美紀との情事を妄想し、誘ってくれた和子のために奮い勃たせた
一度抱いて味を教え込んだ女なら逃げるようなまねは、過去の女どもは決してしなかった。
落した女はみな、捨てられるのが怖くて、振り払っても振り払ってもしがみついてきた。
ところが美紀は、あの時 一度っきりの情を重ね、それ以降二度とふたたび葛城正一を振り返ろうとはしなかった。
「一体どこが悪かったんだ」
美紀との不倫をたきつけた和子に向かって、愚問と知りつつも何度も問うた。
「だって~、あの時はわたしが教えてあげたとおり美紀は貴方に抱かれて声を上げたでしょう? 随分男なしで我慢してきたんだから、セックスが始まったらしがみついてきたはずよ」
「ああ、確かにしがみついて来たには来たさ。何度か逝かせもしたと思ったよ。だけどそこまでだった」
「貴方まさか・・・随分長い間美紀を抱きたくて我慢してたから、美紀を抱けたのをいいことに、彼女をほったらかして自分だけ先に中に発射し、彼女の身体から降りたんじゃないでしょうね?」
「・・・それが悪いのかよ。萎えたら外れるにきまってる。萎えても押し付けとけっていうのか?お前の時だって終わったら抜いた。それでもしばらくは追いかけてきたじゃないかよ」 逆に欲しがる女と言われたことに和子はキレた。
「あんたが勝手に出した後、美紀が何か言わなかった?」
「うん、・・・そういえば身体の調子が悪かった時期がとか・・・」
「それで貴方はなんて言ったの? まさか無視じゃぁないでしょうね」
「精神を病んだ女を後生大事に面倒見ろとでもいうのか?」
改めて和子は葛城正一の分別の足りなさに呆れた。
「今更教えてあげたから美紀を取り戻せるわけじゃないけど、精神を病んだ理由は女になりたかったからよ。旦那が他に女を作ってこれみよがしに抱きまくる。抱かれたいし、嫉妬もある。だから精神が病んだのよ。思いっきり狂わせてあげれば完治したのよ」
「えっ、そうなんか?」
「ばっかね~、男のくせに、そんなこともわからなかったの? だから何歳になってもうだつが上がらないのよ」
相談に乗りながら、つくづく葛城正一のバカさ加減に呆れたが、反面しょげかえる姿が可哀想になってきた。
「要するに今夜も女を抱きたくて仕方ないのね」
「えっ、ああ・・・まぁ」
「わかったわよ。確かにそこまで教えておかなかった私も悪かったもんね。わたしで良かったら出させてあげるわよ」
バツが悪くて黙りこくってしまった葛城正一の前で和子は着ていた服を脱ぎ始めた。和子が正一を誘う形になった。
上着を脱いで窮屈そうに着けていたブラを外すとプルンッと元気よく艶やかな乳房が飛び出してきた。
うつむいたまま和子を見ようともしない葛城正一の手を取って乳房に導いてやった。
正一は顔を上げ、おずおずと和子ににじり寄り膝に手を置いて和子の反応を見たが、それ以上は進めなかった。
「女にここまでさせておいて、それでも自己防衛が働くのね。呆れた」
言い返すことができなかった。
和子を相手にすると蛇に睨まれたカエルの心境になる。
下を向いたまま、とにかく指先だけは儀礼的に太腿の上で蠢かした。
和子はぎこちない愛撫に否も応もなしに一点を凝視して身動き一つしない。
ただならぬ愛の駆け引きの緊張、時間だけが流れた。
こんな状態の中であっても、葛城正一の頭の中は美紀を抱いた時のことでいっぱいになっていた。
指先を伝って女の温もりが感じられる。それを流れる時間の中で美紀のものと摩り替えようと努力してみた。
お互いが今すぐにでも肉を貪りあいたい気持ちになりながらも、もしも勘違いだったらと男は防御線を張って踏み込めないでいた。
これと同じくあの時のことだった。
葛城正一の股間が天を突くほど盛り上がりを見せたころ、じっとそれに視線を這わせていた美紀がもじもじと足を組み替えはじめ、僅かに遠のいた。
美紀にすれば、自分だけが男を欲しがって濡れてしまった恥じらいに、それを知られたくなくて身を引いたのだろう。
この機会を逃してなるものか! 欲望の入り口の意¥の段階では、それは男の方が勝っていた。むんずと美紀の手首を握り引き倒していた。
全て妄想の中でのことだったはずが、和子もじれて立ち上がりかけ、葛城正一に引き倒されていた。
双方とも驚いたが、より以上に驚いたのはむしろ正一の方だった。
和子はまさか葛城正一がと思い、正一は正一で美紀を引き倒したつもりでいた。
ただ一点同じ思いがあるとすれば、異性が送ってくる温かみに欲情が自然に反応した点であろう。
流れのままに唇を重ねた。
葛城正一は和子を抱くにあたって、美紀に施した技巧と同じ方法を用いた。
目の前に美紀がいると思えばこその興奮であり、怒張であった。
