長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第36話 Shyrock作
盛り上がってきたところで声を掛けられた俊介はいささか水を差された面持ちだった。
俊介「はぁはぁはぁ・・・な、なに?今いいところなのに」
球は悪戯っぽく微笑みながら尋ねた。
球「そんなに気持ちいいの?」
俊介「はぁはぁはぁ・・・もちろんいいけど・・・どうして?」
球「じゃあ、ありさと比べてどっちがいいの?」
俊介「そんなこと・・・」
球「ねえ、どっちなの?」
俊介「どうしてそんな意地悪な質問をするの?ふたりともいいよ」
球「うふ、『ありさ』だっていわないのね?」
俊介「もちろんありさはすごくいいよ。でも球だって負けないぐらいいいってこと」
球「にゃっ、そうなの?嬉しいな~」
俊介「おしゃべりしてないで、せっかくの機会なんだからもっと楽しもうよ」
球「あ、そうね。ごめんね」
『座位』は向かい合せで行為に至るため、お互いが真正面で顔を合わせることになる。
そのため会話も容易にできるのだが、行為中のおしゃべりは必要最小限にとどめるのがマナーというものだ。
第一おしゃべりが過ぎると気が削がれてしまうこともある。
甘い言葉を交し合うのは性感アップに繋がるが、相応しくない会話だと男は萎え、女は乾いてしまう場合があるので、余計なおしゃべりは控えるべきであろう。
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心が通じ合った瞬間 知佳作

これまで数々の女性と関係を持った経験上、男が自分勝手に欲しいからとのしかかったりすれば必ず後でしっぺ返しにあうからそのようなやり方をしてるんでしょう。
ハメたい時は美澪さんの長話しに付き合いとことん語らせて安心させておいてその間に距離を詰めクンニに持っていくのです。
そうやって近距離で真正面から向き合うことが出来た時に初めて美澪さんの衣服なり化粧なりを褒め、その流れで触らせてもらい…と徐々にそちらの方面に持って行き愛撫に入るのが彼のやり方のようなのです。
美澪さんもご主人の手法は心得たもので先だってのように何もすることがなく、しかも体調が良ければ「来た来た」とばかりにこれを受け入れてました。
ブラを外されるにしても更にその先に進むにしても野田原 (のうだはら) の義道さんとヤリたいけどどうしてもアポがとれない時などは仕方ないからソレと怪しまれないよう莞爾さんの要求に合わせて妄想していたのです。
美澪さんは気がそぞろで気づかなかったかもしれませんが莞爾さん、疑念から顔を朱に染めつつクリを責めておられ、美澪さんも他人棒を想い出し潤ませていたのです。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第35話 Shyrock作
球「おちんちん・・・ぃやん~・・・」
俊介「ふふふ、浩一じゃなく“オレ”のが欲しいんだね?」
球「そんないじわるなことをいわなくても・・・」
現在俊介と行なっている行為はありさとともに予め計画したイベントではあるが、やはり浩一には多少引け目がある。
だから行為中に浩一の名前を出されるのは些か辛いものがあるのだ。
球は何気にありさと浩一の方を見た。
暗闇の中でふたつのシルエットがうごめいている。
はっきりは分からないが気配から察して上にいるのは浩一のようだ。
浩一が動くたびにありさの切ない声が漏れ、球の耳へも届いた。
球(ありさったらあんなによがって・・・やだなぁ~・・・)
俊介「球、どうしたの?もうここまで来てしまったらやつらに負けないぐらいオレ達もがんばろうよ」
最初は戸惑っていた俊介だったが、今はすっかり開き直っている。
ダルメシアン柄はすでに腰から下ろされたが太股で止まっている。
パンティを完全に取り去ってしまう浩一とは違って、俊介の場合は太股に残しておくのが好みなのかも知れない。
俊介「こっちにおいで」
俊介がソファに座った状態で球を呼び寄せた。
膝の上に座れというのだ。
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長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第34話 Shyrock作
河川の長さ、土手の盛り具合、クレバスの位置、真珠の大きさ・・・
ダルメシアン柄は元々薄い素材であったため、すでにぐっしょりと濡れそぼった秘所の形状は一層鮮明なものとなっていった。
暗くてもそれは大きな問題ではなかった。女体の微妙な部分は視覚で憶えるものではなく、指先と舌先の触感で記憶するものだから。
球「あぁん・・・俊介ぇ・・・わたし、もう~・・・あぁん、だめぇ~・・・」
球はかなり昂ぶっているようである。
呼吸もかなり激しくなっている。
俊介はクロッチ部分に掴み引き絞った。クロッチ部分は紐のように細くなってしまった。
パンティはTバックなので後ろは引き絞らなくても初めから細くなっている。
俊介はショーツの前後を掴みググッと絞り上げた。紐状になったクロッチ部分が亀裂に食い込んでいく。
球「あぁん!そんなことすると食込んじゃうよ~!」
俊介「ふふふ、わざと食込ませてるんだよ」
球「いやん、そんな!エッチぃ~」
俊介「もっと大きな声で言ってみて。向こう側の2人に聞こえるくらいに」
球「そ、そんなぁ・・・」
球は自身の痴態を浩一には見られたくなかった。
部屋が暗いことがせめてもの救いだが、それでも次第に目は慣れて来たし声や動作である程度は分かってしまう。
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浮気をオカズにし始めた加納夫婦 知佳作

浮気、されたらされた方は腹が立つんですが、そうは言っても背徳行為こそ一番興奮しオカズにも成り得ます。 そのオカズというのが寝取られの覗き見ではないでしょうか。 この時ばかりはハメ合ってる方はもちろん覗き見ている方もこの上ないほど真剣だからです。
夫側にしろ妻側にしろたとえお互いがお互いを三下り半を突きつけてやろうかと云うような関係に成り下がっていたとしてもいざ寝取られたとなると心穏やかでいられるはずもありません。
それはともかく、これが他人の持ち物を掠め取ろうとしているときは尚更で、それすなわち浮気であったとしても誰でも女のハメ合った後の行方に夢中になります。
ましてやそれがご主人も放したくなくて懸命に引き戻そうとするような賢夫人が目の前で寝取られつつあるなら格別です。
莞爾さんと美澪さんは自分たちがそうであることを重々承知していながら寝取られ性癖に負け浮気をオカズにしようとしてたのです。
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