爺様に仕込まれた露出癖 竜彦に見えるよう、男に与えていたピンクの、未だ閉じぬラビアを見せつける。
観てもらえることで、逆に燃える女だっている。
「オーナーが和子を囲うにしても、あのマンションで、あれほどの贅沢をさせるほど・・・」
出せるはずもなかった。
とすれば、
「和子が何らかの方法で稼いでいるに違いない」
最初こそ、スキャンダルの元凶が稼ぎの源と決めつけていた。
だが、それではつじつまが合わなかった。
竜彦が強請ったお金を全額使って遊びまわっている以上、和子にお金が回るはずもなかった。
「ということは、俺に知られたくない強請のネタが他にもある」
違う意味で、和子のマンションを見張り、人の出入りを監視してみるのも面白いと思った。
考えがまとまると、車に戻った竜彦は、全裸のまま座席に横たわる女に、
「今度オーナーに呼ばれているのは、何時だい?」
「どうしてそんなこと聴くの?オーナーに抱かれるあたしのこと、妬いてるの?」
「一度抱いた女を他の男に手渡す。そんな情けない男になりさがる気持ちにゃなれなくてね」
「そう、聴いてどうしようっていうのさ」
「その男をギャフンといわせてやりたいのさ」
情熱を込めて見つめる竜彦に女は、
「招かれたら、連絡入れるわ。それならいいでしょ?」
「ああ、頼むよ。用件はその時までに考えておく」
それで別れた。
竜彦の情熱をたっぷり体内に注ぎ込まれた女は、次に出会う約束を取り付けると、足取りも軽く帰って行った。
営業をしていた頃は、その整った風貌で女たちを散々泣かせた竜彦だった。
たまたま和子と出会い、すっかり尻に敷かれ生活が板についていたものの、もとをただせばホストみたいな性格。
一度寝ただけというのに、その気になって仕込むと、女はすっかり竜彦に夢中になって、男の言いつけを聞いたうえで帰って行った。
〈さてと、どうやってあの女に和子の部屋を見張らせよう・・・」
マンションのエレベーターの昇降口や、和子が住む部屋の廊下で見張りでもしたら、それだけでたちまち怪しまれる。
〈問題はどうやって調べるか・・・だな〉
それを確率しないうちに、和子が何をやってるか調べさせるのは神風特攻と同じ程度に無謀、
〈どうやって近づくか・・・〉
一刻でも早く和子の元に駆けつけ、開いて汚された場所をきれいに清めたかった。
それができないことに苛立ち、気が付けば股間は先走りで濡らす日が続いた。
和子が残して行ってくれた衣服の残り香を嗅ぎながら、右手を使う日が続いた。
それなのに、あれほど仕込んでおいた女から連絡は、待てど暮らせど来なかった。
〈自分で乗り込むしかないか・・・〉
本業の強請みたいな真似を、我慢が限界にきて始めた。
とは言っても、真っ向からマンションに忍び込むわけにもいかない。
そこまで考えたが、どうにも妙案が浮かばなかった。
陽はとっぷりと暮れていた。
見上げるマンションの、和子がおそらく住んでいるだろう部屋のベランダから、そこだけ薄明かりが漏れている。
〈あのやろう。この時間にもう男を咥え込んでいやがる・・・〉
一か八かで、竜彦はエレベーターを使い、目的の階のひとつ下で降りると和子の電話を鳴らした。
ゆうに10回以上鳴らすと、やっと電話を取った。
「もしもし、どなた?」
上気した時に発する、独特の声が電話口で聞こえた瞬間、切った。
急いで階段を駆け上がり、和子の部屋から誰かが出てくるのを待った。
待つこと5分、あたりを睥睨しオーナーが顔をだし、そのまま急ぎ足でエレベーターの中に消えた。
それから15分程度時間をつぶして和子へ再び電話を入れた。
「もしもし、寝てると思ったけど、今そちらに向かってるんだ。部屋に入れてもらっていいかな?」
「えっ、部屋に来るの?なにかあったの?」
微かに電話口で物音が聞こえたが、それは聞かないでおいた。
次に部屋から出てきたのは、すらりと背に高い女だった。
女がエレベーターに消えるのを待って、竜彦は和子の部屋のベルを押した。
ドアが開くと、身をひるがえすように竜彦は部屋にとおった。
「なんだ、寝てたのかと思ったら、誰か客がいたみたいだな」
一瞬のためらいがあった。
まさかに備えてベランダの窓は僅かに開けてあるが、部屋に漂う高級な芳香剤の匂いに混じって、男女の匂いが、未だ残っていた。
「あの人たちが帰るのを見てて押しかけたのね。下手な芝居しなくてもいいわよ。その通りなんだから」
「なるほどな・・・つまり先ほどまで、あの男と寝たってことなんだ」
否定しようにも、奥にあるベッドの上は、その痕跡で満ちていた。
慌ててシャワーを浴びるまではなんとかなったが、ベッドメーキングするほど猶予を与えなかったのが良かった。
「それでどうしたいの?わたしとの関係を突き付けて彼を強請るつもり?」
鼻先でせせら笑っている。
「強請れないとでも、いうのか?」
「どうぞ、ご随意に」
隠しておいても仕方兄でしょうと言わんばかりに、身体にまとっていたナイト・ローブをハラリと床に落とした。
情交の興奮が冷めやらぬ身体は、乳首がツンと上を向き、首筋や微妙な膨らみには生々しいキスの痕が残り、こじ開けられ、乱暴に扱われたピンクのラビアは閉じきっていなかった。
「これが欲しかったんじゃなくて?」
ソファーに不器用に座り、竜彦に見えるよう、男に与えていたピンクの、未だ閉じぬラビアを見せつける。
竜彦が目をそらすと、
気を紛らすかのように、テーブルに置いてあった半分飲みかけのワインをグラスに注ぎ、
「あなたも、いかが?」
妖しげに差し出してきた。
「間に合ってる」
とても かつて同棲し、食事や洗濯を甲斐甲斐しく行い、強請りの情報を流してくれていた女の態度とは思えなかった。
昇天させてくれた男との情交を中断させられた恨みと、裏切られて憎しみが、その肢体に見て取れた。
「邪魔したな、ありがとよ。それだけ聞けば、十分だ」
踵を返すと、竜彦は元来た方法で階下に去った。
男から和子を寝取りたい嫉妬心で、全身が震えていた。
にもかかわらず、下半身は、その厭らしさに萎えたままだった。
それを知られたくなくて、急いで部屋を去った。
最初の数階を階段で降りたのは、あくまで和子を欺くためだった。
階下に部屋を用意し、そこから見張られている。
そう思わせたかった。
〈やつのことだ、エレベーターの動きを追い、出ていく姿を向く激したら部屋に帰るつもりだろう・・・〉
和子の住む部屋から見えない出口を使って、竜彦は数時間後、マンションを後にした。
目指すは出てきた女の追尾だった。
その女が、どんな目的で部屋に潜んでいたのか、それを知ることが強請の第一歩だった。
こういったことにかけて、強請のプロを自負する竜彦に抜かりはない。
女の姿を映した画像を引き伸ばし、翌日から目星を付けた隣町から密かに聞き込みを開始した。
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