長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第33話 Shyrock作
オンゴサマーと言うガーゼ状の下着の感触が珍しかったのか、それとも3メートル向うにいる球への遠慮があったのか、浩一はありさに対し濃密な愛撫は行なうもののなかなか挿入しようとはしなかった。
自分がしていることと同じことをおそらく球も俊介からされているはずなのに、それでも浩一は球を意識してありさへの攻めにかすかな躊躇いがあった。
だがそんな躊躇いや戸惑いも、次第に湿っていく布の感触とありさの悩ましい声に脆くも崩れ去ろうとしていた。
ありさ「あっ、あっ・・・浩一、あぁ、もうダメ・・・は、早く・・・早く触って・・・」
たとえ親友の彼女であっても、ここまで来るともう後戻りはできない。ましてやこれは彼女たちが仕組んだ公然浮気ではないか。
それに耳を澄ますと向こうのソファから球の甘ったるい声が聞こえて来るではないか。
浩一(くわぁ~、球ったらあんな声を出しやがってぇ・・・)
浩一は一瞬イラッとしたが「自分だって同じことをしているではないか」と思い返した。
浩一の心に生じた嫉妬はありさ攻めへのエナジーとなった。
浩一(俊介が球にあんな声を出させているのなら、オレだってありさを・・・)
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ジャンル : アダルト
匂いを嗅ぎながら自慰行為 知佳作
モテないと書きましたが、自慰行為とは言い換えれば中 (なか) の史帆さんと前田 (まえだ) の佳織さんのようにある特定の男性にハメてもらいたいにも関わらず世間のしがらみで思ったようにいかなくてその悶々とした気持ちを晴らすために行われるようなものなのです。
参照に出てくるオカズなんですが、史帆さんがわざわざ里まで出向き恥を忍んで昔の仲間にビデオを見せて欲しいと懇願したのはひとえに入谷村では見たくてもその周辺機器を揃えてもらえなかったことが原因なんです。
従って史帆さんが丑三つ時に寝室に忍び込んで…つまり足入れですね。 アイナメ69、つまりお互いに味をみたり形や手触りに酔いしれたりしながら気持ちを逝かせたんですがこれは特殊な例で、通常では汚れた下着などの臭いを嗅いで妄想に耽ると言うのがオーソドックスだったんです。
下組 (しもぐん) における本家分家の諍いは男性軍に限られたことなのでふたりの関係は至って平穏そのものでした。
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