長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第33話 Shyrock作
オンゴサマーと言うガーゼ状の下着の感触が珍しかったのか、それとも3メートル向うにいる球への遠慮があったのか、浩一はありさに対し濃密な愛撫は行なうもののなかなか挿入しようとはしなかった。
自分がしていることと同じことをおそらく球も俊介からされているはずなのに、それでも浩一は球を意識してありさへの攻めにかすかな躊躇いがあった。
だがそんな躊躇いや戸惑いも、次第に湿っていく布の感触とありさの悩ましい声に脆くも崩れ去ろうとしていた。
ありさ「あっ、あっ・・・浩一、あぁ、もうダメ・・・は、早く・・・早く触って・・・」
たとえ親友の彼女であっても、ここまで来るともう後戻りはできない。ましてやこれは彼女たちが仕組んだ公然浮気ではないか。
それに耳を澄ますと向こうのソファから球の甘ったるい声が聞こえて来るではないか。
浩一(くわぁ~、球ったらあんな声を出しやがってぇ・・・)
浩一は一瞬イラッとしたが「自分だって同じことをしているではないか」と思い返した。
浩一の心に生じた嫉妬はありさ攻めへのエナジーとなった。
浩一(俊介が球にあんな声を出させているのなら、オレだってありさを・・・)
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悩み事相談がいつの間にか手コキに 知佳作
芦名星さん (【紀行】ヨーロッパ ノルウェー 後編 芦名星 参照) のように北欧に焦がれるのは良いんですが切っても切れないのが鬱との戦いです。 それに比べ南太平洋は貧困に喘いでいるように見えて楽園、笑いに満ち溢れています。
ほぼ山の尾根と言っても差し支えない野田原 (のうだはら) の高原地帯は見晴らしも良く美澪さんの心をこれまで以上に健やかにしました。
田の草取りに精出す義道さんに見守られながら田圃の脇の野で着てるものを全て脱ぎ捨て自由の身になるのは美澪さんにとってこの上ない幸福に思えたんです。
今裸身を晒している場所からもう少し上に登れば先だって脱ぎたての下着をプレゼントした、あの想い出の場所に辿り着けます。
美澪さんが田圃の脇で裸身を晒しているのは義道さんを呼びつけたいからで、義道さんが田圃の草取りに専念しているのは今どうしても草を抜かなきゃいけないからではなく美澪さんに向かって何をしゃべったら彼女の気を惹けるのか思い浮かばず思案中だったからでした。
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