この物語に登場する人物
社長:岡空謙介 社長夫人:綾子 謙介の母:雪乃
娘:さおり 息子:洋一
友人:久美 同窓生:串間春夫 出逢い系のオトコ:剛田正男
久美の住まいから少し川を遡ったところに新興住宅地があり、そこに今回の主人公が家族4人で暮らしていました。
敷地面積は300坪近くあり、もちろん団地内では特に目立つ広さなんですが、敷地内に自宅とこじんまりした社屋が別々に建っていて威容を誇っていました。
社長の謙介さんの父は先の大戦で戦死され、残されたお母さんは我が子のため生涯独身を貫き通し1人っ子の謙介さんを、時に土方に出るなど苦労して育て上げました。
謙介さんはだから、義務教育を終わるとお母さんを助けるため丁稚奉公に出ながら夜学に通い高校を卒業し、当時まだそれほど脚光を浴びていなかった室内装飾の道に進みました。ひとり親方への弟子入りです。
そこで苦労が実って暖簾分けしてもらい独立したのが35歳。そこから奮起して今日の地位を築き上げていました。
綾子さんも赤の他人からすれば母子家庭で育ちましたが、こちらはお母さんが極秘裏に妾奉公をし、つまり妾宅に住んでいてその旦那様と呼ばれる方のお子を身ごもったのが綾子さん。だから裕福なれどどちらかと言えば日陰の身でした。
そんな綾子さんが謙介さんに嫁いだ理由はもちろん旦那様と呼ばれる実の父の口利きで、謙介さんの真面目っぷりに惚れ親方を介し嫁にくれたやるからと、半ば強引に押し付けられ結婚に至ったのです。
謙介さんも独身でそちらの方面は苦労していて、しかももらってくれたら多少の援助はと人の弱みに付け込まれ、嫌も応もなく結婚に至ったんです。
謙介さんはだから、裕福な家庭から嫁に来た綾子さんを大事にしました。
貧乏長屋で暮らしていたものを結婚を機に新興住宅団地の一等地に家を建て住まったんです。
これまでのように母と子が暮らすに精一杯程度の稼ぎでは身分不相応な嫁を飾ってやることはできないからと無理を承知で仕事を引き受けていました。
そうなると当然早出残業が当たり前となり、従業員も出たり入ったりと居つきませんでした。
だから謙介さんは社長兼従業員となって大工の下働きと称される内装工事を独楽鼠のように働き稼ぎ出しました。
そしてその上がりを全て綾子さんに献上したんです。
ひとり親方のような事業所では事務員などと言う贅沢な人材を雇えません。
そこで借金の取り立てと帳面付けは綾子さんが行いました。お姫様が趣味でしたからきれいなべべ着てです。
綾子さんはだから外出のみならず家にいる時でさえもきれいなドレスに身を包み優雅に暮すようなやり方を貫きました。
借金した方にとって取り立てにシンデレラがピカピカの馬車で現れたらどうします?
たかだか内装工事の借金、払えなくても払わざるを得ないような気持ちになりません?
下手したら業界の女と見間違いそうになるからで、危なくてしようがないからです。
こんな凸凹夫婦はふたりにお子さんに恵まれましたが、なにせ母親からして妾だったものですから子育ては金に飽かし雇った乳母に任せっきりでした。綾子さんも子供の何たるかをだから知らないで育ちました。
家事はともかく、育児においては実の母から乞うても教えてもらえず、従ってふたりのお子さんは一応表面上は綾子さんが育てた風を装いましたが、いざ綾子さんの身勝手で派手な子育てで鬱が始まるとそれを察した謙介さんは彼の母親が住んる粗末な家に送り届け育ててもらっていたのです。
謙介さん方に綾子さんが嫁いだのは二十歳にもう少しと言うときでしたので尚更で、謙介さんにしても一回り年上でしたので逃げられるのが怖くて言えないまま今日まで来たんです。
彼女にとってだから、謙介さんと言う男は自分を守ってくれる英雄であってもどこかよそよそしさの残る夫婦生活は好きではなかったんです。
そのため彼女は気晴らしと称し、あのひらひらドレスに身を包み、外車を駆って喫茶などを巡り並み居る男どもの気を惹こうとしました。
ピッカピカのカブトムシ風フォルクスワーゲンに土禁で乗り、助手席とダッシュボードには大きな人形を置き、フロントガラスにはフリルをいっぱい取り付けて室内の色調をピンクで統一・・・とても尋常ならざる車ですが
それもこれも旦那のお手製オリジナルで決めてたんです。
見た目と中身のギャップ
見た目と言おうか好みはシンデレラ、でもお相手の希望と言おうかセックスのタイプはどちらかと言うと狂気に満ちた不貞妻で通そうとしたんです。
ですがその派手派手しい車と彼女を見た男性は逆ナンに出向いてると分っても一様に引いたようで、幾度喫茶に通おうが何度マスターが筋道を立ててくれようがコトは成就しませんでした。
彼女の癖でどの店に入っても座るところはカウンターと決まっていて、マスターや他の顧客相手に賑やかに話し込んで帰るんです。
しかも彼女はまるで芸能界の人間かと言う風に装い、決して同じドレスを幾度もクリーニングに出し着るタイプではなかったんです。これからして美人局に思えるんですが・・・
次から次へと新しい衣服や靴、装飾品を集金の中から勝手に買い、古くなったものを惜しげもなく人に分け与えてるような人でした。
こうして不貞につながるつなぎだけは作ろうとするような人でした。
その対象となったのが当時衣服の店を手伝っていた久美でした。その代償と言おうか
年代が逆になりますが、知佳の美貌録に出てくる久美の娘の留美の同窓生が留美に向かって告るところの 「子供の手が離れたら・・・」 を自分もやってみたいという、そう逆ヤリ手婆のつなぎなんです。
時代はまさに昼メロ真っ最中!
