「あれえ~?? おかしいなぁ~……確かこの辺なのに……」
手渡された手書きの地図を見ながら、春奈はさっきから何度も同じところを行ったり来たりしていた。 教えてもらった住所は恐らくこの辺りと目星がついたが、肝心の話しに出てきた建物に行き当たらないのだ。 お礼というほどではないが、嵩のある手土産を抱えていて、疲れからその重さが骨身に堪え始めていた。
「ちきしょう、あのめんた、いやに遅せえじゃねえか」
漢も狭い部屋を行ったり来たりしていたが、ふと思い立って流しに踏み台を持ってきて乗り、ズボンを開け棹を取り出し、流水を手に取って洗い始めた。 あらかた洗い終わると、小さな手鏡に顔を映し、身嗜みを整えるべく手に唾を付け眉や頭髪を撫でつけた。
春奈が彼を探そうと思ったのには訳がある。 ひとつは彰の性もあるが、もうひとつは100均を集めるようになってから急に目利きじみたことをやるようになり、雑貨売り場に頻繁に顔を出すようになり、漢はその雑貨商に古の100均商品を持ち込んでは売っていてそれに興味を抱いたのだ。 動物の置物などは今と違い、実に精巧に作られており、とても100均とは思えない出来栄えであり、春奈は一目で気に入り買いあさった。
「そんなに欲しけりゃ、ウチにはもっとあるよ。 一度見に来てんか」
気軽に声をかけてくれ、その日持ってきていた品々を、店には卸さずくれたのだ。
続きを読む
テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト
tag : 婚外恋愛背徳行為姦通寝取られ締め込み生ハメ中出し