真っ先に手を和子の下腹部に忍び込ませた。
和子は驚いたが抵抗はしなかった。
膝に手を置かれる、ずっと以前から・・・ そう、美紀と葛城正一が肌を重ねたと正一から告げられた瞬間から嫉妬と、奪い返したい欲望でどうにもならなくなっていた。
これを鎮めてもらうには、もう葛城正一の男根に、美紀を凌ぐ勢いで制圧してもらうほかはなかった。
葛城正一が探り当てた和子の秘部は溢れかえっていた。
”こんなになってまで意地を張ってたなんて・・・” 女の底知れない思考にたじろいだ。
”これをどうにか・・・” 躊躇う余地もなかった。
和子は僅かに抵抗を見せたが、正一は和子のスカートを捲りあげ、パンティーを脇にずらした状態で大きく口を開いてすっぽりと陰部を咥内に納め愛液をジュルジュルと音を立てて啜った。
残らず啜るため、舌先をワレメに沿わせ上方に舐りあげてはクリを掻き回した。
和子は興奮のあまり恥骨を陰毛とともに逆立て、腹部以上の高みに盛り上げるようにしながら壺口を葛城正一の目の前に突出し、奉仕を迫った。徐々に隠れていた秘部がせり上がり、ワレメが露わになった。
そしてマングリ返しを和子自身が欲望に負け行った。
葛城正一はまるみえになったアナルからワレメ、そしてクリを幾度も舐めあげ、菊門も壺口も柔らかくトロトロになるよう嬲り続けた。
そこまでしながらも、和子自慢の乳房には一切触れなかった。
視点を陰部だけにとどめている間は、オンナ欲しさに狂った己の股間は、それを美紀のものと勘違いし奮い勃ったままでいてくれる
その視線を一歩でもはみ出し、和子の顔や乳房を拝んでしまえば一挙に美紀への妄想は消し飛んでしょまう。
今宵はなんとしてでも、もう一度美紀を抱く妄想にとらわれながら和子の中で抜ききりたかった。
そのことを和子に悟られたくなかった。
「あああっ、もう・・もう・・・早く入れて・・よ。今夜は変じゃない?」
和子に言われるまでもなく、彼女とこれまでセックスした、どの夜よりワレメとその周辺は濡れて淫臭を放っていたし、正一の顔も愛液でベトベトだったにもかかわらず、未だ妄想の中にある正一は挿し込もうと男根を取り出してさえいなかった。
和子は、じらされたことで益々燃え、昂ぶったが、体勢がマングリなだけに正一の男根を取り出し、嬲れないでいた。
それならと、女の武器である足を使って仰臥しながら男根を踏みつけ始めた。
足の裏に、はっきりと先走り直前になりつつある男根が触れた。
正一は和子の自由にされまいと、瞬時に股間を和子の尻にピッタリと押し付けた状態で背を丸め、尚もワレメを舐って開かせ続け妄想の世界へとのめり込んだ。
「早く・・・お願い。入れてちょうだい」
先ほどから懇願は高く低く、獣の呻きに似たものに変わってきていた。
女の太腿の内側がふるふると小刻みに痙攣を繰り返し、それに合わせて腰が浮き、あるいは反り返り、見た目にも何度も逝っていた。
この時になって初めて葛城正一は己の持つ男の逞しさを実感した。美紀に、なんでこれを注ぎ込んでやれなかったのかと後悔もした。
葛城正一は和子の太腿に手を置いてセックスのタイミングを計って以来、初めて彼女の身体から離れた。
離れてなお、己の手腕で女が去れなくなっていることへの自信は、初めてながらあった。
逝かされ、うつろになった和子を睥睨しながら
悠々と衣服を脱ぎ捨てると、先走りが始まった男根を和子の口元にあてがってやった。
咥えろと亀頭の目で和子を威嚇した。
和子は充血した男根に負け、先走りの先端に初めて唇を這わせ、涙を舌先で舐め取るとスッポリと銜え込み喉の奥まで収め啜りながらフェラを始めた。
懸命に男根に奉仕する女を愛おしいと思った時、自然に手が伸び、乳房を揉みしだいていた。
乳首を指先で転がし始めていた。
挿入の合図は葛城正一が足の親指を使って行った。
四つん這いになって男根に奉仕する和子の、ホトホトになったアナルに足の親指の先端をあてがい、ツーッと肉壺あたりまで走らせ、秘芯に埋め込んで手前に引いてやった。和子の全身に衝撃が走った。肉茎を握りしめ打ち震えた。
やっと許された和子は喜び勇んで葛城正一を跨ぎ、棹を何度かワレメで擦って愛液を擦り付けると亀頭を花芯にあてがい腰を沈め根元まで銜え込んだ。
余程待てなかったのだろう。興奮のあまり、弓なりののけぞって悶え全身を痙攣させ欲情をあらわにした。
「もう他の女にこれを使わないで、美紀のことなんか忘れるのよ!」
命令というよりもむしろそれは懇願、美紀への嫉妬だった。
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