ありさ 割れしのぶ 第三章 水揚げの夜 Shyrock作
座敷には平安神宮の菖蒲の心髄にまで響くような見事な三味線の音が鳴り響き、鴨川の流れのように淀みのない扇の舞いが六月の宵に華を添えた。 華やかに賑わった座敷も幕を閉じ、芸妓達は丸岩に丁寧な挨拶を済ませ座敷を後にした。 座敷に残ったのは会長の丸岩とありさだけとなった。 待ち望んでいた時の到来に、丸岩は嬉しそうに口元をほころばせた。 「ありさ、やっと二人切りになれたなぁ」 「あ・・・、はい・・・」 虫唾が走るほど嫌な丸岩…今夜はこんな汚らわしい男に抱かれて破瓜を迎えなければならないのか。逆らうことなど微塵も許されない哀しいさだめを、ありさは呪わしくさえ思った。 「さあ、もっとこっちへ来んかいな。たんと可愛がったるさかいになぁ。ふっふっふ・・・」 丸岩が誘ってもありさは俯いてモジモジとしているだけであった。 そんなありさに痺れを切らしたのか、丸岩は畳を擦って自ら近寄り、ありさをググッと抱き寄せた。 「えらい震えとるやないか?何もそんな怖がらんでもええんやで。ふっふっふ・・・」 「あ、あきまへん・・・、あのぅ・・・お風呂に入って・・・あの・・・白粉落とさんと・・・」
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感情をコントロールできない美代子さん 知佳作
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ありさ 割れしのぶ 第二章 祇園 Shyrock作
今宵始まる生々しい褥絵巻こそが、自分に与えられた宿命であると諦めざるを得なかった。 祇園界隈に入ると花街らしく人通りも多く、いずこかのお茶屋からは三味の音が聞こえて流れて来た。 ありさは辻を曲がって路地の一番奥のお茶屋の暖簾をくぐった。 「おはようさんどすぅ~、屋形“織田錦”のありさどすぅ~、遅うなってしもぉてすんまへんどすなぁ~」 「あぁ、ありさはん、雨やのにご苦労はんどすなぁ~」 ありさに気安く声を掛けたのは、お茶屋“朝霧”の女将おみよであった。 「ありさはん、おこぼどないしたん~?鼻緒が切れてしもたんか?」 「そうどすんや。ここへ来る途中でブッツリと切れてしもて」 「あ、そうかいな。そらぁ、歩きにくかったやろ~?ありさはんがお座敷出てる間に、あとでうちの男衆にゆ~て直さしとくわ、心配せんでええでぇ~」 「おかあはん、お~きに~。よろしゅうに~」 「ありさはん、それはそうと、大阪丸岩物産の社長はん、もう早ようから来て待ったはるえ~。今晩は 待ちに待ったあんさんの水揚げやし、社長はんもえらい意気込んだはるみたいやわぁ~」 「・・・」 「どしたん?あんまり嬉しそうやないなぁ?」 「はぁ」
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精力絶倫の時雄さんにサカル美代子さん 知佳作
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ありさ 割れしのぶ 第一章 運命の出会い Shyrock作
昭和初期。小雨がそぼ降るうっとうしい梅雨の日暮れ時、ここは京都木屋町。 高瀬川を渡って祇園に向うひとりの舞妓の姿があった。 すらりとしたいでたちで目鼻立ちの整ったたいそう美しい舞妓で、その名を〝ありさ〟と言った。 衣装は舞妓らしく実に華やかなもので、上品な薄紫の着物には一幅の名画を思わせる錦繍が施してあった。豊かな黒髪は〝割れしのぶ〟に結い上げられ、菖蒲の花かんざしが彩りを添えていた。 歳は十九で舞妓としては今年が最後。年明けの成人を迎えれば、舞妓が芸妓になる儀式「襟替え」が待っている。襟替えが終われば新米ではあっても立派な芸妓である。 そんなありさに、早くも「水揚げ」(舞妓が初めての旦那を持つ儀式)の声が掛かった。 稽古に明け暮れている時期はお座敷に上がることもなかったが、踊りや三味も上達して来ると、やがて先輩の芸妓衆に混じって何度かお座敷を勤めることとなった。 そんな矢先、ある財界大物の目に止まり、声掛かりとなった訳である。 だが、ありさは「水揚げ」が嫌だった。好きでもない人にむりやり添わされることなどとても耐えられないと思った。しかし芸妓や舞妓はいつかは旦那を持つのが慣わしだし、それがお世話になっているお茶屋や屋形への恩返しでもある。
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村の男たちに求められると拒まない嫁 知佳作
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シチリアの熱い風 第10話“アリヴェデルチ・イタリア” Shyrock作
彼のモノを見ているうちに、つい淫らな想像してしまって顔がカーッと熱くなった。 ジョルジョよりも色が濃くて、弓なりに反り返っている俊介のモノ。 私はそれが無性にいとおしくなって、両手で掴んで口に含んだ。 含んでいるうちに愛しさが募って、私にかなり強引な行動をとらせた。 私はいきなりキューッと吸い上げた。 (チュルチュルチュル~!) 「うわ~!そんなあ~!」 俊介が驚きのあまり大声をあげた。 俊介はこんな吸われ方をするのは初めてなのだろう。 私だって初めてだ。 私は久しぶりの再会を懐かしむように、俊介のペニスをしごき、舐め廻し、くびれた部分や 小さな先っぽの穴にまで舌先でくすぐってやった。 「うわわわ~!イヴ、すごい!強烈だっ!ね、ねぇ、そいつにもこんなことしてやったの?」 「してないわ。俊介だけよ、本当に」 俊介が私に入ってきた。 一頃の俊介よりも今日はペースが速い。 それだけ気持ちが昂ぶっている証拠であろうか。 硬いモノがおなかを激しくえぐる・・・。 いつもの俊介のペースじゃない。 つながっている部分がグチョグチョと音を立てるほど激しく俊介は私を突き上げた。 「イヴの中から、そいつの跡を全部消してしまいたい・・・」
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tag : 彼のモノ淫らな想像顔がカーッと熱く弓なりに反り返って愛しさが募って吸われ方俊介のペニス気持ちが昂ぶって硬いモノ一途な想い
竹藪でお風呂を覗き見てくれたお礼に入れさせてあげました 知佳作
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