自分も主人公になりきって男の人と燃えるような逢瀬を交わしたいと、真っ昼間に喫茶店でこうささやいてきたんです。
未発達に近い年齢で一回り年上の男に嫁がされ、ひとりのオトコしか知らなかったやりきれなさを、もしできることなら体験 (貞淑と言おうか処女を捨てるを) してみたいというんです。
欧米の女の人とさして違わない体格と風貌 (目鼻立ち) 、加えて西部劇に出てきそうないでたちで外車を乗り回し地方のおっさん相手にヒトトキを誘い掛ける。
誰が見てもヒクと思うんですが本人は意外に真面目で、相手が弱腰になってると言うのに一向に引き下がろうとしないんです。
メロドラマの中の、あの程度の女にできて自分にできない筈はないと言い張るんです。
これには不倫経験豊富な久美でも手を焼きました。
「相手も選ぶ権利がある」 と教えてあげればあげたで激昂するばかり。
「それじゃ仕方ないから、誰かそんな都合の良い人見つかったら紹介してあげる」 こう口約束しなだめすかしました。
待てない時間、せめてセルフプレジャーで気を紛らしてもらおうと彼女が好む動画を探しました。
にもかかわらず 「こんな風でどう?」 男女が屋外でやってる動画を彼女を運転席に座らせ助手席のドアを開けタブレットで指し示すと 「イヤッ 汚らしい!!」
こういうなり顔をそむけ今入ってコーヒーを注文したばかりと言うのに喫茶に待てど暮らせど帰ってこないんです。
そこで助手席に件の動画を流したまま置いて喫茶で気長に待つことにしました。
思った通り顔を朱に染めすごすごと舞い戻っていう二は 「もしも、もしもよ。優しく相手してくれる人いたら・・・」 紹介お願いと言うのです。
集団の中にあっても猥談など以ての外だった彼女の心がほんの少しほぐれた瞬間でした。
女性こそスケベ心に長けていて、男性は女性が醸し出すフェロモンに惹き寄せられ精気を吸い取られる可哀想な生き物だとこれほど感じたことはありません。
ある女性がこんな話題に飛びついてきたと思ってください。
「教え子に性交渉を持ち掛けたのは女性教師側からなのか」 或いは 「5時間にわたって14歳少年にわいせつ行為をやらかした42歳美魔女」 などなど女性主導で行われた禁断実話にです。
タイマンでこの件について問われるとすかさず否を示していたのに、なぜにこうも集団心理が働くと簡単に素性を晒してしまうものなのか。
女性とは摩訶不思議
Twitterに投稿したりSNSに上げたりすると途端に飛びついて来て、周囲が見ていないとなると男性以上に隅の隅まで記事を読み漁り、件 (くだん) の記事について集団で話題に昇ったりすると自分こそ知ってます風な発言が飛び出したりすると思いません?
また。
個人的にAV動画や画像などを見せたりして誘い掛けても毛嫌いすれど一向に受け付けなかったものを集団でこれらを見たり噂話をしたりするのはなぜか大好きで、逆にその対象の人を茶化したりしますし、その流れで周囲も浮ついてる時に声を掛けると案外すんなりとその気になってくれるのも日本人ならでわじゃないでしょうか。
そんな訳でお相手を賢夫人と書き、画像は本人と異なると明記し、彼女のお相手を探すことにしました。
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