名を貶める不貞の妻にひたすらすがる夫
モデルにお金を払っている以上、そのまま何もしないで返したのではただでさえ手が遅い画家にとって困ることになる。
そのため密かに画像にし 残しておいて、それを巨大なモニターに映し出しモデルがいない間の代用に使っていたが、コレクターの一人がある日、そのモデルに美弥をなんとかならないかと言ってきた。
財政がひっ迫しているはずの市に、何を思ったか急に観光課職員を募集し街を観光で復活させようという案が持ち上がり、あれよあれよというまに本決まりになり、しかも都合よく美人がその大役に抜擢された。
これを出資をと言われたコレクターのこの男がが不審がるのは当然のことだった。
なにゆえに美弥が選ばれたのか、まずその究明に美弥の出身地の探偵を雇った。
そうやって探り当てたのが、イケメンの誘いに応じ半年の交際を経て身体の関係を持ってしまい男が手放すのが惜しくなり夫に半ば公然と不倫をした代償に観光課を提案し・・というもの。
その時からコレクターの心のどこかに美弥は軽い女ではないかという疑念が残っていて、いつかは化けの皮を剥がして恥をかかせてやりたい衝動に駆られるようになっていった折も折、男達との自由奔放な噂を再び耳にした。
綺麗なことを鼻にかけ、色気につられ寄り集まってくる男どもを手玉に取り発足したばかりの課にテコ入れさせ それを足掛かりに急激にのし上がってきているという。
ちょっとばかり綺麗だからと言ってろくに知恵もまわらない女ごときが・・・ それが許せなかった。
このままでは苦労して築き上げた地位も資産も女にただで持っていかれる。
女ごときは男を喜ばすため股を開いておればそれでいいと常日頃から豪語してやまない、それが信条だった。
このコレクターは元々、いわゆる表面に出ない春画を好んだが、そのモデルがデリのような人種だと好みに合わない。出来たら素人のまさかと思える人妻を描いてほしい、そのもっとも希望とする女性が藤井の妻 美弥だと言った。
噂には聞いていた。商売敵で新進気鋭の画家の妻、しかもすこぶる美人で藤井画家の人気の秘密のひとつにこの妻の存在があることも承知していた。
このコレクターの注文を受け、美弥がことのほか目立ちたがり屋だと知ってあれこれ調べていくうちに 実は夫とは夜の生活が上手くいかず、時々つまみ食いをしているとの噂 しかも市職員になれたきっかけがまさしくつまみ食いの果ての不倫を逆利用したもの。
これでふたりの間の密談が成立し、美弥の弱みを握った画家が美弥を上手く誑し込んだというわけだったし、その前に美弥を寝取る会場に裏切りに備え念のためカメラをつけ証拠を残しておくことも忘れなかった。
たとえ描けなくても某有名画家の妻が男欲しさにあられもない姿をという画像を売れば当面に資金には困らない。
そのライブカメラの映像をいま、コレクターが離れた場所から熱心に見つめ 描いてほしい構図をあれこれと考えている最中で、画家はただ命じられたまま美弥を卑猥の極致に導き画像を残し、それを描けばお金になるという寸法だから尚のこと熱が入った。
美弥には内緒だったが寝取る前にコレクターから渡された薬を画家は服用し事に臨んだ。画家の下腹部はこの薬のおかげで何時間たっても雄々しく求めに応じて攻めまくった。美弥も美弥で他の女と同様に一度仕込まれた狂喜の沙汰の快楽から逃れることはできなかった。
日ごと夜ごと深みをまし、画家が疲れると自身の代わりに与えた若い肉体にこれまた溺れ身悶えながら身体を、ますます大胆に開いてコレクターを喜ばせたが、慣れるに従いついつい画家の方に欲が出たこともみてとった。
夫の藤井をもっと有名にし、美弥を幾度となく誌上に登場させ夫同様更にもっと高みの有名人にしたら寝取る快感も増すんじゃないかと、こう思い立った。
だがひとつ問題がある。それは底なしに有名になられてはこの計画に加担した画家のメンツが丸つぶれになる。
藤井は有名だが 実は名ばかり先走った 実力のない有名人になってもらわなければ面白くない。
台本は最終的には末路に向かって一直線に堕ちてもらわなければコレクターとしても楽しみに欠けると思った。
そこでコレクターは画家に、美弥の夫の藤井に描かせる題材をど素人の美弥自身が選択し、夫に勧めてはどうかと言えと命じた。
藤井の絵を見ていて、ところどころ明らかに素人の手が加わっているとみて、それが美弥ではないかと勘繰ったからのことだった。
計画は見事に当たった。
藤井の新しい作品が次々と出来上がり始めたが、それは油彩画というよりCG画かイラストに近い描き方に変わってきたからだった。
光沢を増すことで光り輝く作品に出来上がっていて、一瞬周囲の気を惹くが それまでのことで漫画家のそれに比べ空想に欠け ただ単に撮影してきた写真そのままの彩度を上げ黄味を増したらこんなあざやか風になると思えるような絵に変わってきた。
それもそのはずで、美弥が夫の個展を開くため会場を借りる際の条件に その地区のことを絵にするから会場費を安くと勝手に約束を取り付け、運営関係者から持ち込まれた写真を借りて絵にするよう夫に命じていたからだった。きらびやかな風合いも交えてである。
藤井は藤井で何日も泊りがけで現場に出向いて次の作品となる場所のイメージをあれこれ考え、美弥の許可を取り付けて初めて描いていたものを、今度からすべて美弥が代行してやるから頑張れと言われ、しかも次々と宣伝してくれ、ここまでされると愛されているのではないかとすっかり舞い上がっていた。
とにかく妻の美弥が命じるまま懸命に描いたが、引っ越してきた当時に比べ作品はさっぱり売れなくなっていった。
作品が増え続け押し入れの奥で、とにかく作品がカビた。そしてそれを美弥はなじった。
協会からは号5万円以下では売るなと言われたが初期には3万円で売っていたからと自信を持って1万円に下げた。それでも一向に売れなかった。
だから美弥は今度は個展を開いて売るのではなく身体の関係を持った男の力を借りて画廊に販売を委託してみた。
画廊販売となると売れないときは自ら買い取りになる。
売れない画家は借金が雪だるま式に膨らむし、値段は底なしに下がる。
そして画廊に命じられたままに画風を合わせ枚数を増やさなければならない。
美弥を誑し込んだ画家が狙っていたのは藤井画家を名ばかりの有名人に 中身はただの素人として閉じ込め、心を病ませようというもので、同時にそのような方向に仕向けた婦人を奈落の底に突き落とし裏AVにでも売り飛ばしてやろうとしていた。
地方紙だって記事が欲しい。かの有名な画家の妻が不貞を働き、かつ、藤井画家の作品のほとんどの題材や描き方は不貞の妻の裁量によるものだったと暴露すれば大いに受けるだろうと画策もした。
そしてまさしくその通りになっていった。
美弥は裏の世界では有名な不貞の妻として名をはせることになる。
それが 数多く描かれた美弥の作品がコレクターの手によってオークションに、画像とともにかけられ高額で取引されたからだった。
オークションに名を連ねたのが地方紙の記者だったことが決定的な証拠となって夫婦の名は地に落ちた。
モデルにと懇願された画家の元に抗議に訪れた美弥に、画家は改めて小さな鏡を手渡してくれ自分で下腹部をよく観ろと言われ見た。
そこには使いすぎ病気をうつされボロボロになった老人斑だらけの歳相応の肉塊が映っていた。
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