剛田正男と名乗るただただ濁流が溜まり女にハメたくて遠方から駆け付けた男にビンタをはられた綾子さんはしかし、夫 謙介さんにない男らしさを感じずにはおれなかったようでした。
せっかく2時間もかけて女の元に馳せ参じ、当然女の方もハメてもらいたくて待ってくれてると思い込んでの遠出だったのに、ホテルを目の前にしてお誘いに賭けた筈の女の方が怖気ずいたんですから剛田正男のような種馬オトコが我慢・辛抱できようもなかったんだと思いますが・・・
プライドの高い綾子さんの手前久美は
「それって酷いわねぇ~ 後で文句言ってやる!」 一応彼女の意を汲んで息巻きまいてあげました。
「私が何かしたって言うの? あんな男に抱かれたがるような安っぽい女じゃないわよ!」 調子に乗ってこんなことを言い始めたんです。
その彼女は当日剛田正男なるものが本当に来てくれるのか心配で 「ねぇ、一緒に居てくれない」 と久美をいつもの喫茶に誘い出したんです。
「大丈夫! あの男こちらに着いたら連絡くれるから。 そしたら一緒に男の姿逢が見えるとこまでついていってあげる」 ここまで親切丁寧に対応したのに
「いいわよ~ 恥ずかしいじゃない。 それに相手の男の人だって関係ない久美ちゃんに顔見られるのイヤだろうしさ」 やんわり断られたんです。
誰が聞いたってエッチする気満々と思うじゃないですか。
丁度その時連絡版に書き込みがあり、「彼今着いたんだって。高速出たとこで待ってるらしいわよ、早く行ってあげなくちゃ」 と、こう言うと
「私一旦帰って着替えてから行きます」 って言うんです。
ご自宅にはご主人だっていらっしゃるはずだから気まずくなるんじゃないかと心配して 「相手は出逢い系のオトコよ。気を使う必要・・・」 と、こう言ったんですが、本人は一向に平気な顔で 「だぁってぇ~ こんな格好じゃ恥ずかしいし嫌われたくないもん」
これには口あんぐりでした。
待ち時間が長くなれば騙されたと思って引き返すのが彼らの常道。
久美は適当な理由を付け、彼を引き留めにかかりました。
「あのね、今引き留めてるから出逢えたら連絡くれない?」 こうお願いしましたが 「うん、わかってる」 こう切り返すも無しのつぶてでした。
数日が過ぎ、久美が改めてどうなったか聞いて初めてビンタと言い出したんです。
如何にも久美の紹介の仕方が悪いかのように。
世間で自分がどう思われてるか気にかけようともしないオンナ
シンデレラ風にドレスを着て闊歩するんですから動きは多少なりともシャナリシャナリとなる筈ですが、彼女に限っては集金に出向いた折にだってずかずかと歩くような人でした。
体格が体格ですから本人はシャナリシャナリのつもりであっても男勝りの歩き方になってしまっていたかもしれません。
それが剛田正男と出逢って以降、裾を振り乱し淫乱を絵に描いたようなそぶりで歩くようになったんです。
綾子さん、それ以前も例えば集金に出かけた際、事務員や奥さんには険しい顔つきで支払ってほしい旨告げるんですが、そん時ですらシャナリシャナリ・・・でも、ことご主人が相手となると途端に表情が変わり物欲しそうに色目を使っていたそうで、もちろん女性陣にはそれら全てが嫌われていました。
それが剛田正男に出逢ってから双方に嫌われるようになったんです。 だから当然いじけました。
ジーンズでも履いて闊歩するなら体格からして西部劇スタイルに見え、それはそれでモテたでしょうが 如何せん日本にはシンデレラ・貴婦人と言えばシャナリシャナリが当たり前と思ってるような文化があります。
言動もさることながら体格だって生まれてこの方誰ひとり注意する人が居なかったでしょうから野放図です。
久美がそれとなく忠告すれど一切合切無駄でした。
言えば言うほど意地になって悪い方に悪い方に走るんです。
そして運命の日が訪れました。
卒業から30年 48歳の同窓会
女性にとって48がキリ番なんでしょうか?とにかく彼女は出かけたそうです。それが何処で行われたかまでは知りません。
また、その同窓会で彼女が周囲からどんなふうに扱われたのかについてもとうとう聞きかせて貰えませんでした。
ただ出で立ちだけはいつもの服装でお出かけだったようなんで、恐らく浮いた存在だったんじゃないかと思えるんです。
