み嫌う噂は、おスヱが生まれ育った集落には、その時代故届かなかったのである。

そこに送り出した親ともども油断があった。

せめても、子供たちが日ごろ、どんな遊びをしているかさえ掴んでいたら悲劇は起こらなかっただろう。

村人たちの、このような忌み嫌う因襲の多くは祭りの日に限って発散される。

地蔵さんの祭りなんぞ、お堂に籠って巨大な数珠を集まったもの総出で回す大念珠繰りが行われる。

その数珠球ひとつを摘まみながら念じ、数珠が回転するたびごとに経を読み終え祈願が叶うという。

悲しいことに根が百姓、最初のうちこそ一心不乱に念じるが、「南無阿弥陀仏」のお経以外の部分を知らぬため、疲れが出始めると邪心が沸き起こる。

摘まみ廻す数珠球が、眼を閉じて廻すと妙なものに思えてくる。

触れ合う隣の人物の手が、如何にも女の手に思えてきたりもする。

お堂にはもちろん老若男女ではなく、男だけ入れる。

女はと言うと、敷地の外で声を殺して祈る。

勤行が終わり、般若湯がたんと振る舞われて帰る段になると酒の力で気が大きくなった男衆は、周囲を取り巻いていた女子衆に手を出す。

待ちかねた女子衆は祝い事だとこれを受け入れ、またひとつ因襲がつのる。

豊作の後の秋祭りでは一層盛んにこれが行われた。

男も女も、気が大きくなって後先考えないで欲の赴くままに絡んだ。

宗教がらみの因襲であったなればこそ、罪の意識も薄れ、快楽だけを貪ったものだろう。

本家の足立庄衛門なぞ、この時だけは派手に人妻の手を引いた。

人妻も、豊作の年となれば、後々なにかしらお礼を受け取ることが出来るものと、喜んで身体を開いた。

食えなくなったからと、山を越え温泉宿に酌婦・飯盛りに出かけ、そこで見知らぬ男に操を売るより、よっぽどましだったからである。

近親相姦の恐ろしさは、こんこんと親から教えられていた。

だからこそ、湯宿で見知らぬ男相手に孕んだとしても、黙っていれば健康な子供が産める。

知ってはいたが、女たちにとって、それは屈辱でしかなかった。

普段から、幾度となく言い寄られ、機が熟して絡み合う、本家のやり方が性に合っていたからだった。

甚六も本来ならこの祭りに参加できる。

ところが、世のしきたりでは非人は普通人に戻れば参加できても、穢多は催事に参加できない決まりがあった。

それを知らない近所の者から、盛んに誘われはしたものの、甚六はやんわりとこれを断り続けていた。

つまり、おカネも立ち入ってはならないと、心に決めていたふしがある。

庄衛門が秘かに心を寄せていたことを、あの日になるまで知らなかった。

快楽事さえも村八分だったのである。

テーマ : 悪しき因襲
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tag : 宗教穢多催事に参加できない近親相姦快楽村八分

廃村に漂う黒い影 書き終えて改めて思うこと

近親相姦映画 那落を観ました。
面白半分に女を襲おうと計画を立てた若者の集団に一家3人が襲われ、妻がゴウカン凌辱され気力をなくした夫は、我が子の身体を使って稼ぐ「売春」ことを思いつき、揚句 欲情に負けて我が子を犯す「近親相姦」という設定。

一見他人ごとに見えて、欲情に負けると妻の連れ子を犯すというのはよくあるパターンです。
生活費を工面するため妻や子を男に斡旋というのもよく聞きます。
本人は斡旋と思っていないかもしれませんが、結局働かず家でブラブラしていて酒代や食費に困れば女が稼ぐしかない。

物語に中で、「結構金になるんだ」という発言があります。
物語だからこんな設定にしていますが、女たちは身体を売るしかないと自覚していて相手を探します。

貧困、閉鎖的とくれば次に続く言葉は「廃村に・・・」の物語に出てくる集落の裕福な家系の男に抱かれる・・・です。

このような育ち方をすると、那落にみられるように身体は確かに成長していますが、心は育ちきらず、文字もろくに書けなければ、恨む相手が誰なのかも定かじゃないというほど、何も知らないまま育ってしまうことでしょうか。
非常に残念なことは、それが代々受け継がれてしまうということ。

そこから脱却を図ろうとすれば、それは村を離れるしかないということになります。
つまり廃村。
親を 実家を 先祖伝来の土地を捨てることです。


欲情、
村にひとりだけきれいな子がいたら、男は誰も彼もその子目当てに身体の関係持とうとするのは当然ですが、過去にこのような慣例がまかり通っていたとしたら・・・
そのことがこの悲劇をもたらした本当の原因だと思います。

「那落」
筋書きが実のところ分かりにくい作品です。
時代背景が母親が襲われたときに車の中にいた女の子、そこ子が成長し売春させられていると頭の片隅に置いて御覧になってください。

