ありさ 割れしのぶ 第五章 路地裏の愛 Shyrock作
そして日曜日。ありさは浴衣姿に薄化粧と言う言わば普段着で蛸薬師へ向った。 俊介に会える。好きな人に会える。ありさはそう思うだけで、胸が張り裂けそうなほどときめいた。 路地を曲がると子供たちが楽しそうに石けりをしている。 順番を待っている男の子に下宿の『百楽荘』がどこかと尋ねると、すぐに指を差し教えてくれた。 2~3軒向うにある木造二階建の建物らしい。 「ありささ~ん、こっちだよ~!」 待ち侘びていたのであろう。二階の窓から俊介が手招きをしていた。 「あ、本村はん、こんにちわぁ~、お待ちどしたか?」 「ああ、待ちくたびれたよ~」 「まあ」 「ちょっと待って。すぐに下に降りるから」 まもなく、ありさの目の前に愛しい男の顔が現れた。 「よく来てくれたね。かなり探したんじゃないですか?」 「いいえ~、すぐに分かりましたぇ~」 俊介に誘われて下宿に入ろうとした時、ありさは子供たちの遊ぶ姿を眺めながらにっこり笑って呟いた。 「懐かしいわぁ~、うち最後にケンパやったん、いつやったやろか・・・」 「ケンパ?」 「あれ?本村はん、ケンパ知りまへんのんかぁ?」 「石けりじゃないの?」
テーマ : 官能小説・エロノベル
ジャンル : アダルト
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