これについて経験おありの方は同窓会たるものがどんな雰囲気で執り行われるかよ~く胸に手を当て考えてみてください。
まず男性ですが、これは自己紹介に住所は勿論のこと勤務先を淹れます。自分はこうまで出世したと公言したいがためです。
そして女性はと言うと、まず第一にご家庭のこと、そしてお子さんのこと、更にお酒が入るとご主人とのコトが話題に上ります。
やれ気が利かないだの子育てに参加してくれないだのと続き、やがて告りはレスに及びます。
そうなって初めて男女が入り混じり怪しげな雰囲気が醸し出されるんです。
お酒が入るにつれて男女が手を取り合うようになり身体が触れ合うようになります。
そしてそこで唯一過去の彼女に降りかかった出来事と全く異なることが起こったんです。
それが同窓会と言う、世間でいうところの青春を想い出し我が恋再びと言う意味合いでしょうかこの機会に不倫?のために設ける席で始まりました。
宴会に自分から進んで出かけたくせに綾子さんは元々下戸、アルコールの類と言えばリキュール類をほんの申し訳程度嗜むのが精一杯と言うほどアルコール類には弱かったんです。
このリキュールというのもカクテルグラスを持つというのが如何にも貴族の舞踏会を思わせるからだとか。
それを、そのアルコール口にしたきっかけが久美のナンパ撃退のカクテル談義だったんです。
様々な色合いの味が異なる飲み物と言うところに惹かれ集め始めたそうなんです。 つまり部屋のボードを飾るためだけのものでした。
彼女の家庭では夫の謙介さんも酒・煙草に縁のない方でしたから晩酌などと言うモノは一切出さなくて良かったから益々飲まなかったんです。
おまけにご主人は仲間と飲みに出るような気質の方じゃなかったから益々アルコールとは縁遠い生活となったようでした。
そんな綾子さんに宴会で串間春夫はどうやってお酒をすすめたか知りませんが、あの巨躯の彼女が、プライドの高い彼女が男の手によって介抱が必要なほど呑まされたようなんです。
企画では車で駆け付ける人のためにとお泊まり可能な宴会でしたから介抱が必要なほど酔ったんなら泊れば良かったものを自分もお酒を呑んだ串間春夫に車で送ってもらう手はずになってしまったようなんです。
この年代の同窓会となると男女が解放感から時ならぬアバンチュールを求め異常接近したりすると周囲をとりまく女どもは興味本位で止めるどころか煽ったりするもの。どうやら綾子さんは宴がたけなわになりつつある頃からこういう状態に陥ったようなんです。
つまりそういうことで飲酒運転と知りつつも串間春夫に女どもはあらぬ期待を抱いて綾子さんを送らせたんです。
綾子さん、学生時代串間春夫を別に意識はしていなかったのでつれなくしていましたが、時として彼の方からちょっかい出された記憶はあったそうなんです。
反面串間春夫はと言うと、その頃から綾子さんにぞっこんで、いつか願いを叶えてもらいたいと常日頃思い込んでいてこの日の宴会に望んだそうなんです。
恐らく綾子さんも低学年の頃にはそれこそシンデレラの如くだったんじゃないでしょうか。
彼女が好きでも高嶺の花で告れなかった串間春夫はいつか彼女に想いの丈をぶつけてみたいと妄想しながらも叶わず鬼瓦と結婚する羽目になったんでしょう。
それでは綾子さん、過去に同窓会に出席したかと言うと、実はこれが初めてだったんです。
自宅に届いた案内状を見て、急に行くと言い出し夫の謙介さんが 「もしアルコールが入ったら・・・」 飲酒運転になって危険だからと送って行ってくれてたんです。
当然ご主人にすれば心配この上なく寝ないで綾子さんからの 「迎えに来て!」 の電話を待ってたんだと思います。
ところがその時間、既に綾子さんは期待を胸に送りオオカミである串間春夫の車の助手席に収まってたんですね。
それもこれも後から考えれば出逢い系でハメに来てくれた剛田正男の影響 (綾子さんは望んだにもかかわらずハメてもらえなかったと言ってたが) があったんじゃないかと思えるんです。
かくして綾子さんは暁闇になって半ばご無事で御帰宅となったんです。
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