更にもう一つ重要な点を
父親に犯されそうになったとき、脇にいた 過去に母を犯した犯人のひとりが止めに入ろうとすると、彼に向かって娘はこう言います。
「いいから、ちゃんと見て!」 燃え上がる父娘の間で一瞬止まりかけた情交はそのまま継続します。
欲情し犯すもの、犯されながら女としていきり立つものを受けとめるもの、そしてそれを凝視するもの・・・3人三様の息をのむシーンがそこに展開されます。

物語の最後に、
娘は自分を助け村から連れ出そうとした男を父と同じように包丁で刺します。
その意味こそがあの時、「あんたも母を犯した時のようにわたしと父の情交を見て欲情してた」 と言いたかったんです。
改心するどころか、昔と変わらぬ獣だと。

仕返ししてやろうと心に決めていた男の前で、犯されながら父と男というを女になって受け止めていた。
わたしと同じように母も、情けない父と違って荒れ狂いながらも割り込もうと必死だった犯人の男たちを、女として受け止めたんじゃなかろうかと。
だから、あれほど慕っていた母を捨て、一人旅立ったんでしょうね。

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tag : 凌辱売春近親相姦

廃村に漂う黒い影  近親相姦

廃村に続く道廃墟と化した村の一軒の家の物置小屋の扉が軋みながら開いた。
中から出てきたのは薄汚れた、このあたりではあまり見かけない若者だった。

この村が廃村になって久しい。
村に通ずる街道も誰も今では通らない。割れたアスファルトのそこここに草が生え、木が生い茂り、豪雨で至る所が崩れ、車が通れなくなって数年が経過していた。
見るものによっては街外れの、その村に通ずる林道とも取れるところを、ものの100メートルも入った先はけもの道と称するものも出るほど荒れていた。

廃村の後、村に向かって電柱は立ってはいるものの電線は銅線が高値で取引されるようになってからというもの、よってたかって盗まれ既にない。
もともと飲み水は各々が谷から引いた湧水を使っていたことから、水道をひく計画は何度も上がったものの実現には至らなかった。
辛うじて文化的なものが使えるとすれば、それはまだ街道が使われていた時分に街の業者が運んでくれたプロパンガスだけだったろう。




この村が廃村になったのにはわけがあった。
この村を一本の小さな川が流れている。
その川が豪雨になると大量の土砂を運び、谷のいたるところに小さな三角州を作った。

隣接する村や街の次男坊三男坊は食うに困り、この川筋の僅かな土地を耕し細々と食いつないだ。
耕作地が少なく、開拓は次第に山に向かったが、取れる作物は十分に日が当たらない山間地という悪条件、足りるはずもなかった。
周辺地域と隔絶された村にも密かに土地を巡る諍いが起こった。

何事につけ我慢辛抱の貧村故に、嫁の来てはそうそう見つからない。
来たとしても質素倹約と重労働についていけず里帰りし、そのまま離縁ということもままあった。

貧しい故に助け合う村・・・ その理想とはかけ離れ、夜這いと 労苦を癒す酒代の代替えに一筆書かせ土地証文をだまし取るやり方が横行した。
家の代が変わると、このような現代人の忌み嫌う慣習に嫌気がさしたものから村を去った。
最後まで村に残った3箇所の、群落を束ねる本家の足羽家が村を去ったのは皮肉にも、先代が散々隣家の嫁に夜這いをかけ、それを金で押さえ込む非道を繰り返した罰があたったものだと囁かれた。



足羽正人の嫁、貞子は嫁ぐ前から街で稼ぎの良い勤めをしていたと周囲は言い、正人に突き付けた結婚の条件も村では足りない生活費をこれまで務めた収入源で埋め合わせするから勤めは継続するというものだった。
やることなすこと全て見るにつけ、いわば庄屋育ちの正人の目からも氏素性はそれほど褒められたものではないような気がしたが、見た目がきれいで忌み嫌われる村に嫁に来ても良いという話に正人は両親の反対を押し切って結婚した。
嫁ぐと貞子は家の資産運用と称して土地建物を次々に売却し金に換え、貯蓄に回すと言い出した。

誰も住むもののなくなった廃村のような土地、それが売れて将来に備え資産運用できればと正人はその話に乗った。
だがその裏で、嫁の貞子は土地の権利書を巡り当主の寛治と密かに通じた。
隣家に女衆が消えうせた今、寛治にとって喜びがあるとすればそれはせがれの嫁しかなかった。



ちゃんとした理由もないのにせっせと街に出ていく正人の、様子が変わったのを見て寛治は息子に女ができたのではないかと感じた。
久しぶりに若い女を味わいたいと、寛治自身が秘かに調べていくうちにますます貞子の氏素性がわからなくなった。男の影がちらほらするのに肝心の住まいがつきとめられないでいた。
どこかで見たような女だと、頭の片隅では感じるのだが、それが思い出せないでいた。


村に嫁が来るたびに、金の力でねじ伏せ寝取って男の味を仕込んでいた寛治にとって、いくら遊び慣れているといっても貞子はまだまだ未通と同じだった。
近隣の村々でも豪農でとおっていた足羽家の財産を狙って入り込んできたことぐらい寛治には最初からわかっていた。
わかっていたからこそ最初、いつもの通り自慰に向かう貞子の先回りをし、呻き声が漏れ始めると棹を晒して目の前に立ち、誘い文句代わりに懐に仕舞いこんでいた大枚をのぞかせてみた。貞子の目の色が変わった。

「ハイ」と素直に受け取らねば息子に向かって、嫁には今でも身体の関係がある男がついていると伝えてやる。その証明にこの場でこの姿のままソコを貫いてやると脅した。
足羽家に嫁ぎ、息子が不甲斐無く閨を十分与えられなくて眠れない夜など密かにソコを擦って慰めるのを知っていた。襖をあけ足をとを忍ばせ向かう嫁を先回りしてその個所を盗み見し、見覚えたツボを責めてみた。
声を出させないよう口を吸ってやりながら執拗にソコのツボにあたる孔を晒し、十分見せつけた亀頭で責め込むと、貞子は立っておれなくなり全身を震わせしがみつき、ついに堕ちた。

堕としておいて散々弄った後、切っ先の潤みを十分確かめてからほとほとになった蜜壺の潤みにあてがい一気に肉を切り裂いた。
「あん、あああ・・・」
喉の奥から絞り出すように艶めかしい声を発し、一気にのけぞって逝った。割り込んだ蜜壺から久しぶりに嗅ぐ甘い芳香が昇ってきて鼻腔をくすぐった。

貞子の腹部の動きが活発になり、襞が棹に絡みつき亀頭冠を弄る。
寛治はこれまでに打ち据えた女の壺の味をいちいち思いだし、貞子と比較した。
打ち込みを繰り返すうちにこの快感をこれまでどこかで味わったような気がして頭の片隅で反芻してみた。

「いいっ、あん、あん・・・あああ」
十分に感じさせてはいるが、先ほどからどこか物足りない気がしてならなかった。
いつでも貞子に向かって深々と打ち込める体制にはなっている。だがそれでは恐らくこの女は完全に堕ちないような気がしてならなかった。

もっと逝かせなくては、そう思って尻を掴んでいた指の一本を孔に挿し込んでみた。
「わん、・・・ああ・・・」
強烈な反動が切っ先に湧き起こった。その瞬間鮮烈な記憶が蘇った。

その昔、ある一軒家の軒先に雨宿りした。
何気なく垣間見た部屋の奥で昼日中から縺れ合う男女を見た。
女の尻に勇猛な男が突き刺さり、狂ったように女が身悶え、挿し込む男の顔が苦痛にゆがむ。気が付けば覗き見る寛治の棹が天を突き、血管がこれまでになく浮き上がり全身が総毛だっていた。

やがて男が果て、女を置いて家を去っていくのを見た寛治は躊躇なく部屋に押し入り、けだるそうに伏せる女の、今しがたの男が引き抜いた、その同じ場所に己を挿し込んだ。突っ伏していた女の身体が弓なりにしなった。快楽の苦痛に両の爪が畳を掻きむしった。
女がほんの少し腰を振っただけで棹が根元から搾り上げられ、突き抜けるような快感が脳天を貫く。
ここで抜いてなるものかと辛抱に辛抱を重ね、寛治は菊門からやっともおもいで引き抜くと、ぬらぬらと光る棹を蜜壺に挿し込み直し、奥深くにしぶきを飛ばした。

寛治は女の元に通い続けた。

女の夫が家を出るころを見計らって何度も家に押しかけては女と関係を持った。
その都度、最初のうちは孔を弄り菊門に挿し込んだが、最後だけは蜜壺の奥深くで果てた。
やがて女が孕み、夫に胤がないと医者からも言われていた、その孕むはずのない女房に不貞の子が生まれた。鼻腔をくすぐる甘い香りと棹に伝わる感触からそれが貞子ではないかと思った。


近親相姦
寛治は昇りつめる直前になって引き返そうと試みたが、棹に吸い付く貞子の襞の感触から逃れられず、ままよと奥深く出した。
貞子にしてみれば寛治は、己の身体を蹂躙しつくす二人目の男となった。

貞子と寛治は売る土地を見て回ると称し、野辺で獣のごとく絡み合った。蜜壺に指を3本挿し込み掻き回しながら孔に怒張を挿し込むという離れ技でなければ逝かない嫁を寛治は苦も無く蹂躙した。
貞子はそうやって絡み合って寛治の中の男気を全て抜いてやる代わりに権利書を寛治から1枚づつ奪っていった。
寛治の妻、をよねが嫁舅の睦言を知って奥座敷で手首を切った。その葬儀が終わると忌みしい家には居れぬと貞子は正人にだけ離縁を持ち出し、慰謝料としてためたお金をすべて持って不倫中の男と姿をくらました。

寛治は事の顛末を息子に話し、未然に防ごうにも自殺した妻の取り調べが警察署内で執拗に行われ家に帰れず、解放された時には貞子は既に姿をくらました後だった。

不倫中の男が貞子をそれと知って送り込み寛治を孔で誑かし、夫を美麗な容姿で翻弄するという綿密に仕組んだ結婚詐欺だった。



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